アオイトトンボ Lestes sponsa (Hansemann)


兵庫県小野市河合西町 2000年11月3日

 本種とコバネアオイトトンボ,オオアオイトトンボの3種のうち,唯一雄が成熟すると胸部に白い粉をふく種である。胸部の金緑色の斑紋の形状は,コバネアオイトトンボとオオアオイトトンボの中間に位置する。
 水生植物の多い池や沼,緩やかに流れる川などに生息するが,実際のところいろいろな水環境に適応しているようだ。3種が混生する場合,夏期の未熟な時期には,コバネアオイトトンボが水辺近く,本種がもう少し水辺から離れた林の中,オオアオイトトンボが暗い林の奥と行ったように,すみ分けをしている。産卵時間帯も主に,コバネアオイトトンボが午前中,アオイトトンボが午後,オオアオイトトンボが夕方になっている。
 広島県では全域に広く分布するが,オオアオイトトンボよりは個体数が少ないような気がする。湿地などではあまり姿を見ないようなので,本種が生息するためにはある程度の水量が必要なのかもしれない。