車の常識

このページは僕が学んだ車の面白い知識を掲載していきます。
一部抜粋をしている事もあるので参考にした雑誌名、リンクなども掲載します。

参考:driver 2001/7/20号等

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1)高速道路料金の計算方法

高速道路通行料金は普通車で1km当り24.6円で計算されています。一般的に距離が延びるごとに掛け算で増えていきます。
しかし、それだけでは基本料金にはならず、この距離料金にプラスして「ターミナルチャージ」(料金所の手間賃)として150円が加わります。
これらを合わせて消費税5%を足したものが通行料金となります。しかし100kmを超える区間を走行した場合、割引になる。
100km〜200km未満で25%引き、200km以上で30%引き。
つまり、95kmの区間より100km以上の区間、高速道路を使った方がお得になることも!?

2)高速道路が通行止めになった場合の料金はどうなるのか?

事故や悪天候などで高速道路が通行止めになった場合、割引があります。
出口料金所で「乗り継ぎ証明書」なる書類を渡してもらえれば、乗り継ぎ後の料金所で提出すれば通常料金から減額されます。
調整額は軽自動車150円、普通車200円。200km以上走行する場合は長距離割引率があるので逆に損をすることもあるようです。

3)複数のルートがある時は遠回りしても料金は変わらないのか?

答えは「変わらない」です。起点と終点が同じ場合、最短ルートの料金が適用されます。
これは通行券ではどこのルートを通ったかわからないため。
しかし、最短ルートの2倍以上の距離だと「最短ルート」の計算方法は適応されず、倍以上の金額に跳ね上がります。
例えば、東京の関越自動車道練馬インターから、上信越、長野、北陸自動車道を通るルートは富山インターまで400.6kmで8450円(普通車)。
最も長い関越、上信越、長野、中央、名神、北陸自動車道をぐるりと一周し富山インターまでのルートでは939.2kmで1万8750円。
でもあくまで通行券から走行ルートは判断できないため、これは理論上の話になります。悪用はしないように…

4)ハイウェイカードはどこで使えるのか?

ハイウェイカードは日本道路公団管轄の有料道路で使えます。
たまに使えない有料道路があるのは、観光地などで自治体や企業の管轄だから。
しかし、それらの有料道路は警察の管轄外でないので取締りや速度制限はあります。
これは不特定多数の車が乗り入れるためです。

5)「大型貨物自動車等通行帯指定」標識があるのに大型車が走行車線を走っているのは何故か?

実はこの標識は一般的に言う大型トレーラーに適応しています。
この標識がある道路では大型トレーラーは一番左のレーンを走らないといけません。
詳しく言うと、対象は大型貨物自動車、大型特殊自動車。
一部守らないドライバーがいますが、平成15年9月からは速度制御装置の義務付けにより時速90km以上の速度が出ないようになるので
安心して高速道路を利用できます。
一般車が大型車に抜かれる時の衝撃はものすごいし、一体おまえは何kmで走っているんだという状況はなくなって欲しい…。
トラック業界からは配達範囲が狭くなるという反論が出ていますが、そのような無理な配達は大型ドライバーにとっても
危険なのではないでしょうか?

6)レーシングカーは買えるのか?

F1で登場するマシンは実際に買えるのでしょうか?答えは「買えます。」
しかし、各チームの独自のスペシャルマシンは買えません。以下にレーシングカーの販売価格を載せました。
一般人で手が届く範囲はネッツカップ(アルテッツァ)まで。他にもあるかもしれませんが、雑誌等に載っていたものを紹介しておきました。

カテゴリー 価格 販売元
Fポン(レイナード01L) 約2800万円 ルマン
F3(ダラーラF301) 約1100万円 ルマン
JGTC(ポルシェGT3RS) 約2500万円 ポルシェAG
カレラカップ(ポルシェGT3) 1420万円 ポルシェジャパン
ネッツカップ(アルテッツァ) 320万円 TRD
ネッツカップ(ヴィッツ) 106万円〜 ネッツトヨタ

7)レーシングカーは給油中エンジンが焼け付かないのか?

ターボチャージャーが高回転で回転しているとき、急激に冷却水や潤滑油の循環が止まるとタービンが焼きついてしまう。
しかし、ピットインの際にピットロードで走行する速度が決まっているためピットロードを通っている間に回転数は低下する。
これによりタービンの焼付けを防げる。
そして、市販で使っているタービンではないのでサイズも大きく精度も良いので焼きつくことはまずないでしょう。

8)タイヤは太い方が速いのか?

ヴィッツなどのアンダーパワーの車はタイヤ幅が広いと抵抗が大きくなるためストレートスピードが落ちます。
ある程度トルクのある車ならタイヤを太くすると安定性が増しカーブ等でしっかりとしたグリップが得られます。
しかし、速くなるということはないでしょうね…。

9)レーシングマシンの保管所はどこか?

レーシングマシンは鈴鹿サーキット、富士スピードハイウェイの周辺に集中しています。
富士スピードハイウェイの周辺には、トムス、ルマン、ノバ、セルモ、ムーンクラフトのガレージがあります。
一方、童夢(京都)、ニスモ(東京)、TRD(神奈川)などサーキットから離れた場所にあることもあります。
レースの時にはレーシングカーをトレーラーに載せてサーキットまで運びます。

10)AT車でPレンジに入れておけばハンドブレーキは要らないのではないか?

AT車にはアップシャフトという機構が組み込んであり、駆動側のホイールと直結のような構造をしています。
PレンジにするとAT内部のギアがロッキングポールよって歯止めをかけられた状態になり、
ハンドブレーキをかけなくても車は動かなくなります。
しかし、Pレンジはデフの作用を受けるため、片輪が浮いていると車を固定できません。

11)ハイオクとレギュラーガソリンの違い

ガソリンエンジンは、点火時期を早くしたり圧縮比を高くするとエンジンの熱効率が良くなって性能が上がります。
しかし、その分ノッキングが発生します。
ノッキングは点火プラグが正常に点火しようとしている位置から離れた部分で燃焼が発生してしまった時に起こる異常燃焼のこと。
ノッキングが起こるとトルクがゼロに近くなり、エンジンバルブやピストンを壊す可能性があります。
このノッキングを抑えるのがオクタン価の高いガソリン。つまりハイオクガソリンです。
一号ガソリンをハイオク、2号ガソリンをレギュラーと呼んでいます。
ハイオク使用の車にレギュラーを入れてもノッキング防止機構があるので、エンジンが壊れることはありません。
しかし、レギュラー使用の車にハイオクを入れるてもハイオク指定エンジン並みの性能を期待することは出来ません。

12)高価なエンジンオイルは何処が違うのか?

エンジンオイルの粘度表示の-(ハイフン)の左側にある数字は、エンジン始動前の粘度。
右側の数字は、エンジンが暖まった時の粘度を表わしています。
左側の数字が0に近いほど高温のエンジンに耐える性能が高いオイルということです。
2001年7月にSL規格のオイルが登場し、このエンジンオイルはエンジンに対する抵抗が少なく、燃費向上に有利だが、
開発中のエンジンの性能向上に合わせたオイル性能アップという要素が強い。

13)VGSは後退(バック)の時はどうなっているのか?

S2000タイプVに搭載されている車速応動可変ギアレシオステアリング(VGS)は、低速ではクイックに、
高速ではスローなギアレシオに変化するシステム。
バックの時も前進と同様に速度に応じて作動し、バックでもギア比が変動していきます。
しかし、前進に比べ後退ではギア比が変わっても大したスピードは出ません。
ちなみにトヨタのVSCはバックでは作動しません。ABSはバックでも作動します。
でもバックでABSを作動させる状態って…考えただけでも恐ろしい。

14)ディーゼルエンジンは欧州では人気。

日本ではあまり主流ではないディーゼルエンジン。しかし、欧州ではかなり需要がある。
欧州は二酸化炭素削減に積極的であるという点もあるが、一番の理由はやはりコスト。
日本と同様ガソリンよりも安いためであり、また長距離を走るためランニングコストがかかるためである。

15)自動車メーカーの社長の車

以下の表にまとめた。

メーカー

氏名 社長車 私用車
トヨタ 張 富士夫 センチュリー、クラウン プログレ、コロナ
ホンダ 吉野 浩行 レジェンド ラグレイト
日産 カルロス・ゴーン プレジデント セドリック、エルグランド
マツダ マーク・フィールズ センティア RX-7
三菱 園部 考 ディグニィディ ギャランVR-4
ダイハツ 山田 隆哉 アルティス アルティス
スバル 竹中 恭二 レガシィB4 レガシィB4
スズキ 戸田 昌男 カルタスセダン なし
いすゞ 井田 義則 キャデラックコンコース ビックホーン、アスカ

一般的にVIPカーに乗っているが、カルロス・ゴーンは子沢山なので、エルグランドを私用車としている。
マツダ社長のマーク・フィールズはロータリーエンジンのRX-7。社長自らロータリーに乗っているので、
きっとロータリーの火は消えません。

16)走行中のドアロックは必要なのか?

普通に車に乗る人なら「ドアロックしろ」と教習所で教わったはずである。
しかしヨーロッパでは、緊急時の乗員の救助作業の迅速さを優先するという風潮が強く、
「走行中はドアロックしない。」という。
逆に犯罪大国のアメリカでは、犯罪から身を守るために「常にドアロックする。」ことが常識である。
自動車事故対策センターの見解では、事故時の車外の放出を防ぐためにロックした方が安全だというが、
欧米の考え方にはどちらも説得力がある。そこで日本人が考えたことは…
走行時に自動的にロックし、緊急時にはロック解除するということ。
セルシオやシーマなどの高級車にはこのシステムがすでに採用されている。

17)保険について

高い保険料を払っていても肝心な時に保険料が支払われないことがある。
無免許運転、酒気帯び運転など正常に運転できなかった場合は、車両、人身傷害保障、自損事故、
搭乗者損害補償からは一切保険金が出ません。しかし、相手に与えた損害に対しては保険金が出ます。
また、自宅車庫に車を入れようとして壁にぶつけた場合は、一般車両保険に入っていれば車の修理代は出ます。
しかし壊した壁の修理代は補償されない。
但し、例外があり日本興亜のクルマックスという自動車保険は、自宅車庫の損害もカバーします。
他にも地震や津波、噴火による被害も特約をつけていない限りは対象外です。
また、事故であれば公道でも私道でも駐車場でも保険金は出ます。
年齢条件、家族限定などの条件以外の人が運転していた場合は保険金は出ませんのでアシカラズ。

それと関係ないですが、タクシーには注意してください。
タクシーは任意保険に加入していない場合が多く、中には自家補償制度を会社で定めているところがあり、
このような場合は交渉相手がタクシー会社になるので長期に渡る可能性があります。

18)「5・10日」は本当に道路が混むのか?

警視庁のホームページを参考にして下さい。生活安全→各種統計→交通渋滞統計でお願いします。
(リンクくらい貼ってやろうと思ったが、面倒なので…)
ちなみに5、10日は基本的に混むという統計は出ているようです。
平成11年の最も渋滞が長かった日はクリスマスイヴだったそうです。
5の倍数の日、またはその前後はどうやら混むようです。電車がある地域は電車を使用しましょう。

19)東京モーターショーでチェックすべき技術

1.バイワイヤー
機械的なつながりを持たないものを動かす技術。電子制御スロットル(現在のオートマチック)が例。
バイワイヤーの発達は福祉車両の発展につながります。ハンドルだけでアクセル、ブレーキ操作が出来るようになるという事です。

この技術に力を入れている出品車
トヨタ POD
ホンダ DUAL NOTE
ホンダ UNIBOX
三菱 SPACE LINER

2.空力
車は走ることで空気の抵抗を受けています。この空気抵抗を示す値がCD値(空気抵抗係数)です。
CD値が大きくなると高速での安定性がなく、燃費が悪くなる原因です。

この技術に力を入れている出品車
トヨタ ES3
ダイハツ UFE

3.燃料電池自動車
いわゆる水素を燃料にして走る車。
燃料源にメタノールを使うのか、ガソリンを使うのかで燃料を供給するインフラとの密接な関係がある。

この技術に力を入れている出品車
トヨタ FCHV-5
マツダ PREMACY FCEV
三菱 SPACE LINER
ダイハツ MOVE FC-K-U

4.IT技術
インフォメーションテクノロジーを取り入れた車も多い。
日産プリメーラがITドライビングと称している。

この技術に力を入れている出品車
トヨタ POD
トヨタ Will Vc
日産 PRIMERA IT
スズキ GSX-R/4
スズキ COVIE

5.ハイブリッドシステム
ガソリンエンジンと電気モーターの両方をハイブリットに使用することから定番となったハイブリットシステム。
現在では4WDの後輪を電気モーターで動かすハイブリットカー(例、エスティマハイブリット、クラウンのマイルドハイブリッド)もあり、
今後も新たなハイブリッドシステムが登場する可能性はある。

この技術に力を入れている出品車
ホンダ DUAL NOTE
マツダ MX SPORT TOURER
三菱 S.U.P.
スバル HM-01
ダイハツ ATRAI HYBRID-W

6.軽量化技術
燃費の向上に関る軽量化。その反面、安全性に問題が出てくる可能性がある。

この技術に力を入れている出品車
トヨタ ES3
ダイハツ UFE

7.新世代ロータリーエンジン
ガソリン喰いのロータリーエンジン。唯一マツダRX-7にだけ搭載されている。燃費の悪さ改善に注目。

この技術に力を入れている出品車
マツダ RX-8

8.モーター式4WD
ハイブリッド技術と同様。プロペラシャフトを使わずにモーターで後輪を動かす。

この技術に力を入れている出品車
日産 mm

9.回生システム
電気自動車などにみられる回生。アクセルペダルを踏まずに車を動かす事で動力を蓄積するシステム。
坂道でアクセルを踏まずに下ることで充電すると考えたらよい。

この技術に力を入れている出品車
トヨタ ES3

10.DIエンジン
空燃比100以上の混合気でもした燃焼が得られるのがディーゼルエンジン。
そのため燃えカスが少なく環境にもよい。日本ではあまり良いイメージはないが、欧米では低燃費な面で人気。

この技術に力を入れている出品車
トヨタ ES3
マツダ ATENZA
マツダ 時期DEMIO


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