今週のみことば


10月9日


「あなたは貧しい者のとりでとなり、乏しい者の悩みの時のとりでとなり
あらしをさける避け所となり、熱さをさける陰となられた
あらぶる者の及ぼす害は、石がきを打つあらしのごとく
かわいた地の熱さのようだからである
あなたは外国人の騒ぎをおさえ
雲が陰をもって熱をとどめるように、あらぶる者の歌をとどめられる」
(イザヤ書25章4節)


人は誰でも「弱い者」であり「貧しい者」です
たとえ金銭的に豊かな人であっても
その心は往々にして貧しく、知恵に乏しく
悩みの時には「とりで=避難所」としての神の存在が不可欠です

世の中においては、その心の貧しさゆえに
何とかして人より上になることに重点が置かれますが
ただ闇雲に勝つことばかりにあくせくしていたのでは
その心はいよいよ貧しくなっていくでしょう

わたしたちの人生の戦いは
それぞれの資質に応じて神が与えられるものです
その時、見た目に勝つことばかりに心がとらわれていると
戦いは上手くいきません

いつも開かれるところですが
歴代志下20章において
ユダの王ヨシャパテはたくさんの敵を前に恐れ
到底この戦いには勝てないと思いました
そこで彼はあきらめたのではなく
神に顔を向けて助けを求めます

その、到底勝てそうにもない戦いに勝つことこそ
神の力が発揮されるところ
ヨシャパテ王は神の力を身をもって知るために
戦いの場へ出て行くことを命じられたのでした

結局、戦いに出て行くだけで
実際に戦うには及ばず
敵は同士討ちをして滅んでしまうわけですが
この意外な展開は
わたしたちの人生の戦いにも起こり得ることなのです

「主は言われる
わたしがあなたがたに対していだいている計画はわたしが知っている
それは災いを与えようというのではなく
平安を与えようとするものであり
あなたがたに将来を与え、希望を与えようとするものである
その時、あなたがたはわたしに呼ばわり
来て、わたしに祈る
わたしはあなたがたの祈りを聞く
あなたがたはわたしを尋ね求めて、わたしに会う
もしあなたがたが一心にわたしを尋ね求めるならば
わたしはあなたがたに会うと主は言われる」
(エレミヤ記29章11-13節)


神は人を造り、それぞれの人生には神のご計画があります
それがどのようなものであるかは神以外には知るよしもありませんが
そこに起こる様々な問題や試練は
決して災いを与えようとして起こされるものではなく
その時、心から神に祈り求める者には
神が生きて働いてくださっていることを知る機会となり
その後の人生に真の平安を与えるチャンスになるのです

こうして、一心に神を求め、祈り、与えられた目の前の道は
見た目には自分の理想とは違っていても
むしろとても嫌な道でも
今はそこにあって全力を尽くすことが神の御旨
結果は神におまかせして
まずは踏み出していくことが大切です

「『イスラエルの神、主よ
天にも地にも、あなたのような神はありません
あなたは契約を守られ
心をつくしてあなたの前に歩むあなたのしもべらに、いつくしみを施し
あなたのしもべ、わたしの父ダビデに約束されたことを守られました
あなたが口をもって約束されたことを
手をもってなし遂げられたことは、今日見るとおりであります』」
(歴代志下6章14-15節)


「『心を強くし、勇みたちなさい
アッスリヤの王をも、彼と共にいるすべての群衆をも恐れてはならない
おののいてはならない
われわれと共におる者は彼らと共におる者より大いなる者だからである
彼と共におる者は肉の腕である
しかしわれわれと共におる者はわれわれの神、主であって
われわれを助け、われわれに代わって戦われる』
民はユダの王ヒゼキヤの言葉に安心した」
(歴代志下32章7-8節)


父ダビデ王に神がなされたことを心に留め
心を尽くして神を求める者がどのような幸いを得るか知っていたソロモン王と
どんな窮地でも必ず神が救ってくださると信じたヒゼキヤ王
いにしえの王たちも
その信仰によって神の恵みを受け、助けを得て進んでいきました

「だから、わたしたちは落胆しない
たといわたしたちの外なる人は滅びても
内なる人は日ごとに新しくされていく
なぜなら、このしばらくの軽い患難は働いて
永遠の思い栄光を
あふれるばかりにわたしたちに得させるからである
わたしたちは見えるものにではなく、見えないものに目を注ぐ
見えるものは一時的であり
見えないものは永遠につづくのである」
(コリント人への第二の手紙4章16-18節)


ただ自分が格好良く見られることにこだわり
自分の面子ばかりにしがみついてみても
人生は空しくなるばかりです

自分の人生はこうならないとダメだと決めつけないで
また、反対に
夢のような話などどうせありはしないとあきらめないで
すべては神がなさることであると思い
どんな時も神に心を尽くして祈り求めて
幸いな道を歩んでいきましょう



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