これまでのシステム構築で、いじる毎に音が変化していき、その結果としてそれなりのレベルまで行ったと感じていた。しかし自宅のホームオーディオと比べるとやはり「音の出かたに余裕が無い」というのがどうしても気になってくる。うまく説明できないのですが、「一所懸命鳴ってくれているのだが、その一所懸命さが気になって音楽が聞き流せない」という状況です。
そこで外部アンプを増設することとした。正に泥沼に一直線である。
予算はトータルで5万円。アンプにはかねてから気になっていたPHASS2.25iを選んだ。他の候補はNakamichiやPHASS2.50iなど。価格と助手席下に設置できるコンパクトなサイズが決めて。ラゲッジに設置すると折角のワゴンの積載能力をスポイルすることになる上、ケーブルの引き回しが長くなることで音質面で懸念があったため、設置位置は助手席下とした。運転席下は万一の場合の安全性を考えて避けた。
↑ついにアンプ購入。ネット通販です。
↑端子。電源ケーブルが太いと結構苦労しそうな気がします。
↑反対側。ラインケーブル入力とゲイン調整つまみなどがあります。こちら側をアクセスしやすいように設置するのがいいでしょう。
アンプの増設にはケーブル類も必要になる。スピーカーケーブルはより長いものが必要なため、KimberCableの4VSを7m購入。電源ケーブルはヘッドユニット用の配線から分岐させるため分岐ブロックを購入した。リモート配線用ケーブルは少々割高であったが色を正式なものにするため、専用のものを選んだ。そしてRCAピンケーブル。AcousticReserchのもの(1.8m)を購入した。
↑ラインケーブル。あまり費用をかけたくはないが後で交換するのも面倒。\5000というのは無難なところか。
↑リモートケーブル。専用品である必要はないのだが、やはり青白ケーブルで配線しておきたかったため購入。
前にも述べたとおり、アンプは助手席下に設置。安定した設置と水・汚れの防止の為にアンプボードの上に設置することとした。
↑助手席シートを外したところ。プラスチックの定規が30cmです。
↑ホームセンターで購入した合板。
↑防水のため塗装。向こう側の切れ込みは...
アンプボードは板厚24mmの合板をホームセンターで購入。水性塗料で塗装した。アンプボードの車体へは、金属ステーを介してシート左後方の取り付けボルトで共締することで固定した。一点での固定はいささか不安ではあるがその他の部位への固定は困難であるため、現状で様子を見る。またシート下には空気吹き出し口があるためこの部分はボードを削り、流れを妨げないようにした。
↑仮置きしたところ。左側に見えるステ−でシート左後方の取り付けボルトに固定。ボルト径が大きいためテーパーリーマーで穴を拡げた。
設置位置が決まれば次は配線。基本的な計画はSPケーブルは両側のサイドシルを通し、電源ケーブル、ラインケーブル、リモートケーブルはセンタートンネルを通した。各ケーブルは干渉しないように十分な距離をとって配置するように気をつけた。電源ケーブルはヘッドユニットまで引いていた既存の配線を分岐して延長した。
配線で注意すべき点は以下のとおり (1)運転に支障がないように運転席周りの配線はたるみがないように固定すること (2)スピーカーケーブルのドア内配線はガラス開閉時にレギュレーター関連の部品と干渉しやすいため、ケーブル長に余裕を持たせて端に寄せるなど十分な注意が必要
↑配線はケーブル同士をできるだけ離すように心掛けた。
↑電源の分岐ブロック。ヘッドユニット裏に設置。絶縁のためビニールテープで巻いた。このブロックはヘッドユニット裏に設置。といってもボルト留めはしていない。
↑アンプ設置状況(前から)。端子がむき出しなのでビニールテープで少しふさいでいる。普通に見える部分ではないので見栄えは気にしていない。
↑アンプ設置状況(後ろから)。こちらは後席に座ると足があたる位置になる。ラインケーブル端子はガードが必要なので今後対策予定。アンプボードの色は非常に目立つ。黒にしておけばよかったとすこし後悔。
設置が完了すればいよいよ音を出す。アンプのゲインを最小にしておきエンジンスタート。ヘッド側の音量を常用域に上げてからゲインを調整し、適正な音量とした。
初めて鳴らしたときは内蔵アンプとそんなに変わらない...?と、ちょっと焦ったが徐々に音が出てきた。1時間後くらいにはドアの中ですこし音があばれるくらいの豊かな音になった。さすがに鳴り方は高音から低音まで余裕を感じさせ、内蔵アンプの不満点は完全に解消された。
以来、何度かドライブに出かけているが、やはり音がきちんと出始めるまでには30分程度の時間がかかる。といっても電源投入初期でも内蔵アンプをしのぐ音である。