愛可童瑠 犬舎


             Welcome to aikadoll kennel

 ブリーディングを始めて何年もたちました。その間、ドッグショーを見に行ったり、他のブリーダーとの交流をしてきましたが、以前と比べて考え方がずいぶん変わってきました。その思いを少々書き留めておきたいと思います。
 初めてドッグーショーに顔を出したときは、その犬質に驚かされたものです。見る犬すべてが本当に美しい。スタイルや骨格、大勢のギャラリーの中での堂々とした風格や優美さ。ブリーダーの思いが直に伝わってくるようです。「ああ、自分もあんな犬がつくりたい」と、自然と思ってしまいます。
 縁あってアメリカから1頭のチャンピオン犬(チワワのグレーディ)を輸入したのですが、送られてきた血統書を見てひっくりかえりました。両親がチャンピオン、祖父母、曾祖父母にわたってびっしりとCH(AM)が記載されている。母方に関しては、曾祖父母まですべてチャンピオン犬。血統書にチャンピオンがいっぱい付いていればいいというわけではないのですが、繁殖された方の思いが伝わってきます。犬質も良く、チワワの理想とされる形に近い本当にいい犬を譲り受けたと感謝しています。
 当然のことながら、「これ以上の犬を作りたい」って思ってしまいますが、なかなかそうはいかない。チャンピオンの種を付ければ良い犬が出るかというとそうではないんですねえ・・・。たまに「まぐれ」がありますが・・・。やはりメス!雌犬が良くないとなかなか良い子がでてきません。雄はたいていの場合チャンピオン犬を使いますから、雌犬がどの犬かによってずいぶんと差が出るということです。あと、雄は種付けをして終わりですが、雌は出産と育児をします。母犬が健康で賢い子であれば、躾の行き届いたしっかりとした仔犬が育つということです。人間の場合も似たようなところがあるような・・・・(^^;
 じゃあ、このような雌犬をどうやって手に入れるか・・・。ブリーダーさん、なかなか譲ってくれないですねえ。「これ!」といった犬が出れば手放したくない気持ちは良くわかります。まあ、私とて同じことなんですが・・・(−.−)。
 「しゃあない。自分でつくるか!」・・・しかないんですが、・・・となると長期に渡って繁殖計画をたて地道に努力していかなくてはならなくなる。はたして、いつになることやら・・・。しかし!「いつかジャパンインターの舞台に立ち、ビッグタイトルを取っちゃる!」・・・という意気込みは消えない今日この頃であります(^o^)/~

 さて、もうひとつ。どこをどう探してこられるのか、結構遠方からも新しい家族の一員として仔犬を求めにお客様がこられます。私のような名もないブリーダーにとっては本当にありがたいことです。たいていの方が、ちっちゃくってかわいくって色が・・・と言われるのですが、はたして本当にそうなのでしょうか。
 たしかにお客様の希望としてはよくわかります。しかし、実際に仔犬を迎えたとき何が一番困るかというと、病気持ちで後々病院通いをしなければならなくなるということではないでしょうか。「この子の看病をするために高いお金を払って買ったんじゃない!」と、声を大きくして言わなくてはならなくなります。「小さければいい。かわいければいい。」という問題ではない!仔犬を迎えるにあたって一番大事なことは、「健康で丈夫なこと!」と私は考えます。
 先天性疾患という言葉を聞かれたことがあるかと思います。親の代から受け継いで子に出てくる遺伝性のものです。噛み合わせや足の変形、関節の状態、目の疾患など結構あります。
 プードルを例にたとえてみますと、パテラ(膝蓋骨脱臼)、股関節形成不全PRA(進行性網膜萎縮症)あたりが代表的なものです。以前、PRA検査はアメリカの検査機関へ血清を送って検査してもらっていました。採血して血清を採り、冷蔵保存して航空便で送るといっためんどうなことがありましたが、今はDNA検査による遺伝子レベルでの診断が可能になっています。また、骨格の形成についてはレントゲン1枚撮ればわかることです。費用はかかりますが、1頭の犬の生涯で1度だけ行っておけば済むことですし、そうやって繁殖に適している種牡、台牝を選び次の世代を残していくことが、新しくオーナーになるお客様にとっても安心に繋がるのではないかと考えるのです。
 二番目に大切なこととして、犬のかしこさ! なにゆえにチャンピオンにこだわるのかということですが、タイトルを取っているような犬は、やはり賢い。そのような血筋を受け継いだ仔犬は産まれつき賢いということです。成長過程で訓練・躾をしていきますが、覚えが早いです。新しく家族の一員として仔犬を迎え入れたが、人間になつかない、飼い主の言うことをきかない・・・では話になりません。これも新しいオーナーにとってはやっかいなことです。

 これら二つの大切なことは誰がやっておかなくてはならないか・・・。躾については飼い主の力量を問われる部分もありますが、基本的なこと、「健康で丈夫」「賢い血筋」はブリーダーの責任においてなされなくてはならないことだと考えます。種付けをして産ませればいいというものではないはずです。ここまで考えてくれる人がいればタッグを組んでチャンピオンチャレンジしたいんですけどねえ・・・。一人で何世代も育て上げていくのは本当に大変で、気が遠くなります(ToT)
 質の良い犬を後世に伝えていくために・・・。犬に対する愛情も必要ですが、「良い犬を作り出そう」という熱意(情熱・・?)がなければ結果が出てこない。初期のころと比べて私自身が一番変わったところです。

 新しく仔犬を家族の一員としてお迎えしようと考えておられるオーナー様にとって、少しでも参考になれば幸いです。あとは、雌雄・色柄・大きさ・見た目・性格などオーナー様の好みで選ばれれば良いかと思います。
 ちなみに・・・。犬は生き物で、一頭一頭個体差があります。私のところに在舎する犬がすべて一流と言うわけではありません。それなりの子もおれば、そこそこの子もおります。見るだけでも勉強になると思いますので、どうぞ遠慮なく犬舎見学におこしください。

                                2009年8月吉日

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