AUDIO DIARY

オーディオメニューに戻る / 20Nトップに戻る 更新日:02.9.21

全体的にそれなりにバランスがとれており、いわゆる純正のイメージからするとよくできていると思った。ただし、ラジオを聴いている分にはいいのだが、CDを聴くとなるとなんだか無理をしながら音をだしているような感じで疲れる。少し音を大きくすると内装にビビりが発生したりもした。これは手を入れないといけないと感じた。ただ、そのときはデッドニングなど知らなかったので、これまでの車と同じようにヘッドユニットとスピーカーの交換を検討しはじめた。


予算は10万円。構成はヘッドユニット+フロントSPで、できるだけいい音を...と思っていた。工賃は勿体ないし、カー用品店のにいちゃんの腕は全く信用していないので、自分で取り付けることにした。当時は「デッドニング」という言葉も知らないふつーの人間であった。インターネット検索サイトから「カーオーディオ」で検索をかけるまでは。


せっかくだからできるだけ音がいいやつをと思ってカー用品店に行ったりインターネットで調べはじめた。ただそのへんのカー用品店ではあまり参考にはならないし、ネットでは音が聴こえない。

追記:いきなりカーオーディオ専門ショップに行っていいものを聴いてしまうとお金がいくらあっても足りなくなると思う。


一般的なブランドのユニットはイルミネーションが派手すぎてちょっと勘弁してもらいたい。最初は持参したCDでカー用品店のJVC、ナカミチ等のシステムで試聴させてもらっていたが、これ!というものがなかった。店の人も相談に乗ってくれて、アルパインを薦めてくれた。「ALPINE CDA7877J」を聴いてみると結構いい音。派手なイルミネーションと訳の分からない大量のボタンには閉口したが。そして、一つ下のグレードのものを聴いてみると音が全然違う。見た目じゃなく音質にコストをきちんとかけているんだと、感心。カタログを見るとイルミネーションのブラックアウト機能もついているようだ。ヘッドはこれに決定。

スバル用の配線アダプターと、バッテリー直結の電源コード(アルパイン純正)もあわせて購入。


これも試聴しないと分からないのだが、近所のカー用品店では選択肢が非常に狭い。もう、適当に知ってるブランドでトレードインができるやつということでJBLのPS62Cを選択。今考えるとトレードインでは無くてもよかったと思うのだが、初めてのDIYということで確実に付きそうなものを選択した。

結果的に悪い選択ではなかったとは思っているが、いろいろ聴き比べないと納得はできない。

#おそらく今ならPHASSを選ぶだろう


まずはヘッドユニットの装着からはじめる。作業手順はこちらを参照

一発めの音出し。純正に比べて格段に情報量が多いのがすぐに分かる。引き続きバッテリーから直接電源コードを引いて、繋ぎ換えてみる。特に中〜低音の音量がアップするとともに、情報量がまたまた増える。純正スピーカーとの相性も悪くないのでは。というわけでスピーカーは純正のままでしばらくこのまま使ってみる。


スピーカーを取り替える。作業手順はこちらを参照。付属の取り付け金具ではインプレッサの穴位置とあわないため音質向上も狙ってエーモンのインナーバッフルボード(スバル車用)を介して取り付け。ついでに簡単なデッドニング。スピーカーホールの周囲のサービスホールだけをエーモンのレジェトレックスで塞いだ。ツイーターは汎用のステーを加工し、純正オプション位置に適当に取り付け。とりあえずはスラントをつけなかった。リヤスピーカーは純正まま、ただし音は出さないようにヘッドユニット側で設定。後ろから音が聞こえる必要はない。スピーカーケーブルは純正まま。

早速試聴してみる。さらに情報量が増えたのが分かる。が、しかしヘッドユニット交換時ほどのインパクトはない。それどころか気になる部分が出てきた。低音域が物足りない、高音が歪んでうるさい。ボーカルものなどはまだいいのだがロックなどをきくとかなり厳しい。純正のバランスの良さを実感する。

後日追記:結局、よりシビアなスピーカーに付け替えたことでいろんな問題点が見え始めたということのようである。このときから頭の中はカーオーディオの音質改善のことでいっぱいとなる。


まず一番気になっていたのは高音域のひずみ。PSY・SのVo.のChakaの声がうるさく感じて聴いていられない。そこで対策を考えてみた。完全に純正状態なのはスピーカーケーブルである。純正のケーブルはとてもじゃないが音楽を聴くためのものとは思えない。そこでスピーカーケーブルの交換に着手した。オーディオショップに行き、ケーブルを探す。条件は周囲からノイズが入りにくく、配線のしやすいもの。キンバーケーブル4PR(売値\720/m)が条件に合いそうだったので購入。8本の細いケーブルを編んだタイプのケーブルが非常に特徴的。これだとドアインナ前端部下の穴を通すことができるためドアインナパネルの加工無しに配線ができ、非常に楽。

繋ぎかえて試聴。気になっていた高音部のひずみが解消。ハイハットの音がきちんと聴こえるし、もちろんChakaの歌声もばっちり。狙いどおり。これは効きます。おそらく、ブランドに関わらずそこそこのグレードのケーブル(\700/mくらい?)に換えれば効果はあると思います。長さはヘッドユニット〜純正フロントスピーカー位置なら2m+2m=4m。


スピーカーケーブル交換で高音側の音が良くなると、今度はぼわぼわとした低音が気になってきたのでデッドニングを追加。サービスホールはほぼ全て塞ぎ、トリム裏側にも制振を施した。オープナーのロッドが干渉するドア取っ手部の穴は塞がずにトリム側に吸音スポンジを貼付けることで対処。

結果、低音はひきしまった状態になったが、すこし寂しい音になった。また相対的に高音側のレベルが高いように感じはじめた。しかし、いい方向に進んでいるのは間違いない。

写真:デッドニングに用いた制振シート XETORO


ハードウエアの設定がひととおりできたところで、次はソフトウエアの設定を触ってみることにした。今までヘッドユニットの設定はほとんど変更していない初期状態であった。

CDA7877Jはデフォルト状態でDHEという倍音成分を付加する機能がONになっている。以前、ON/OFFを切り替えて聴き比べてみた時はONの状態のほうが華やかな感じの音に聴こえていたためそのままにしていたが、改めてこれをOFFにしてみた。この結果、少しうるさく感じていた高音がすっきりして相対的に中音〜低音がしっかり出るようになった。

さらにブラックアウト機能を用いてみると高音部がますますすっきりし、音の輪郭がはっきりした。ちなみにブラックアウト機能ではバックライトがOFFになるだけではなくDHEも自動的にOFFとなる。TCR、イコライザーはそのまま。しかし、音質向上の理由はバックライトオフよりもその他の回路をスルーすることにあるように思われる。その証拠に、ブラックアウト時に操作を行った場合に一時的にバックライトがONになるにもかかわらず、音の変化は感じられない。

何曲目を聴いているのかが分からないのが少し悲しいが音質にはかえられない。ブラックアウト機能をONとした。


音質はそろそろまとまってきたが、定位はばらばら。やはりボーカルは正面で歌ってほしい。そこで定位をきちんとあわせることにした。まずは定位に大きく影響するツイーターの向きをきちんと合わせることにした。今までは助手席側に配慮して左右の角度を均等にしてきたが、それでは両席ともに中途半端になってしまう。そこで、ツイーターの向きを運転席の両耳に向くように調整した。

これは効きます。定位がそこそこまとまってくるとともに高音側がよりはっきりと聞こえるようになりました。


ツイーター向き調整に引き続き、ヘッドユニットのタイムアライメント調整機能を用いて定位を調整。両側スピーカーからの距離をメジャーで測り、この結果に基づいて右側の出力を0.9msec遅らせる設定とした。この算出結果は聴覚上の定位と一致した。純正位置にスピーカーをインストールしたインプレッサの場合はこの設定で間違いないと思う。

ボーカルはばっちりダッシュボード上に定位するようになった。この調整機能がついてて本当によかったと思う。奥行き感はないが、とりあえず目標は達成。


エフェクトキャンセルにより音のバランスは悪くなくなったが、高音側のレベルが高めで、うるさく感じる。一方ボーカルは引っ込んでいまいちバランスが悪い。とりあえずハード的な調整は一通りやり、今のところこれ以上対策案が見当たらない。そこで最後の手段としてイコライザーを調整することで、高音部を少し絞り、中音部を少し持ち上げたボーカル重視の設定とし、音量を絞っても聴きやすい音を目指した。

<イコライザー設定値>63Hz/0:160Hz/0:400Hz/+2:1kHz/+2:2.5kHz/0:6.3kHz/0:16kHz/-2

狙いどおりに音のバランスが少し良くなったが、ボーカルの力のなさと高音のうるささはまだ気になる。


豊田市のマツデンに行ってみた。カーオーディオのショップに入るのは初めて。店の方が丁寧に応対して下さった。デモ機で私の持参したCDをかけて頂き、スピーカーの聴き比べをさせて頂いた。結局何も買わなかった私を1時間ほど応対して下さり、バッテリーや電源ケーブル、アースなど電源強化の重要性をいろいろと説明して下さった店員さんに感謝。電源強化を本気で考えはじめました。


以前実施したスピーカーケーブル交換で高音域のノイズがずいぶん減ったものの、やはりまだボーカルの息遣いやハイハットなどでうるさく感じる部分があった。この対策として購入時のままであったツイータ−のスピーカーケーブルを必要最低限の長さにカットすることを試みた。

この結果、症状は明らかに改善され、ハイハットの音の輪郭がはっきりした。スピーカーケーブルの重要性を改めて実感した。セパレートスピーカーの場合は是非実施すべき。Aピラー等ツイーターをウーハーから離す場合はスピーカーケーブルの交換が必要か?

純度が高くなったのはいいのだが、高音域の音量があがり、きらきらした音になってしまった。

これが効くのだから、ケーブルをいいものに換えて、コンデンサーも取り替えてみたいものである。保証が切れたら開始予定。


インナーバッフルのため、スピーカーとトリム(内張り)との間の隙間がある。ここに音が入り込むとインナーパネルとトリムとの間で音のこもりが発生して、ぼわぼわとした音になる。これを防ぐために、これまではスポンジを使って隙間を埋めていたが、余分に吸音してしまうように思えていた。これを再びマツデンで相談したところ、粘土というてもありますよ。と教えて頂いた。まだ何も買っていないのに...感謝。そこでホームセンターで非硬化性の穴埋めパテを買ってきた。これで写真のようにパテを盛ってみた。

一応隙間は埋まったと思うのだが...正直、効果はあまり感じられなかった。音程による定位のばらつきが増えたようにも思われる。ウーハーが再生する高音成分が悪さをし始めたか?ネットワークがなくツイータ−にハイパスフィルターが付いただけの簡易タイプのスピーカーの弊害か?スピーカーの交換をしてみたい。


先日のツイーターSPケーブル短縮でノイズが減ったのはいいのだが、おかげでただでさえ強めだった高音域がさらに強調されてしまった。かといってこれ以上イコライザーをいじるのは避けたい。そこでショップの店員さんお勧めの電源強化をいよいよ実施することとした。

その第1段階としてオルタネーターからのアースを引いてみた。使用したケーブルは8G。取り付け位置を耐水ペーパー(#240)で磨いてから取り付けた。後日周囲にグリスを塗布予定。一部のページでオルタネーターのアース接続で供給電圧が過大になる場合があるとの話があったので一応テスターで確認。14.3V<-14.2V(エンジンON時)と、若干上昇したものの問題ないレベルと判断。

さてその効果であるが、思惑通り中〜低音のレベルがアップした。これは効果あり。施工の簡便さ、費用対効果で見てもお勧めである。


電源強化作戦の本命は電源ケーブル強化とキャパシタ−の追加。

購入した電源ケーブルセット。オーディオテクニカの8G。

ヒューズホルダー、端子もついています。

ノイズサプレッサーキャパシター Helix CAP33。0.033Fと小型のキャパシター。オルタネーターのノイズ除去用やヘッドユニット電源強化用に使われることが多い。内蔵アンプ付きヘッドでの効果は如何に?

バッテリーからの仮配線。この後タイラップで固定。

キャパシタ−への配線。ヘッドユニットと並列に取り付ける。

+側端子をビニールテープで絶縁。

ヘッドユニットとキャパシターからそれぞれアースをとる。このAssyはAピラー下でボデーにボルト取り付けになるが、電気的にネックになることは少ないと判断。

<結果>

はい、もう、別物。ぜーんぜん音が違います。初めてヘッドユニットを純正ハーネスからアルパインのバッ直ケーブルに交換したとき以上の効果がある。目論見通り中〜低音のレベルが上がっただけではなく、無理して音を出していたような息苦しさが払拭された。結局、電源が全然足りていなかったのだ。ただしイコライザー設定がフラットでは少しボーカルが物足りないため400Hzと1kHzを+2の設定とした。

いまのところ、これでオーディオシステムに対する不満はなくなった。これで安心してCDを聴けるようになる気がする。私は音楽を聴くことが趣味なのであって、オーディオの設定はその準備にしか過ぎないのである。ようやくスタートラインに立つことができたと思っています。

<イコライザー設定値>63Hz/0:160Hz/0:400Hz/+2:1kHz/+2:2.5kHz/0:6.3kHz/0:16kHz/0

完璧!と思った翌日、ヘッドユニットが故障。ディスクのイジェクトができなくなってしまった。盆あけを待って修理に...


ヘッドユニットが修理中のため音が出せない。とりあえず電源ケーブルにコルゲートチューブを巻いて保護。


ヘッドユニットが修理からかえってきました。約束どおりちょうど一週間。日は暮れていたが早速取り付け。試聴と設定変更がてら町内を一周。問題なし。


しばらく聴いていると、やはりアラが見えてくる...

電源強化でパワーアップした低音域でこもりが発生している。ドアインナパネルとトリムの間と推測。スピーカー周辺に洗車用スポンジを切ったものを両面テープで張り付け。いちいち高価な吸音材を買う金はありません。

町内を一周。問題解決を確認。

しかしヘッドユニットの修理中、自宅のホームオーディオで聴いていたため、全体的な余裕感、高音部のひずみなど、違いが気になってしまう。

ちなみに自宅の機材は

入門グレードとはいえ、価格で3倍、重量で10倍では比較になるはずもないのだが。

高音のひずみ対策としてはツイーターのケーブル交換&コンデンサ交換を構想中。

もう一点気になることとして、電源強化後から定位が左に移動し、Voがダッシュボード中央の時計辺りから聞こえてくるようになった。かといってタイムアライメントをいじると音像がぼやける気がする。困った。ウーファーから高音域が出ているせいではないか?と疑いはじめている。ちゃんとネットワークを組まないとダメか??

スピーカーを買い替えたいが、いいスピーカーではCDA7877Jの内蔵アンプでは駆動しきれず外付けアンプ購入、ヘッドユニットをアンプなしのものに取り替え...とエスカレートするのは容易に予測がつく。そしてそれでも自宅のオーディオに対しての勝算は低い。

それなら別の落ち着きどころを探すしかないと思う。とりあえず現状では不満なく音楽を聴くことができる。しばらくは気になる点を少しずつ潰していこうと思う。


なんと、OFFにしていたつもりのリヤスピーカーから音が出ていた。修理からかえってきたとき設定し忘れていた。早速オフにする。

先日追加したスポンジが効き過ぎて低音が物足りない。トリム内で共振しないのが本来の音のはずであるが、仕方がない。スポンジをとりはずす。やはりこちらの方がバランスがいい。


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