広島県尾三地区中学校技術科研究サークル

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尾三地区中学校技術科夏季実技研修会(現地研修)の様子
平成19年8月18日(土)・19日(日)

島根県仁多郡奥出雲町横田 奥出雲と刀剣館
島根県仁多郡奥出雲町大呂 日刀保たたら 
鳥取県米子市       日野川河口付近
島根県安来市安来町    和鋼博物館  

<<玉鋼とたたら製鉄に関する研修>>

木原 明 村下(むらげ) , 高田 良作 鍛治匠 による指導

奥出雲と刀剣館
入り口には,ヤマタノ
オロチをイメージした
モニュメント
かつて砂鉄を取るために
使用した川船
砂鉄は鉄穴(かんな)流し
という方法で集められ
山を崩した土砂を流して
比重選別していました
今回の講師
木原明氏
日本で唯一
玉鋼製造(たたら吹き)
国選定保存技術保持者
でいらっしゃいます
木原村下から
たたらの炉について
説明をうけています
村下は炉の状態を
火の様子から判断し
投入する砂鉄や
木炭の量などたたら操業の
一切の責任を負います
たたらの炉の地下構造は
このようになっています
水分を排除するための
仕組みが施されています
地下構造は
大規模で
水分を排除することで
良質の玉鋼を
得ることができます
たたら製鉄が進むと
ノロが出てきます
良いノロが出ることが
良い玉鋼ができることに
つながります
たたら製鉄により
作られたヒ(けら)
一代に用いられる
砂鉄は約10t
木炭は12t
できあがるヒの重量は
約3tでこの中から
玉鋼が約2t
選び出されます
日刀保たたら
たたらで使われる砂鉄
真砂砂鉄です
今は夏なので
炉は湿気を防ぐために
密閉されています
ふいごからの風を
炉に送る管は
真竹に紙を巻いたもので
木呂管と呼ばれます
伝統の技術を
継承しています
ふいご
今は電気でふいごを
押します
ふいごでなければ
安定した空気が
送れません
ヒの前でお話をされている
今回の講師陣
左 高田 良作 鍛冶匠
右 木原  明 村下
できあがった玉鋼
その性質により
一級,二級と
区分けされます
記念撮影
今回の研修参加者一同
(撮影 橋岡幸弘)
日野川河口付近
日本海に流れ込む
米子市の日野川
河口付近
砂浜をよく見ると
黒い部分があります
これが砂鉄です
海の波によって自然に
砂と砂鉄とが
分別されます
黒い部分は砂鉄が
露出しているところ
花崗岩が風化し
中に含まれる鉄鋼成分が
海岸へと流されて
きています
日本海側の砂鉄は
チタン成分が少なく
非常に良質で
あったので
玉鋼を作るのに
向いており
それが刀剣や刃物を
作ることに
利用されました
場所によっては
砂鉄が
密集しています
砂の中には
相当の量の
砂鉄が含まれています
和鋼博物館
島根県安来市
たたら製鉄について
様々な展示があります
天秤ふいご
昔のたたら製鉄では
ふいごを踏むのに
3人組で1時間踏んだら
2時間休むというのを
操業中続けます
1回の操業を
一代といい
3昼夜かかります


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