真宗大谷派 円光寺 本文へジャンプ

  人間とは

人間はまず人間を信じなくてはならない。それさえできれば、他のことは万事うまくいく。  カレル・チャペック

   

自分はどこかおかしいのではないかと考えている人間はまだ大丈夫。危ないのは、自分はおかしくないと思っている人間だ。  佐高信『日本は誰のものか』

   

自分を、違う人間にしうると考え、自分の考えている理想像に近づけることが生長であると考えた。(略)私というものは、けっきょく、私になりえたということに過ぎない。(略)私が私になりえたら、大したことではないか。私ははたして私になりえたか。  高見順『闘病日記』

   

自活するっていうのは、誰の手も借りないってことじゃないよ。人間、 一人じゃ生きられないと割り切ることだ。世の中、持ちつ持たれつ。誰かに助けられたら、いつか誰かを助けりゃいいんだよ。下手な遠慮は、誰の役にも立たないもんだよ。  平安寿子『素晴らしい一日』


    

生身の人間の行動は、ある行動をしないで、それを抑制するという状態をも含めて、それはいつも揺れ動いている過程にあります。人間はどういう状態においても、揺れ動くということから自由になるものではありません。そしてこの揺れ動くという状態において、人は自分自身を何かの根本的な価値基準によって支える必要があり、その根本的な価値基準は、宗教と呼ぶことができます。   鶴見俊輔『戦時期日本の精神史』

    

人は自分を受け入れる程度にしか他人を受け入れることができないのです。  加藤諦三『アメリカインディアンの教え』

    

自己無価値観に悩んでいる父親が、子供に自分の価値を認めてもらいたい、家族に自分の価値を認めてもらいたいと考え、家族を自分の悩みを解決するための手段にしてしまうのです。   加藤諦三『アメリカインディアンの教え』

    

人は自らの弱さを抱きしめるとき強くなる。 ローリー・リン・ドラモント『あなたに不利な証拠として

    

人間は、タダで得た権利だと大切に思わなくなる。  塩野七生『ローマ人の物語』

    

人間とは、事実だから信ずるのではなく、事実であって欲しいと思う気持さえあれば信じてしまうものなのである。  塩野七生『ローマ人の物語』


    

成恭、人間は食べないと死ぬけどね、うんちがでなくても死ぬんだぞ。食べられるっていうのは有難いことだけど、おんなじように、うんちが出るっていうことも有難いことなんだ。  無着成恭『ヘソの詩』

    

誰でも他人の思うままに扱われるのは好みませんし、他人の思うままにされると自尊心を失い、無力感も感じます。そうなりたくないために、逆に相手を支配し、コントロールしようとするのです。相手をコントロールしている間は、自分の無力感に直面せずに済むからです。 加藤力『家族を依存症から救う本』

    

親は、他人の子どもの能力は素直に評価できるけれども、わが子に対してはそれがうまくできません。それどころか、能力の価値に高低をつけ、勉強ができるという能力を最上位に位置付けてしまっています。  小林公夫『高学歴な親はなぜ子育てに失敗するのか』

    


人間というのは、どれほど多くの涙とともに飲み下した教訓であっても、喉元を過ぎたとたんに忘れてしまう生き物である。  貴志祐介『新世界より』

    

人間には殺されていい人もいないし、殺していい人もいないから、人を殺してはいけないと思います。 ある高校一年生

    

人はその不幸が人目をひけばそれで半分は慰められる。 デュクロ

    

人間は常に自分に理解できない事柄はなんでも否定したがるものである。 パスカル

    

多くの人は、今朝方ほめそやしたものを夕方にはもう謗りはじめる。そして、つねに正しいことを言っているつもりだ。 アレグザンダー・ポープ

    

不幸をたえしのぶより、人間にとって実は、幸福をしっかり受けとめることの方がずっと困難なのだ。 ラスキン

    

歴史から学べるのは、人が決して歴史から学ぶことがない、ということだ。 ヘーゲル

    

人間は、自分の目で見たものでなく、頭で信じたことの方を信じる動物なのだ。

    

人間の愚かさは、あらゆるものについて答えをもっていることだ。作家の仕事というのは世界(人生)を問いかけとして、理解することを伝えることだ。決して答えを与えることにあるのではない。  ミラン・クンデラ

    

人は自分より少し不幸な人間が好きなのだ。  荻原浩『四度目の氷河期

    

忘れないことと、ときどき思いだすこと。それが生きている人間が死んでしまった人間にできる数すくないことだ。  石田衣良『6TEEN』

    

世の中から、思い違いというものだけ除いたら、ずいぶん人間の苦労は少なくなるがなあ。  吉川英治『宮本武蔵』

    

ふたりの人に会う。ひとりは老人、ひとりは若者。そしてふたり並んで歩きながら、たがいになんの話題も見つけられずにいる場合、わたしには、それが父と子であることがわかるのだ。  M・デュ・ガール『チボー家の人々』

    

人間はいつも狐を嫌ってきたが、それはおそらく狐が人間に少し似すぎているからだろうな。狐は食うために狩りをするが、自分だけの楽しみのために殺すこともできるんだ。  フィリップ・クローデル『ブロデックの報告書』

    

人は時に、健気に生きているだけで、誰かを救っていることがある。  東野圭吾『容疑者Xの献身』

    

人のことばっかり気にしてるのは、自分のことがいちばん気になるからやん。  柴崎友香『きょうのできごと』


    

肉親のいかがわしいことはかくしていたいのが人情だ。かくせるものなら永遠にかくしておきたい。しかし、かくしとおしたところで、それはお父さん以外は知らないことであっても、お父さんひとりは知っていることだ。できるなら、お父さんも知らないことにしていたいのだ。しかし、そんなことができるわけがない。  丹羽文雄『有情

    

自分で自分を裁くのは高慢だ。本当に謙虚な人間なら、他人をも裁きはしないし、自分を裁くこともしないだろう。 山本周五郎『虚空遍歴

    

人間はみんな自己主張をし、自己弁護するものらしい。自分では公平であると信じながらね。それでもどうにか折り合ってゆけるんだから、世間はうまくできているものさ。  山本周五郎『虚空遍歴』

    

朝になればペテロには悩みと恥がます。人目はないが身を恥じる、犯した罪を思いつつ。我が恥じらいは人目にかぎらず、天地のほか人の見ない誤ちだが、ひとり恥じるので。   セルバンテス『ドン・キホーテ

    

誰でも人に認められたいって、いったでしょ。一番大切なことは、まず自分で自分を認めることだと思うのね。まっすぐに見なきゃダメなのよ。代わりを求めてもいけないと思うの。背は低いけど、勉強ができるとか、顔がいいとか、マイナスを埋めるようなことを求めはじめると、結局、自分に嘘をついて、ごまかそうとしちゃうのよ。だからあるがままの自分を見つめることが、自分を認めるってことだと思うの。   鳴海章『風花

    

自分のことを話すのって、気持ちがいいの。自分がいかに苦労してきたのかを他人に話すのはね、自分が注目され、認められている気分になるでしょ。だからね、気をつけなきゃいけないのよ。   鳴海章『風花

    

自分のことばかり話すなんて、少しは恥ずかしいと思わなきゃね。本当は、自分のことなんか話しちゃいけない。相手の話が聞けなくなちゃうでしょ。   鳴海章『風花

    

人間は、何か目当てがないと生きて行けないのだ。  井上靖『化石

    

人間の幸せというものは、しみじみと、心の底から、ああ、いま、自分は生きているということを感じることだな。そうすれば、自分のまわりのものが、草でも、木でも、風でも、陽の光でも、みんな違ったものに見えて来る。   井上靖『化石

    

誰かに向かって手を広げ、俺がついているよ、一緒なら大丈夫だよと声をかけた瞬間に、人間は、頼られるに足る存在になるのだ。最初から頼りがいのある人間なんていない。最初から力のある人間なんていない。誰だって、相手を受け止めようと決心したそのときに、そういう人間になるのだ。   宮部みゆき『模倣犯

    

人間が事実と真正面からから向き合うことなんて、そもそもあり得ないんだ。絶対に無いんだよ。もちろん事実はひとつだけだ。存在としてはな。だが、事実に対する解釈は、関わる人間の数だけある。だから、事実には正面も無いし裏側も無い。みんな自分が見ている側が正面だと思っているだけだ。所詮、人間は見たいものしか見ないし、信じたいものしか信じないんだよ。   宮部みゆき『模倣犯