キイトトンボ Ceriagrion melanurum Selys



広島県呉市広白石 2000年7月25日

 成虫の時期   5〜10月
 生息地   水生植物が多い平地や低山地の池や沼,湿地 
 分布   本州,四国,九州,屋久島
 広島県の分布    全域に広く分布
 大きさ   37〜44o
 特徴   雄の体は黄色,雌は黄緑色
 越冬形態   幼虫 
 産卵形態   雄と雌が連結して,水面付近の植物の組織内に 
  産卵する

 初めて本種を見たときは,こんな鮮やかなイトトンボがいるのかと大いに驚いたことを覚えている。体色や飛翔も特徴的で,同定に困るようなことはない。
 水生植物が繁茂する池沼に生息するが,環境に対する許容範囲が大きく,比較的人工的な池などでもよく姿を見かける。広島県では島嶼部から中国山地にかけて,戦域に普通に生息し,個体数も多い。
 かつて山口県中部で観察したベニイトトンボの生息地では,本種も非常に多く生息していた。感触としては,本種が最も好む環境が,ベニイトトンボの生息環境につながっているような気がする。今後はベニイトトンボの生息地を探すにあたり,本種が多産する場所を探すのもひとつの方法ではないかと思っている。