今週のみことば


4月19日

「イエスは彼らに言われた
『なぜ、そんなにこわがるのか
どうして信仰がないのか』
彼らは恐れおののいて、互いに言った
『いったいこの方はだれだろう
風も海も従わせるとは』」
(マルコによる福音書4章40-41節)

イエスと弟子たちの乗った舟が嵐に見舞われた時
弟子たちはひどく恐れて
寝ているイエスを起こしました
『先生、わたしどもがおぼれて死んでもかまわないのですか』
そこでイエスが起き上がり、海に向って
『静まれ、黙れ』というと
風はやんで凪になりました
弟子たちの動揺ぶりに対してイエスは言われます
『なぜ、そんなにこわがるのか
どうして信仰がないのか』

天地創造の神であるイエスの命令に
風や海が従うのは当然のことですが
弟子たちにはまだそれがわかっていませんでした

わたちたちも信仰者でありながら
どうしても神を全能者として認識する信仰に欠けており
しばしば世の中の波風を見ては恐れています
たとえ救われていても
お金や名誉といった世の中のことばかりに目をとめていると
自分の思い通りに事が進まないことから
面白くないことや不安なことも多々あるでしょう

舟が嵐にもまれている時イエスは寝ていたとありますが
ここで問題なのは弟子たちの心でした
つまり、イエスを神として全信頼を寄せていないので
その働いてくださることに確信が持てないということです

わたしたちに起こる問題に対しても
それは神が寝ていて何もしてくれないのではなく
わたしたちの側が神を信じたり思ったりしなくなる不信仰というものが
人を必要以上に恐れさせ
神の働きをみせないようにしているのです

恐れの心をサタンに利用され翻弄されないために
信仰の土台をしっかりとかためて
何か事が起きても平安に対処できるように
日々祈っていきましょう

「人はみな草のごとく
その栄華はみな草の花に似ている
草は枯れ、花は散る
しかし、主の言葉は、とこしえに残る」
(ペテロの第一の手紙1章24節)


世の中のものはどんなに華やかでも
いつか花は枯れ落ちていく
人の光栄もまた同じです
そのような空しいものを目指して生きるのではなく
単に浮ついたものではない信仰を身に着け
自分に与えられた使命に従って歩んでいきたいものです

「だから、わたしたちは落胆しない
たといわたしたちの外なる人は滅びても
内なる人は日ごとに新しくされていく
なぜなら、このしばらくの軽い患難は働いて
永遠の思い栄光を
あふれるばかりにわたしたちに得させるからである
わたしたちは、見えるものにではなく
見えないものに目を注ぐ
見えるものは一時的であり
見えないものは永遠に続くのである」
(コリント人への第二の手紙4章16-18節)


”わたしたちの外なる人は滅びても
内なる人は日ごとに新しくされていく”

このみことばはクリスチャンとしての歩みの本質です
いかなるところに置かれ、いかなる様であろうとも
内側には常に神が働き
毎日心新たに生きる力が与えられる
それがどんなに幸いであるかは
「見えるもの」ばかりに目を奪われている間は
理解できないことでもあります

現状を見て嘆いてばかりいたら
あせって人間的な方向へと走りがちですが
人の知恵は不完全なので
それが決して良い結果に結びつくとは限りません

どんなに時は流れ、時代は変わっても
神の言葉は永遠に変わらないものです
そこには完全な知恵と力があり
それに寄り頼むものには
進むべき方向が必ず見えてきます

どうしていいかわからなくなるようなことが
世の中にはあまりに多くて
心が神に対して燃えていないと
つい絶望に陥りがちです

どんなところに置かれても希望を持ち続けるために
心から神を信頼し、求めて
外見上ではなく
本物の信仰を身に着けるべく
聖書のみことばに耳を傾け
従っていきましょう



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