インプレッサオーディオ日記 第3部
オーディオメニューに戻る / 20Nトップに戻る 更新日:外付けアンプ追加で中低域のパワー、高音域の再現性共に大幅に改善された。しかし、高音部の弱さと多少の歪み感が気になっていた。(気のせいかもしれませんが)
電源ケーブルからヘッドユニット、ラインケーブル、アンプにスピーカーケーブルと、一通り手を入れてきて、最後に残ったのがウーハーからツイーターへつながるスピーカーケーブルである。高級機種ならネットワークを介してウーハーとツイーターに分配するのだか、PS62Cはウーハーにはローパスなしでアンプ直結、そこからツイーターにケーブルが伸びており、途中に電解コンデンサ(3μF)のハイパスフィルタがくっついている構造。
もともとついているこのスピーカーケーブルは長さが余っていたため短縮すると劇的に音質が改善した(=ケーブルがいまいち)という前歴がある代物。トレードインスピーカーという立場上、仕方のないところではある。そこで今回はこのツイーターの音質を向上すべく、ケーブル、そしてコンデンサの交換を試みた。
スピーカーケーブルはツイーターの小さい端子に繋ぐことを考えて細いものを選択。ベルデンの716Mk2とした。見えないところではありますが見た目の美しさも重要。
コンデンサはSHIZUKIのフィルムコンデンサ、容量は3.3μF。従来のものが3.0μF なのでほぼ同等品。購入価格は1個250円。オーディオ用では色々なコンデンサが売られているが巨大で高価なものが多い。そこまでするくらいなら素直にまともなネットワークを作ります。
ハンダは音質に悪影響を及ぼすといわれている鉛を含まないものを使用。オーディオ用は数千円するが、そんなものは買えないので普通のものです。しかしオーディオ用って、何が違うんでしょう。鉛フリーハンダの成分系なんていろいろあるわけじゃないし、特許でがんがらじめだろうし...フラックスでしょうか?
付けてみました。繋ぎ目を減らすためにコンデンサはツイーターに直結。
取付中。このあとツイーターを上のステーに両面テープで貼付けて完了。
果たして音質は...
高音域の歪みは激減しました。いままでボリュームを上げてうるさいと感じていた音量でも全く気にならなくなりました。何も気に触るところのない自然な音です。
音量を上げて「うるさい」と感じるのは歪みの影響が大きいことを改めて実感しました。生の演奏はもっと音量が大きいですが、うるさくはないですものね。上手なら。
アンプ用のキャパシターを探して秋葉原をうろついていたらインパルスなるショップにたどり着いた。肝心のキャパシタ−はあまりの大きさに購入断念。店の人と話しているうちにディフューザーを薦められる。4000円と見た目の割に高価なのだが、それで音が変わるなら、と購入してみた。
ディフューザー。ゴムのお椀。こういうもので原価はいくらなどと考えてはいけない。真ん中の膜は手で破ります。
スピーカーに取り付けたところ。スピーカーの背面全体をカバーする大きさ。後方に張り出しているためガラス開閉で一部接触するがゴムであること、接触量が小さいので放置。
さて、効果のほどは...
結構いい感じです。中音域〜低音域がすっきりした感じになりました。特にアタック音がきれいに聴こえるようになっています。バスドラム、ベース、コンガなどなど、よりそれらしく聴こえるようになっています。こんなものでこれだけ音が変わるなら安いものかもしれません。
どうもアンプを換えて以来、中低音が充実したせいか、相対的に高音域が弱いと感じていた。そこでツイーターのケーブル交換などの対策を取ってきたわけであるが、それでも物足りないと感じていた。
そこでツイーターとトリム(内装パネル)との間にエアコンパテで筒を作り、インナパネルとトリムの間に音が拡散することを防ぐことにした。
結果、高音域は見事にパワーアップした。しかしその反面、歪みが少し気になるようになってしまった。エアコンパテの筒の内側に凹凸をつけてみてもいいかもしれない。
...
あまりにも歪みが気になるため結局このパテは外しました。外すと高音部が非常に聴きやすくなりました。筒にすることで位相のずれた反射波が混じってしまっていたように思います。そのかわりイコライザーをいじり、高音域を少し持ち上げてみました。(2003.6.21)