アオモンイトトンボ Ischnura senegalensis (Rambur)


広島県豊田郡川尻町久筋 2002年8月11日

 成虫の時期   4〜10月
 生息地   平地にある水生植物が多い沼や池
 分布   西日本
 広島県の分布    沿岸部を中心に分布
 大きさ   31〜36o
 特徴   雄の胸は黄緑色で腹先が青色
 越冬形態   幼虫 
 産卵形態   単独で,水面近くに生えている植物の 
  組織内に産卵


 私の住む呉市では,クロイトトンボとともに最も普通にみることができるイトトンボで,汽水域にもよく生息している。クロイトトンボよりもやや大型,同定については,雌は雄とほぼ同様な色彩をしたものや橙色から緑色に変色するものなど,多型を示すために注意する必要がある。
 広島県では沿岸部と島嶼部を中心に分布する種であり,内陸部に行くとほとんど姿を見ることができなくなる。たとえば比較的沿岸部に近い東広島市などでも生息する場所はほとんどなく,内陸部等で本種を確認した場合は,報告する価値は十分ある。
 発生地での個体数は多く,特に汽水域など,他の種が生息しにくい水環境の場合は,イトトンボ類は本種だけが見られるということも多い。秋遅く,11月頃まで姿を見ることができるのも,本種の特徴といえる。