今週のみことば


12月5日

「わたしは自分に与えられた恵みによって
あなたがたひとりびとりに言う
思うべき限度を超えて思いあがることなく
むしろ、各自に分け与えられた信仰の量りにしたがって
慎み深く思うべきである
なぜなら、ひとつのからだにたくさんの肢体があるが
それらの肢体がみな同じ働きをしていないように
わたしたちも数は多いが、キリストにあって一つのからだであり
また各自は互いに肢体だからである」
(ローマ人への手紙12章3-4節)


ヨナ書において、ヨナは神からニネベに行くように命ぜられたのに
行きたくないとの思いからタルシシ行きの船に乗りました
ヨナにとってニネベに行くことは
通らなくてはならない試練でしたが
神のテストから逃げても、結局回り道するだけで
最後にはニネベへ行くことになるのでした

試練から逃げたいと思うときには
ちょうどよくタルシシ行きの船が来たように
都合のいい試みも置かれます
そして、多くの人は
ヨナが”神の顔を避けて”タルシシ行きの船に乗ろうとしたのと同様
どうにかして試練から逃げることだけを考えるものです

しかし
どんな時も堂々と神の前に出て
試練と立ち向かうために祈ることのできる人は幸いです
神のテストを通り過ぎると100点がもらえるというわけではなく
最後に、神の厳かさと共に感謝が教えられ
これが後に信仰が成長する元となっていくのです

もし感謝を知らなければ
どんなにいいことがあっても
「どうせならもうちょっと良いことがあればいいのに」と
いつまでも不平を言い続けることになるでしょう

自分に与えられた恵みや役割を知ることなく
ただ思い上がった不満ばかりの人生では
幸いも平安も遠いものとなってしまいます

「わたしは植え、アポロは水をそそいだ
しかし成長させて下さるのは神である
だから、植える者も水をそそぐ者も、ともに取るに足りない
大事なのは、成長させて下さる神のみである」
(コリント人への第一の手紙3章6-7節)


人生の試練はすべて神から来るものです
それは人を育てるためのものですが
もし人が自分で勝手に育つなら
どこかゆがんだ形になってしまいます

「わたしたちは真理に逆らっては何をする力もなく
真理にしたがえば力がある」
(コリント人への第二の手紙13章8節)


真理とはすなわち神のこと
神の本質はいつまでも変わりませんが
人は状況によって自分の本質を曲げてしまいます
しかし
神に造られた本質(信仰心や良心)を変えてしまうことなく
神の前に己を低くして歩む者には
人生の勝利が与えられるのです

「キリストは、わたしたちの父なる神の御旨に従い
わたしたちを今の悪の世から救い出そうとして
ご自身をわたしたちの罪のためにささげられたのである
栄光が世々限りなく神にあるように、アァメン」
(ガラテヤ人への手紙1章4-5節)


このように、洗礼と聖霊とによる救いが万人与えられ
その救いにあずかりながら
なおも人の心は揺れていきます

「あなたがたがこんなにも早く
あなたがたをキリストの恵みのうちへお招きになったかたから離れて
違った福音に落ちていくことが、わたしには不思議でならない
それは福音というべきものではなく
ただ、ある種の人々があなたがたをかき乱し
キリストの福音を曲げようとしているだけのことである
しかし、たといわたしたちであろうと、天からの御使いであろうと
わたしたちが宣べ伝えた福音に反することをあなたがたに宣べ伝えるなら
その人はのろわるべきである」
(ガラテヤ人への手紙1章6-8節)


信仰生活にあってもなお試練が続く時
ふと”違った福音”に心奪われて
神から造られた本質から離れていくことがあります
人の心は弱く
絶えず正しい福音に触れ、教えを受けていなければ
確信は揺らぎ、簡単に間違った道へと落ちていくのです

「さて兄弟たちよ、あなたがたに勧告する
あなたがたが学んだ教えに背いて分裂を引き起こし
つまづきを与える人々を警戒し、かつ彼らから遠ざかるがよい
なぜなら、こうした人々は
わたしたちの主キリストに仕えないで、自分の腹に仕え
そして甘言と美辞とをもって
純朴な人々の心をあざむく者どもだからである」
(ローマ人への手紙16章17-18節)


本当の福音は聖書の中にあります
わたしたちは常に聖書から学び
そこから得た教えをもって生きていきます

「というのは、もしある人が来て
わたしたちが宣べ伝えもしなかったような異なるイエスを宣べ伝え
あるいは、あなたがたが受けたことのない違った霊を受け
あるいは、受け入れたことのない違った福音を聞く場合に
あなたがたはよくもそれをしのんでいる」
(コリント人への第二の手紙11章4節)


福音を変えるのは許されないことです
しかし、現実にはそのような惑わしがたくさんある中で
わたしたちは常に正しい福音を知り
堂々と神と共に歩むものでありますように

信仰生活には応用が必要です
同じ間違いを繰り返すことなく
失敗は次に必ず生かされるよう
神の前に正直に悔い改めて歩んでいきましょう




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