今週のみことば


5月10日

「彼らはモーセに言った
『わたしたちはあなたがつかわした地へ行きました
そこはまことに乳と蜜の流れている地です
これはそのくだものです
しかし、その地に住む民は強く
その町々は堅固で非常に大きく
わたしたちはそこにアナクの子孫がいるのを見ました
またネゲブの地にはアマレクびとが住み
山地にはヘテびと、エブスびと、アモリびとが住み
海べとヨルダンの岸べにはカナンびとが住んでいます』」
(民数記13章27-29節)

カナンの地を40日かけて探ってきた偵察隊は
ヨシュアとカルブをのぞいて
その地に入ることを反対しました
そこは確かに豊かな地ではありましたが
住んでいる人々は大きく、いかにも強そうで
とても自分たちに勝ち目はないと思ったからです

そこは何よりも神が与えると約束した地ですが
彼らが悪く言いふらしたために
イスラエルの民は嘆いてエジプトに帰ろうと言い出す始末
せっかくカナンの地を目の前にしながら
彼らは神の言葉ではなく
自分たちの心に従おうとするのでした

神がここと決めたところであれば
どんなに状況の悪いところであっても
必ずそこで生きていけると希望を持っていくのが信仰者の歩みです
それを見ただけでダメと決め付けてしまうのは
心の中の不安が大きく
祈っても無理だろうとの思いがあるからです

そういう心の状態であれば余計に
仮に大したことのない問題であっても
ものすごく大変なことだと思ってしまいがちで
結局のところ
信仰を持って踏み出さない限り
いつまでも約束の地に入ることが出来ないのは
昔も今も同じことなのです

神の導く未来、将来を見ようとしないで
ただ目先の不安にかられ
現在という位置で立ち往生するばかりか
奴隷であった過去を懐かしんで
またそこに戻ろうとする愚かな発想・・

そのような状態からわたしたちは立ち上がり
与えられた地へと進んでいくべきです
信仰とは決して無茶ではなく
サタンの惑わしに負けることなく
人を前へ前へと進ませるものです

「あなたのあがない主、イスラエルの聖者
主はこう言われる
『わたしはあなたの神、主である
わたしはあなたの利益のために、あなたを教え
あなたを導いて、その行くべき道に行かせる』」
(イザヤ書48章17節)


神はわたしたちを幸いへと導くために
それぞれにふさわしい道を開かれます
それを信じて従って行くことは
命をかけるようなものと言えるでしょう

聖書には
わたしたちが体験したことない事柄について
信仰者たちが命をかけて行動し従った経緯が記されています
それを読むことにより
わたしたちはそれに習う者となっていくわけです

神の手に引かれて
そのご計画のままに進んでいくこと
間違ってもお金や権力で勝利者となろうとしないことが大切です
そして道に迷ったときには
元の場所に戻ること
聖書は信仰生活の原点
信仰者が常に立ち返る場所です

みことばを頼りとし
みことばによって教えられ
幸いな道へと導かれていきましょう



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