3.CPUの誕生 


1969年(昭和44年)日本の電卓会社では世に電卓戦争と言われる時代で、各電卓会社は、激しい新製品の
開発競争が行われていました。中身をLSI(大規模集積回路)化し、物は小型になり性能も良くなっていきました。 その当時半導体技術は日本よりアメリカの方が進んでいたので、アメリカの半導体メーカーにLSIを注文していました。
電卓会社は新しい機種を出すたびに、新しいLSIを作らなければなりませんでした。LSIの設計は時間がかかるのでこれは大変なことでした。
プログラム制御できるLSIを作っておけば、プログラムを入れ替えるだけで、別の機能を持たせることが出来ると日本のビジコン社(電卓メーカー)が、考えました。発案者は1967年東北大学、化学科を卒業なさった嶋 正利さんです。
アメリカのインテル社のTed(=Edward) Hoffらと共同で開発し、こうして1971年世界最初のCPU(中央演算素子)4004が完成しました。
4004は4ビット並列処理のCPUでした。しかし、桁数の多い計算では計算速度が遅くなります。