越中おわら風の盆

 平成16年9月1日愛トラベル主催ツアー「越中おわら風の盆に」参加して富山県八尾町で開催される風の盆を見学しました。
風の盆は高橋 治の小説「風の盆恋歌」をNHKがTVドラマ化してから有名となり、その後なかにし礼作詞三木たかし作曲「風の盆恋歌」を石川さゆりが歌いその名を高めた風の盆だそうです。
 八尾町は越中の小京都とも呼ばれる古い城下町で古い街並が残る美しい街です。
長さ約6Kmの町に町内10余りの踊りのグループが夫々の地元で踊るのを見学します。前記の小説ドラマ化以前には地元の人が二百十日が台風による風水害の被害を受けないように、風の神を慰めるために奉納した踊りで、ひっそりと3百年以前から踊りつがれたものだそうです。
現在では祭りの3日間で25万人の観光客が訪れる日本有数のお祭りになり、地元の人は観光客の訪れを歓迎していないようです。しかし地元の商店・露天商にとっては稼ぎ時の様子も見え、開催の姿も変化して行くのではないでしょうか。

町内には駐車場が少ないため、バスの乗り入れは出来ないので、富山駅からJRの列車で約20分かけて出かけますが、20分間隔で臨時列車が組まれそれに一日10万人の人が押し寄せるため、駅前・列車内は大阪万博の混雑を髣髴させるほどの人込みでした。
 踊りは街並で人が少ない場所を選んで三味線・胡弓・太鼓の静かなリズムに合わせて数人から十数人のグループが踊る「町流し」と神社、公園、広場等に設置された舞台で踊るものがありますが、いずれもグループの自由意志で踊り始め又踊り終えるというものですから、見物客には非常な根気が要求されます。
雨が降りますと楽器・衣装が水に弱い材質でできているため、即中止となります。われわれの訪れた9月1日は何とか雨にならなかったので、見学が出来ました。昨年は雨で中止となったそうです。しかし、人の多さで充分見学できたかというと否です。
 宿泊施設が八尾町内には小さな旅館が数軒のみのため、富山市あるいは隣の石川県に宿を取るケースも多いようです。われわれもその一つで金沢温泉郷 片山津温泉に泊った為、夕方4時過ぎにホテルに入り夕食後、北陸道を走って富山駅に着きJRで八尾まで出かけました。八尾に20時ごろ着き、2時間ほど踊りを見学して、JRで富山に帰り全員が集合するのを待って23時過ぎに富山駅前を出発して、ホテル到着は9月2日の午前1時近くでした。お陰で翌日はバス内は居眠り者ばかりでした。

八尾町の道路の両側に露天商の屋台が列をなし、呉の亀山神社の大祭の時の屋台にも負けない状態である。
同上
踊り手の姿
本来帯は観光葬祭用の黒を使用するそうで、この女性はカラフルな帯をしており、地元の人ではなくてPR用CDを販売する人の仲間のようである。
楽器を持って音合わせ中の人々
左が胡弓
踊り手
見物客が多くてなかなか踊りが開始出来ない状態である。
遠くの踊りはフラッシュが届かないので撮影できなかった。
永平寺の山門
バス2台の60名で案内の修行僧を頼んであったので約1時間の案内で良く理解できた。
今回が3回目の参詣であるが案内を頼んだのははじめてであったが非常によかった。
案内の修行僧は寺に来て4ヶ月だそうであるが、良く知っていた。
広島県の出身で終了後は寺に帰るようである。
面積が約10万坪。
永平寺
瑠璃聖宝閣
永平寺の門前町
昼食堂が主で1階は土産物屋と言う構造になっている。