今週のみことば


3月21日

「正しい人は決して動かされることなく
とこしえに覚えられる
彼は悪いおとずれを恐れず
その心は主に信頼してゆるがない」
(詩篇112篇6-7節)


前回の『今週のみことば』においても
”間違った道に進む者と、正しい道に進む者”について語られましたが
様々な誘惑や心の惑いはわたしたちの周りに常にあって
不安や恐怖心から
神よりも別のものを頼ろうとしてしまう人の心の弱さとの戦いは
色んな形で続いていくものです

それでも
どんな時も神を信頼するという姿勢を貫く努力の積み重ねは
やがて恐怖心を克服させ
一時的に悪いことが起きても
冷静に対処できる力を与えてくれるのです

「正しい人は、主にあって喜び、かつ主に寄り頼む
すべて心の直き者は誇ることができる」
(詩篇64篇10節)


神を避難所として、常により頼み
そこで行われる神のわざを見て
いよいよ神を誇り、信頼するという
この心からの信仰の循環が、人を神に近づけます

しかし
この本当の信仰の意味を理解できない人は
しばしば見せかけの信仰に走り
やがてその心は神から離れてしまうのでした

マルコによる福音書10章17節以降には
自分が聖書の教えに忠実であると自負する資産家の話が出てきます
彼は確かに表面的には教えを守っていましたから
自分は立派な信仰者と思っていたのですが
その心は実は自分の資産に向いていて
神よりもお金を頼りとしていたことが明らかになったのです

ここでは、信仰者にありがちな
『わたしはこれだけのことをやっている』と思う慢心の戒めと共に
その人の心が一体どこを向いているのかは
神はすべてご存知なのだということが教えられます

クリスチャンは
本来は神を誇るべきでありながらも
現実には、自分の願いがかなうことで、自分を誇ろうとしていたり
そのために日々あくせくしているかもしれません
しかし
そのような信仰生活には平安が伴わないのです

「思慮のない者の不従順はおのれを殺し
愚かな者の安楽はおのれを滅ぼす
しかし、わたしに聞き従う者は安らかに住まい
災いに会う恐れもなく、安全である」
(箴言1章33節)


自分の考えが正しいと過信して行動し
安易な道を選択していく時
それは自らを滅ぼしていくこととなるでしょう
しかし、おのれを過信せず
神を第一として、その御旨に従おうとする人は
そこが一見、人間的には魅力のない道に見えたとしても
必ず平安を得、安全に暮らしていくことができるのです

クリスチャンとしての信仰生活は
神から捕らえられたようなものである一方
こちらもその手を離さないようにしっかり握って
神の敷いてくださる道からそれないで進んでいくことが重要です

神を第一とし
神により頼み
どんなところでも感謝のある生活
すなわち、穏やかな生活を得て
神にある幸いを体験する日々でありますように



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