冷静沈着、眉目秀麗、頭脳明晰、剣技も抜群。
アンドロイドかコンピューターか・・・
げに恐ろしき、その知謀。
燃える情熱を現さぬクールな瞳。
悟ったような口ぶり・・、
皮肉な言い回し・・、
何もかもが、快感なのです。
おのれ、ゾット族の女・・・胸がモヤモヤするう〜っ。
そう、まさしく嫉妬です。
理想の権化のような御方です。
私は、お傍に上がっても口がきけないでしょう・・・。
プロポーズっ! (by順子様)
「ダリューンよ」
「・・・何用だ、ナルサス」
「私はそろそろ身をかためようと思うのだ」
「ほお・・・。これは驚いた。パルス一の名策士を落とす女性がついに現れたか」
「・・・」
「しかし、お前が選んだ女將とは・・・どんなだか見てみたい気がするな」
「・・・女將・・・というのとはちょっと違うな」
「・・・」
「その人には策も甘言もふさわしくない。いじらしいほど真摯な心があるばかりだ。私のことを心から心配してくれている」
「それはまた・・・お熱いことだ」
「私はその気持ちに応えたい。まあ武芸一筋のお前などには分からぬかもしれんがな」
「名策士ナルサスも美しい女性には、ついに陥落か」
「ダリューンよ。私はパルス未来の宮廷画家。本当の美を見極めることにかけては人後に落ちぬのだよ」
さて、手紙を受け取った ちめは・・
なっ・・・・な、な、な、ナルサス様。
わっ、わたしにあなたのすべてを?
《ちめ、顔が赤面して走る!》
《物陰にて、もう一度手紙を開く。》
・・はぁ、はぁ、はぁ、ナルサス様がっ!
ホントかな。ホントかな。ナルサス様マジかな?
でも、でも、いいのよね。《ちめ、ほっぺを叩いてみる。》
い、痛い。本当なのね〜。嬉しいっ。嬉し〜よ〜。《泣きながら、叫ぶ》
ばんざーい! ばんざーい!《ちめ、もう一度手紙を読む。》
ほらっ、ここに「ちめどの」って書いてあるじゃんっ。 ぐふふ、ぐふふふふ・・・。《ちめ、もう一度声に出して手紙を読む。》
「パルスの未来を見届けてもらえないだろうか」
ナルサスさまっ・・・もっ、もちろんでございます。
もちろんでございま〜す。 ちめは、ちめは・・・お待ちしておりま〜す!
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