三人乗り
春から自転車の親子三人乗り禁止徹底とのことで波紋が広がっているようだ
コレ元々禁止されていたことらしいけど
わたしも昔はやっていた↓
子ども二人を前後に振り分けるこの乗り方は
確かにバランスが悪くて危ないことは間違いない
実はわたしはこれで手の甲を3針縫うケガをしたことがあるのだ
ある日の保育園の帰り道
いつのもように三人乗りで発進した直後
ブロック塀のそばでバランスを崩した
そのまま自転車から手を離せば倒れてしまう
何としても子どもたちが落ちないようにしなくては・・
それで自分の手をハンドルにそえたままブロック塀へガッツーンと激突!!
しこたま打ち付けた手の甲からは予想以上の血が流れ出して
はいていたスカートも路面も血だらけになった
とりあえず止血したいけど何もない・・・
で、思い出したのが娘のカバンに入っている昼寝用のシャツだ
突然の事態に目を丸くしている娘に命じてそれを出させて手に巻きつけ
あとは自転車を押しながら何とか家までたどり着いた
そして家に着くなり息子は二階に駆け上がり
「お父さん、大変大変!お母さんがけがした!赤チンぬって!!!」と叫ぶ
傷の状態を見た夫は
「何が赤チンだ、血管と筋が見えてるじゃないか?!」と呆れながら
そのままわたしを病院へ連れて行った
あれ以降、わたしは三人乗りをやめた・・・のではなく
かなり注意して乗るようになった
狭い道や、車の多い道ではなるべく自転車を降りて押して歩く
考えてみればこうして子どもたちと三人乗りする時期というのはほんの一時期のことだ
小学校へ上がれば送迎は必要なくなるし
その頃には子ども自身が自分の自転車に乗るようにもなるだろう
だから、ここは禁止徹底に躍起になるよりも
各人が自己責任で危機管理をするのが本当は現実的だろうなと思う
でも、実際にはこの「自己責任」ということがネックになりそうだ
どうもこの国では義務と権利のバランスが崩れつつあるので
三人乗り自転車の存在が車にとって非常に迷惑なことになる可能性は大きい
もし事故があった場合、車の方が一方的に悪いとされるのも不条理な話だし
大変なことになる前にとりあえずすべて禁止にしてしまえという最近の傾向は
こうして色んなところに波及していく
ここ数年の間には
6歳未満の子どもに対して車のチャイルドシート着用が義務化されたり
危険だからと公園から次々遊具が消えたりと
うちの子ども達が小さかった時代とは随分違った状況になっている
一体これからまた何が禁止されるのだろう?
だんだん難しい時代になっていくなあ・・・
(2008.3.3記)
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