イチモンジセセリ Parnara guttata guttata (Bremer & Grey)




 瀬戸内海島嶼部を含む広島県全域に広く分布しています。
 普通種というイメージの強い蝶ですが、実際はおもしろい生態を持つ謎の蝶でもあります。春先は個体数が少なく、秋にかけて次第に個体数を増やしていきます。秋の初めに発生する秋型は大型で飛翔力が強く、集団で移動することが知られています。しかしこの集団移動はすべての地域で起こるのではないようです。ちなみに私は、広島では見たことがありません。
 どうやら北に住む個体群が、越冬のために南に移動するという説が有力なようです。春には南から北に移動する個体が若干いることも、観察されています。また、アサギマダラのような大規模な移動ではなく、秋には山の山頂から山麓に移動することもあるようです。これはアキアカネのパターンですね。こうした小規模な移動をする生態的意味については、まだよくわかっていません。


     [分 布]  北海道,本州,四国,九州,南西諸島

     [翅 長]  15〜17o

     [時 期]  4〜11月(年4回程度)

     [食餌植物]  イネ,ススキ,エノコロゴサほか

     [越冬形態]  幼虫