ウスイロコノマチョウ Melanitis leda leda (Linnaeus,1758)







 南方系の蝶で、広島では各地で8〜9月にかけて夏型が見つかっています。こうした状況がもう20年ほど前から続いています。ある友人は、10年ほど前の9月初め、蒲刈に行ったらウスイロコノマチョウだらけだったと言っていました。それであれば、地球温暖化などの影響などで、すでに広島に定着していないといけないのですが、なぜか今でも迷蝶です。この点では、イシガケチョウなどとは大きく異なっています。
 同じ南方系の蝶でありながら、どうして定着する蝶と、定着できない蝶がいるのでしょうか。一般的には、食草の問題があります。分布を広げる場合、その蝶の食草があることが絶対条件です。この点、ススキなどを食べるウスイロコノマチョウは全く問題ありません。それでは何がウスイロコノマチョウの定着を阻んでいるのでしょうか。実はこの点はよく分かっていないようです。個人的には、広島で確認される個体が夏型ばかりで、秋型の記録がほとんどないことが、問題解決のヒントになっていると思っています。つまり夏型がうまく繁殖していないということです。広島の秋はまだ暑く、食草も十分あるので、夏型が繁殖することに障害があるとは思えないのですが。それでは、何が繁殖を阻害しているのでしょうか?



     [分 布]  日本全土に記録あるが,土着地不明

     [大きさ]  38〜42o

     [時 期]  夏〜秋に確認例が多い。

     [食餌植物]  ススキ,エノコログサほか

     [越冬形態]  成虫