もっとも古くから、持っているコミックの筆頭です。学生の頃読みながら帰っていて、涙でぐしょくしょになり、道が見えなくなったことも。
「ガラスの仮面」の好きな所は、マヤが演劇に対して掛け値なしに、ひたむきである事。
マヤが演じたモノで好きなのは、
まだ連載中ですが、現在、演劇界の幻の名作「紅天女」を上演するために、マヤと姫川亜弓は「紅梅村」で修行し、
月影先生が模範演技を演じて、修行は終わります。
女優を目指す女の子「北島マヤ」の話ですが、先頃テレビドラマ化されていましたね。
私は、コミックのテレビドラマ化は好きではありません。なぜなら、原作を大きく掛け離れたストーリーになってしまう事がしばしばあるからです。
10何年前の「スケバン刑事」など、原作と同じ所は、麻宮サキという名前と、セーラー服、ヨーヨーだけ。内容は全く別モノで、原作をこよなく愛していた私は怒りさえ覚えました。
「ガラスの仮面」の場合も、速水真澄の婚約者(鷹宮紫織)が、原作とはかなり違う設定及び性格になっていました。
本当は、身体が弱く、人前に出るのも気がひけるというような、儚げな人で、それゆえ、速水真澄が、
婚約を断れなかったのですから。
それに、ドラマの2では、原作に出て来もしない、マヤの兄が出てきたりしていましたし。
(でも月影先生は、かなり、いい線いってたと思います。)
普段てんで冴えない少女マヤが、いざ舞台にあがると光輝くような演技をする女優となって、観客や、共演者、
関係者を唸らせるって所です。回りが天才だと思っているのに、自分では才能はないと思っているところとか。
「古城の愛」女王役(6巻)
「天の輝き」伯爵令嬢・田沼沙都子役(14巻)
「忘れられた荒野」狼少女ジェーン役(32巻)
等ですが、中でも「二人の少女」のオーディション(23巻)が一番好きです。
課題のセリフを、寸劇「毒」に仕立てて演じた時など、本当に背筋がぞぞ〜っとしましたね。
それと、速水真澄とのやり取り。冷血仕事虫の速水真澄が、小さな女の子と和んで笑っているのを見て、
側近や、知人が「信じられん、目医者に行ってみよ・・」などと、言っているのが可笑しくって好きです。
梅の里で、速水さんとマヤは一瞬心が通じますが、お互いあと一歩なのに!
どちらが「紅天女」を演じるかはまだ決まっていません。
私としては、マヤに「紅天女」を演って欲しいな。
速水さんへの愛も実るといいのにな。マヤの為というよりは、速水さんの為に。
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