季節別時間帯別契約(Fタイム)は損か?得か?

    季節別時間帯別契約(ファミリータイム契約。Fタイム)について
       ・1日を3つの時間帯に分けて料金を算定します。また、夏季については、
        デイタイムの単価が割り増しとなる料金体系です。
       ・契約変更すると、売電のメータが取り替えられます。(無料)
        このメータには、表示部が1つしかなく、デイタイム/Fタイム/ナイトタイムの
        各使用量が5秒おきくらいに切り替え表示されます。


    FタイムにタイプTとタイプUができました。(2002/10/01より)
      ・今迄のFタイムはタイプTになります。
      ・タイプUは、タイプTに比べて基本料金が安い代わりに電力単価は高くなります。
       電力使用量が比較的少な目の場合、タイプUがお得になります。
       さらに太陽光発電で売電している場合、売電単価がUPするのもポイントです!!

    口座振替割引ができました。(2002/10/01より)
      ・口座振替での支払の場合、50円が割引されます。


    時間帯別と比べて
       ・タイプTの場合、基本料金が1100円から2000円に増額されます。タイプUは1100円です。
       ・オール電化割引(基本料金+電力料金の10%)が適用されます。  (^o^)
       ・売電の単価がFタイプ用単価になります。(タイプTでは低めになる)

       ---> 有利不利があるが、太陽光発電住宅のように、日中は自家発電で賄える場合は
           トータルで有利なのでは?


    買電請求金額の計算(Fタイム契約。我が家の例)
       2002年10月から基本料金が安いタイプUに契約変更しました。
       ・基本料金・・・1100円(10kVAまで同一)
       ・電力料計
            =デイタイム使用量
×デイタイム単価
            +Fタイム使用量
×Fタイム単価
            +ナイトタイム使用量
×ナイトタイム単価
       ・オール電化割引10%
       ・通電制御型夜間蓄熱式機器割引額 140円(1k
VAあたり)×5(kVA)=700円
       ・燃料調整費・・・四半期ごとに改訂される。プラス時とマイナス時がある。
       ・口座振替割引・・・銀行口座自動引落しの場合、50円割引となる。(2002/10より)

      請求金額

         ((基本料金 + 電力料計)× オール電化割引率
          + (総使用量 × 燃料調整費) − 通電制御型機器割引額 - 口座振替割引) × 消費税 

      うちの例では、
        請求金額
((1100 + 電力料計)× 0.9 + 0 - 700-50) × 1.05  <---燃料調整費ゼロの時

    売電金額の計算(Fタイム契約の場合)
      売電金額
         (((デイタイム売電量 Fタイム売電量) × 日中売電単価)
         +
(ナイトタイム売電量 × ナイトタイム売電単価)+ (総売電量 × 燃料調整費)) × 消費税

      
2002年10月〜の単価の例では、
       売電金額

         (((デイタイム売電量 Fタイム売電量) × 26.54)
          (ナイトタイム売電量 × 6.54)+0) × 1.05  <---燃料調整費ゼロの時

季節区分および時間帯区分
  (1)季節区分
    イ 夏  季
     毎年7月1日から9月30日までの期間
    ロ その他季
     毎年10月1日から翌年の6月30日までの期間
  (2)時間帯区分
    イ デイタイム
     毎日午前10時から午後5時までの時間
    ロ ファミリータイム
     毎日午前8時から午前10時までの時間および毎日午後5時から午後11時までの時間
    ハ ナイトタイム
     デイタイムおよびファミリータイム以外の時間


2002年10月から料金が改定されました。--->2005年4月にまた改訂されましたが下記には未反映です
(タイプTの場合)

料 金 区 分 単 位 早収料金
基 本 料 金 最初の10kVAまで 1契約につき 2,000円00銭
10kVA超過 1kVAにつき 370円00銭
電力量料金 デイタイム 夏  季 1kWhにつき 30円54銭
その他季 1kWhにつき 26円62銭
ファミリータイム 1kWhにつき 20円93銭
ナイトタイム 1kWhにつき 6円56銭
通電制御型夜間蓄熱式機器割引額 1kVAにつき 140円00銭
5時間通電機器割引額 1kVAにつき 200円00銭
最低月額料金 1契約につき 380円00銭

電力会社への売電単価 1kWhにつき 24円05銭


(タイプUの場合)

料 金 区 分 単 位 早収料金
基 本 料 金 最初の10kVAまで 1契約につき 1,100円00銭
10kVA超過 1kVAにつき 370円00銭
電力量料金 デイタイム 夏  季 1kWhにつき 33円62銭
その他季 1kWhにつき 29円42銭
ファミリータイム 1kWhにつき 23円10銭
ナイトタイム 1kWhにつき 6円56銭
通電制御型夜間蓄熱式機器割引額 1kVAにつき 140円00銭
5時間通電機器割引額 1kVAにつき 200円00銭
最低月額料金 1契約につき 380円00銭

電力会社への売電単価 1kWhにつき 26円54銭

時間帯別と季節別(タイプT・タイプU)の比較試算

 2001/10〜2002/09の売買値を使って試算してみると・・・
   (実金額・参考)2002年9月までの旧単価でタイプT
     買129567円−売50458円=79109円

   (時間帯別で新単価だと)2002/10からの単価で計算
     買132749円−売51970円=80779円

   (このままタイプTで新単価だと)2002/10からの単価で計算
     買124140円−売48000円=76140円

   (タイプUに変更して新単価だと)2002/10からの単価で計算
     買120437円−売52968円=67469円

結果、うちでは年間をとおしてタイプUが一番お得となる。

  新単価を適用して比較
  時間帯別 タイプT タイプU
  実金額 実金額 実金額
2001年10月 6837 5393 1444 6931 4982 1949 6402 5497 906
2001年11月 10522 4675 5846 9978 4318 5660 9598 4765 4833
2001年12月 16286 2515 13770 14576 2323 12253 14573 2564 12010
2002年01月 19752 2379 17373 17277 2197 15080 17458 2424 15034
2002年02月 20136 3226 16910 17568 2980 14589 17767 3288 14478
2002年03月 12695 4511 8184 11739 4167 7573 11460 4598 6862
2002年04月 8634 4976 3658 8486 4596 3890 7964 5072 2892
2002年05月 8338 4518 3820 8230 4174 4056 7706 4605 3101
2002年06月 7019 6562 457 7088 6061 1027 6527 6688 -161
2002年07月 7327 3226 4101 7367 2980 4387 6911 3288 3622
2002年08月 7892 5175 2718 7676 4780 2896 7276 5274 2003
2002年09月 7310 4812 2498 7224 4444 2780 6794 4905 1889
合計 132749 51970 80779 124140 48000 76140 120437 52968 67469

 

結局のところ、
 ・オール電化の場合、時間帯別よりFタイムの方がメリットがお得。
   冬季(電力消費大。11月〜3月)はFタイムが割安になり、冬季以外(電力消費小。4月〜10月)は割高になる。
   ただ、冬季のメリットが大きいので、年間を通した合計ではFタイムが割安になる。
 ・太陽光発電住宅の場合、FタイムのタイプTでは売電の単価も下げられてしまうというデメリットがある。
 ・太陽光発電住宅の場合、夏季の日中、割高になる時間帯はほとんど買電しなくてもいいというメリットがある。
 ・Fタイムでは利用量に応じて単価が割高になることが無いため、電気を多く使う家庭(季節)ほどメリットが大きくなる。
 ・オール電化+太陽光発電で、それほど消費電力も多くない(ほとんどの家庭)場合は、
 
 FタイムのタイプUが割安と思われる。