今週のみことば


4月26日

「モーセは民に言った
『あなたがたは恐れてはならない
かたく立って、主がきょう
あなたがたのためになされる救いを見なさい
きょう、あなたがたはエジプト人を見るが
もはや永久に、二度と彼らを見ないであろう
主があなたがたのために戦われるから
あなたがたは黙していなさい』」
(出アジプト記14章13-14節)

モーセがイスラエルの民を率いてエジプトを出た後
エジプト王の軍勢が彼らの後を追ってきて
紅海のところまで追い詰めた時
イスラエルの民は絶望して嘆きました
そんな中でもモーセは神に希望を置き
この窮地から必ず救い出されると彼らに告げます

神の言葉に従ってモーセが杖を上げ
手を海の上に差し伸べると
紅海はわかれて海の中に乾いた地が現れ
イスラエルの民はそこを渡ってエジプトの軍勢から逃れたのでした

ここでは
たとえどんな窮地に陥っても
わたしたちは決して希望を捨てることなく
神に立って進んでいくべきことと
神がいかなる存在であるか
その圧倒的な力を再認識すべきことを教えられます

神の奇跡というものは
その力を人々に知らせるために起こされるものです
人間的に考えれば到底前へ進めそうにもない状態の時こそ
いよいよ信仰に立っていきましょう

わたしたちひとりひとりは弱い存在ではありますが
神にあればみな強くせられます
すべてのことは神の手の内にあり
すべての戦いは
神ご自身が戦ってくださるからです

「主は道道あなたがたの先に立って行き
あなたがたが宿営する場所を捜し
夜は火のうちにあり
昼は雲のうちにあって
あなたがたに行くべき道を示された」
(申命記1章33節)


こうしてイスラエルの民が荒野を旅する間にも
神は常に彼らを守り導いてくださいました
それは
現在を生きるわたしたちに対しても同じです
そして
多くの助けを得ながら進んできたわたしたちの神への信頼は
心からのものであるべきで
信仰心は口先だけの飾り物であってはならないのです

王宮で育ったモーセは
たくさんの知識を持った人ではありましたが
彼はその知識ではなく
神の言葉に従って歩みました
言ってみれば
モーセは神の流れに身を任せた生涯を送った人です
この自然体で生活する人生は
決して不幸な人生になることはありません

「主なる神、イスラエルの聖者はこう言われた
『あなたがたは立ち返って
落ち着いているならば救われ
穏やかにして信頼しているならば力を得る』
しかし、あなたがたはこの事を好まなかった
かえって、あなたがたは言った
『否、わたしたちは馬に乗ってとんで行こう』と
それゆえ、あなたがたはとんで帰る
また言った、『われらは速い馬に乗ろう』と
それゆえ、あなたがたを追う者は速い」
(イザヤ書30章15-16節)


自分の力を過信してあくせくするうちに
かえって取り返しのつかないことになるのはよくあることです
まず、今の状態を冷静に把握し
ただ闇雲に騒いだりあわてたりすることなく
神に対して心を開いて
自分が今どうするべきかを教えられていきましょう

ひとつの試練が終れば
感謝することもなく
また別の問題を見つけて文句を言うイスラエルの民
その姿はわたしたちにも重なるものがあります
このような心の状態でいると
周りの雰囲気をギスギスした面白くないものにしてしまいます
心がかたくなであればあるほど
自分の現状がわからず
無茶苦茶な言動で事態を悪くしてしまうものです

そんな悪循環から立ち上がるためにも
神が日々なしてくださる日常の小さな助けを感謝し
感謝から感謝へと
いよいよその心が恵まれていくように
祈って進んでいきたいものです



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