今週のみことば


1月10日

「わたしにつながっていなさい
そうすれば、わたしはあなたがたとつながっていよう
枝がぶどうの木につながっていなければ
自分だけでは実を結ぶことができないように
あなたがたもわたしにつながっていなければ
実を結ぶことができない」
(ヨハネによる福音書5章4節)


わたしたちクリスチャンは
「神に居る者として」「神と共に歩む」べきことを教えられますが
このみことばはそれを具体的に表現しています
信仰生活の根本は神を愛し、いつまでもつながっていること
「枝」であるわたしたちは
神ご自身をあらわすところの「ぶどうの木の幹」につながっていなくては
自分の力で実を結ぶことはできません

ここに豆が一粒あります
豆は堅くて、そのまま放置されれば豆のままですが
堅い豆もひとたび畑にまかれて
水を与えられてやわらかくなれば
やがて芽が出て、実を結ぶでしょう

人の心もこれと同じで
何も受け入れようとせず、ただじっと自分の心を閉ざしたままでは
その人生に何の変化もありません
神の言葉を聞くことによって心がやわらかくなり
あるいは、やわらかくなる努力をすることで
やがて芽が出るきっかけが与えられ
更に、「神の畑」にあって、成長に必要なものを与えられれば
そこに実が結んでいくでしょう

人間には多かれ少なかれ「どうしようもないところ」があって
そのままではどうしようもない状態であっても
神につながっていれば必ず変れます

「神に祝された人」とは
簡単に表現すれば
”常に神につながり、状況によって右往左往しない人”ですが
これを世の中では勘違いしていて
祝された状態=金銭や物質が豊かになることだと思われています
よって、人生の目標が自ずとそういう方向へと向いてしまうことから
多くの間違いが生じてしまうのです

「しかし、彼のみことばを守る者があれば
その人のうちに、神の愛が真に全うされるのである
それによって、わたしたちが彼にあることを知るのである
『彼におる』という者は
彼が歩かれたように、その人自身も歩くべきである」
(ヨハネの第一の手紙2章5−6節)


聖書には、神であるイエスご自身によって
この世の中で生きるための見本が示されています
人の心を揺さぶる欲、誘惑に対してどう対処すればいいのか
また、神の心をもって許していくこと
あるいは自らを偉い者として扱われようとしないことなど
人が誰でも陥る可能性のある罠から逃れるため
正しい目を養われるために
常に神につながって
その示された歩み方に習っていくことこそ重要なのです
そして
みことばに従って行こうとする人には
心の中に偽善ではなく真の神の愛が実現し
それによって本当にその人が「神と共にある」かどうかがわかるのです

「それからイエスは弟子たちに言われた
『だれでもわたしについてきたいと思うなら
自分を捨て、自分の十字架を負うて、わたしに従ってきなさい』」
(マタイによる福音書16章24節)


もし神と共に歩もうと思うなら
そこには「自分を捨てる」作業が必須です
そして、神につながっていないと、自分を捨てることはできません

自分の欲や間違った価値観に支配されたままでは
正しい道を歩むことはできないのですが
間違った道から脱出するためには
神につながっていないと難しいのです

また、一度は神と共に歩み出し、正しい道へと導かれながら
再び神からはなれ、一見安易な欲の道を歩み始めた人を
もう一度正しい道に戻そうとするのも難しいことです
道は少しずつそれて行き
いつの間にか大きく離れていても
本人は気づかないからです

賢い人は、賢いリーダーを信頼してついて行き
そこで自分ができるだけの仕事をして
やがて自分のポジションを確保し
各々資質に応じて次にステップアップします
しかし、もし、自分の従うリーダーが
単に自分の富や名誉を追及するような人ならば
その人についていくのは賢明な選択ではありません

人は往々にして、豊かになると神を忘れ
傲慢になってしまうものですが
純粋なものを忘れず自ら賢くあるために
永遠に変らない神にしっかりとつながり
ただその力を信頼し、寄り頼んでいきましょう

神は人の思いや願いにちょうどいい時に答えてくださいます
もし願うことが成らないなら
それは神のご計画ではないのです
しかし、自分の計画とは異なっていても
神の牧場に居る羊として、羊飼いの近くに居るならば
惑わす者や命を脅かす者から守られ
一番幸いになる道へと導かれていくでしょう

「わたしにつながっていなさい」
この短いみことばの中にも大きな意味が込められています
この一言に従うだけで
人は絶望から救い出され、幸いに歩めるようになるのです

堅い豆が決して自ら芽を出すことができないように
わたしたちも神の畑に植えられ、心をやわらかくされて
やがて芽を出し、実を結ぶ者となっていくことができますように



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