仕切りなおし
今日から娘がお弁当を持っていくようになった
「自分でつめるからね」との約束どおり
今朝はちゃんと早めに起きてきた
私のほうも今年度からは
できるだけ冷凍食品を使わず手作りでと思っており
今日は”出直し”の気分
お店に行くと
新学期が始まったせいか
『冷凍食品全品157円セール』というのをやっている
値段といい、手軽さといい
これは誰だって使いたくなるよねえ・・
と、横目で見ながらその前を通り過ぎた
朝早くから出かけてフルタイムで働いている状況なら
こういうものを上手く取り入れて合理的にいくのもいいだろう
”時間”とはとても貴重なものだから
わたしも時間を節約するのは賛成だ
でも
普段何かと手作りしながら暮らしていて
なおかつバラの肥料まで作っているというのに
子どもに持たせるお弁当が冷凍食品だと
ちょっとピントがずれてるなあとちょっと反省・・・
「息子が冷凍食品が好きだから」
表向きの言い訳はそうだけど
いつの間にかずるずる楽な方へと流れているのは私自身
そう
わたしはあまり興味のないことにはとってもルーズなのだ
あれは義父の告別式が終った翌朝のこと
子ども達を学校へ送り出さなくてはならないというのに
ものすごく疲れていて起きられない
当時小4だった息子に寝たままで
「何か勝手に食べておいて」と指示
息子は妹の分まで用意して適当に食べて出かける
その後寝たままで「行ってらっしゃい」と見送った
何しろ長年に渡る介護生活だったし
ずっと朝ゆっくり寝る事もなかったから
今度はわたしにもリハビリが必要よね・・・
そんな言い訳を自分にしながら
いつの間にか朝起きられない日がずるずると続く
ところが
「そのうちまた体調も戻るだろう」との予想に反して
いつまでも調子はおかしいまま、、、
あれ?これって病気??
それまでずっと毎朝早起きして頑張ってきたというのに
こんな状態がどこまで続くのか
今となってはそれがどのくらいの期間続いたか
はっきり覚えてはいないのだが
とにかく朝食の支度というものはほとんどせず
前もってすぐ食べられるようなものを買っておいて
「適当に自分で食べておいて」
という日々はしばらく続いた
ある日ふと思う
これってきっと”横着病”よね・・・
夫の親と同居していると横着はできないし
ましてや病人ともなると
どうしても日常生活の基本は欠かすことができない
面倒だろうが嫌いだろうが
家事から逃げる事はできないのだ
それが子ども相手となると全然遠慮がないし
夫は昔から朝食は自分で適当に食べる人なので
特になにもすることなし
だから親がいなくなると
ルーズな方向へまっしぐら
その時つくづく思う
わたしって家事が嫌いなのよね・・・
でも
このままずるずると落ち込んでいくのはまずいので
仕切り直しをはかることにしよう
それから自分にカツを入れて再出発
すると
何とかぼつぼつ自分のペースを取り戻して
普通の生活ができるようになった
わたしに必要だったのは
ちょっとしたお休みと再出発の気合い
そして
自分の中にある”横着者”というベースを知ること
人生頑張りすぎるとよくないが
横着すぎるのも問題だ
何とか普通であるためには
時々仕切りなおしが必要だと思う
正直なところ
わたしはお弁当についてあまり関心がない
でもそれではちょっと申し訳ないので
これからは少し頑張ってみるつもり
このたびから娘も自分でお弁当を詰めると言うのだから
ちょっと変った材料も用意して意欲をそそらなくては、、
娘が自分で何度も詰め替えながら完成した第一号のお弁当がこれ
一昨日の夕食のトンカツを取り分けて冷凍しておいたものが
ドーンと巾をきかせている
そして
右上の小さなラディッシュがアクセント
これはその下に敷かれたパセリとともに
母がお弁当用にと育てていてくれたもの
可笑しいほど小さいけれど
これはおばあちゃんの心遣いなのだ
一方
「見かけよりも味」という息子は
パセリやレタスをお弁当に入れるのを嫌う
あのニオイがお弁当全体に移るのが嫌いなのだそうだ
飾りでごまかせる娘に比べて
こちらはかなり手ごわい
見かけも味も要求されるお弁当作りは
これからまだまだ当分続くのだった。。
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