●マイコン時代


マイコン時代

日本で最初にマイコンが売りに出されたのは1976年の9月のことである。NEC(日本電気)がマイコンのトレーニングキットTK-80(\88,500)というマイコンを出してきた。 TK-80は、これだけでは動かず電源を買う必要があった。ワンボードマイコンという部類に入るもので、CPUに8080を用い、RAMは512バイトしかなくマシン語しか使えませんでした。

NECがTK-80を出してまもなく、富士通がLkit-8(6800使用、\85,000)、パナファコムがLkit-16(MN1610使用(16bit)、\98,000)、東芝EX-5(12ビットCPU使用、\77,000)、日立がH68/TR(6800使用、\99,500)などがあります。 これらはワンボードマイコン(ワンボードコンピュータ)と言われるものです。

その後NECは1977年11月にTK-80E、TK-80BSがでる。TK-80EはTK-80の改良型で、TK-80BSはBASIC言語が使えるようにした物である。1978年11月にCOMPO BSという物が出るが、これはTK-80BSを形よくした物である。それまでマイコンには外側の箱がなかったむき出しであった。しかしこれは余り人気がなかったワンボードマイコンの時代は終わっていたのである。(1976〜1977をワンボードマイコンの時代という)

このころアメリカからAPPLE、コモドール、タンディの御三家が日本に上陸し、破壊的猛威を振るった。
この年1978年に16ビットCPUインテル8086が出ていた。これまでのCPUとは段違いの物である。しかし、そこへはあまり目が向けられなかった。