モンキチョウ Colias erate poliographys Motschulsky


広島県広島市安佐南区せせらぎ公園 1999年8月22日


広島県東広島市黒瀬町 2007年11月10日

[分 布]
 北海道,本州,四国,九州,南西諸島

[大きさ]
 22〜28o

[時 期]
 3〜11月(年4〜5回)

[食餌植物]
 シロツメグザ,レンゲほか

[越冬形態]
 主に幼虫(ときに蛹)

【種の概要】
 本種が所属するモンキチョウ属は約80種,主に明るい草原を生活 の場とし,暖帯の平地からツンドラや高山帯に及ぶ多様な環境に適応したグループである。モンキチョウは旧北区に広く分布し,日本においてもほぼ全土に生息している。生息地も海岸地帯より高山帯まで普通に見ることができる。  
 形態面では,地理的変異はみられない。また季節型として,第1化は小型で,前翅端の黒色部がやや淡色になる。雄の翅は黄色,雌は白色と黄色(♂型)の2型あり,黄色型雌の出現率は地域によってかなり差があり,鳥取県大山では23%という報告がある。
 草原,河川の堤防,牧場,耕作地など,明るい環境に生息する。成虫は草原や荒れ地を,地面すれすれに敏速に飛翔する。移動性が強く,食餌植物が自生しない高山帯でもみられることがある。また,各種の花に吸蜜のため集まる。雄は地上で吸水することも多く,稀には雌が吸水することもある。雌はおもに食餌植物の葉表,まれに葉裏に1個ずつ卵を産み付ける。

【広島県の現状】
 中国山地から吉備高原,瀬戸内沿岸部,島嶼部までほぼ全域に分布する。
 形態面では,本県固有の地理的変異はみられない。
 吉和村の観察では,5月上旬〜6月に1化が発生し,その後ほぼ連続的に見られることから,年3〜4化と予想されている。高野町では年3化と報告されている。呉市では,4月中旬には第1化が発生していることから,年4〜5化と思われる。