インプレッサ オーディオ日記

インプレッサオーディオ日記 第4部

オーディオメニューに戻る / 20Nトップに戻る 更新日:05.5.6

これまで色々やってきたが、やはり高音域の歪みがとりきれていない。どうもクロスオーバー周波数近辺でピークが出ているようである。ピークといっても単にある周波数のレベルが高いだけならこんな音にはならないと思うのだが、細かいところはおいておく。

ツイーターにコンデンサをかましているだけの簡易ネットワークなのが原因ではないかと思った。とはいえショップでネットワークを作ってもらうとなると数万円は覚悟しなければいけない。そんなにかねをかけるならちゃんとしたネットワークが付属したスピーカーを買えばいい。

ということで買ってきました。Focalの165KP。

箱の中身です。作りは非常にしっかりしていると感じました。ウーハーはずっしり重いです。

並行輸入品なので日本語マニュアルなぞはありません。フランス製なので当然マニュアルはフランス語。と、英語。助かりました。

一方、こちらはCAROMのアウターバッフルキットです。インプレッサ(GD)用ですが、GGにも問題なく使えることを問い合わせて確認してから購入しました。説明書にはしっかりGD(GG)用と書いてあります。はじめからカタログに載せておいていただけるとありがたいですね。

キットの中身を開封するとこんな感じです。こちらも作りはなかなかしっかりしており、期待できます。ボルト類も結構いいものです。

日本製ですので当然日本語で書かれたマニュアル。これに沿って加工をしていきます。

左側のパーツがスピーカーを取り付けるものです。まずはスピーカーが取り付けられるように穴をあけます。グリルの内径にあわせて切り取る目安の線を引きます。

ボール盤があればいいのですが。。。今回はノコです。少し小さめの穴をあけてからクラフトナイフでちょうどいい大きさに広げました。疲れました。左右あわせて2時間くらいかかりました。

これがクラフトナイフ。なにかと使いやすくてお気に入りです。工作のときは切れ味のいいものがいいです。切れない刃物は力を入れるので危険です。

次はドアトリム(内装)の切開です。いよいよ後戻りのできない領域にやって参ります。付属の型紙で切り取り線を書きます。

その線のやや内側を切り取ります。まずはドリルで点線状に穴をあけます。

その後、クラフトナイフで穴をつないでいき、切り離します。やや小さめにあけていますが、あとで現物合わせで穴を修正していきます。

次はドアパネルに穴をあけます。勇気がいります。バッフル本体をドアに当てておいて取り付け位置を決め、ドリルで穴をあけます。バッフル本体はドアにあるプラスチックピンなどできちんと位置が決まりますのでやりやすいです。

4カ所(左下の1カ所は見えていません)でボルト締結します。パネルの向こう側にナットがあります。制振材ははがすのが面倒なので貼ったままです。インナパネルのスピーカー穴とバッフルの穴は少しずれます。説明書にはパネル側の鋼板はみだし部分を切り取ることが推奨されていますが、そんな勇気も道具もありませんので今回はこのままにしました。幸いにもスピーカーとの干渉もなさそうです。

トリムを仮付けして干渉をチェック、切り取る位置をマーキングします。

クラフトナイフで切り取り、干渉しないように穴の形状を整えます。

スピーカー取付け板、グリル、アウターバッフル、スピーカーを取り付けます。まずはこれまで使ってきたJBLのスピーカーを取り付けて、アウターバッフル化の効果を確認してみました。

ドアトリムの鳴りが解消されたためか、中〜低音が締まりました。素直に音が出ているように感じます。しかし一方ですっきりしすぎてやや物足りない鳴り方になってしまいました。

さて、取り外したエーモンのインナーバッフルボードをみるとヒビだらけで、水がしみ込んで膨れ、重くなっていました。手前が下になるように取り付けていました。スピーカーの穴から雨水が入ってきたためと思われます。このバッフルボードも塗装はしてありましたが、不十分であったようです。

そこで今回は防水処理もしっかりすることにしました。今回用いたのはアルミテープ。近所のカーオーディオショップで教えていただいたモノです。レジェトレックスでやると寸法がかわってしまうこと、木の響きがなくなるため、これがいいのだそうです。納得。何より安いです。

さらにレジェトレックスでひさしを作りました。

防水処理後の写真です。これでしばらく持ってくれればいいのですが。

スピーカーを取り付けます。

ネットワークの配線も行います。

ツイーターのケーブルは新たに購入。モニターPCのPC-2.5JS。選んだ理由は、細さとデザイン、あとはイメージです。

ツイーターはとりあえずピラー横に設置。

全体をみるとこんな感じです。違和感なくついています。ツイーターはいろいろな方向を試してみましたが、写真のような横向きが一番きれいに聴こえます。しばらく様子を見てからピラートリムの加工をして埋め込みたいと思います。

音だしをした感想は、すばらしいの一言。高音から低音までストレスなくきれいに音が出ます。しかも音に厚みがあります。今までのスピーカーで気になっていたクロスオーバー域のうるささもなくなりました。ボーカルもきちんと出ているし、ハイハットも美しく、フロアタムやバスドラムもそれらしく聴こえてきます。ボリュームを上げてもうるさくならないし、逆に音量を絞っていても心地よい音です。スピーカーでここまで音がかわることは予想していませんでした。

ヘッドユニットのイコライザはフラットに戻し、ネットワークのツイーターのアッテネーターは-4dbとしました。

最後にツイーターを本付けします。

取り付け位置にマーキングをします。例によってドリルで点線状に穴をあけ、カッターナイフでつないでいきます。車体への取り付けピンがものすごく邪魔な位置にあるので仕方なく下方ぎりぎりの位置にしました。

それなりに穴の大きさができたところでツイーターの取り付け部分をフラットに近づけます。ガスコンロで少し暖めた後、痕がつかないように緩衝剤を挟んでペンチで曲げてみました。

ま、微妙な出来ですが。。。

とりあえずベースが付きました。穴ふちの形をきれいにベースに沿わせることが見た目をよくするポイントです。

裏側から金具で挟んで押さえます。

FOCALのロゴが隠れるくらいに下になってしまいました。また向きも思っていたよりも下向きになりました。ただ音に悪影響はないようです。音への影響はガラスの反射分が支配的なのでしょうか。

前のスピーカーからの音の変化が非常に大きかったのでただただ満足な状態です。

まずはしばらく鳴らしてみて音が安定するのを待ち、イコライザなどの調整を考えようと思います。

なにはともあれ、装置としてはこんなものかなと感じています。そろそろ機械ではなくソフトに投資の重点を置かないと何をやっているのかわからなくなってしまいます。

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