今週のみことば


3月29日

「一緒に食卓につかれた時
パンを取り、祝してさき、彼らに渡しておられるうちに
彼らの目が開けて、それがイエスであることがわかった
すると、み姿が見えなくなった」
(ルカによる福音書24章30節)

復活の後、イエスは
ふたりの弟子たちがエマオという村に向っているところに現れ
一緒に歩き始めました
彼らはそれがイエスだとは気づかないまま
イエスがよみがえったらしいとの話を語り合っています

そこでイエスは彼らに対し
復活について聖書に記されたことを説き明かしました
その後、一緒に泊まって欲しいと願われて入った家で
今度は食卓にてパンをさきはじめます
すると彼らの目は開けて
はじめてその方がイエスであると気づいたのでした

「ああ、愚かで心のにぶいため
預言者たちが説いたすべての事を信じられない者たちよ」(25節)

弟子たちのこの時の状態は
わたしたちの心の状態でもあります
いくら教えられても心がにぶいと信じられない
それが
一度目が開けるとたちまちイエスの存在に気づく
「目が開ける」というのはとても重要なことなのです

イエスが十字架にかけられて死に、墓に葬られ、復活した朝
女たちは香料を持って墓に行きました
ところがそこにはすでにイエスの姿はなく
代わりに二人の御使いがいて
「あなたがたは、なぜ生きた方を死人の中にたずねるのか」と
イエスが復活されたことが告げられたのです

「生きた方を死人の中にたずねる」とは、ちょうど
本当の幸せを世の中の価値観の中に探すようなものです
世の中において重要だとされるもの
つまり、お金や地位や名誉といったものは
不安定でいつかは滅びるものですが
そんなものの中に幸せがあると信じるのは空しいことです
本当の幸いは生きた神によってもたらされ
その幸いによって人は生かされていくのです

創世記18章において
アブラハムは三人の神の使いを天幕に招きいれて言いました
「わが主よ、もしわたしがあなたの前に恵みを得ているなら
どうぞしもべを通り過ごさないでください」(3節)

常に神と共にあることを願い
その恵みを望むアブラハムは
その後、妻サラとの間に男の子が生まれるとの約束の言葉をもらいます
すでに年老いた夫婦に子どもが与えられるとは信じがたい話でしたが
神の約束は必ず成就するのでした

神の言葉を大切に心に留めておくことは
信仰生活において最も重要なことです
信仰歴が長いからと言って
自分の信仰を絶対視することなく
常に教えられていこうとする姿勢を持つことこそ
行動が的外れにならない秘訣です

「キリストの平和があなたがたの心を支配するようにしなさい
あなたがたが召されて一体となったのはこのためである
いつも感謝していなさい」
(コロサイ人への手紙3章15節)

「今の時を生かして用い
そとの人に対して賢く行動しなさい」
(コロサイ人への手紙4章5節)

「神に近づきなさい
そうすれば神はあなたがたに近づいて下さるであろう
罪びとどもよ、手をきよめよ
二心の者どもよ、心を清くせよ」
(ヤコブの手紙4章8節)

「油断することなくあなたの心を守れ
命の泉はこれから流れ出るからである」
(箴言4章23節)


人の心は常に迷い揺れていくものですが
命の泉である神を心の中に持ち
それをずっと守り続けて
常に神と近くありたいとの願いと共に祈って進むとき
そこには本当の平安と幸いが与えられます

せっかく「召されて一体となった」つまり洗礼と聖霊によって救われたのは
キリストの平和でわたしたちの心が満たされるためですから
どんな時代や境遇にあっても
周りの人々に対して賢く接していくよう心がけましょう
そして
心が常に感謝で満たされていきますように




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