今週のみことば


5月29日


「われわれの神よ、あなたは彼らをさばかれないのですか
われわれはこのように攻めて来る大軍に当たる力がなく
またいかになすべきかを知りません
ただ、あなたを仰ぎ望むのみです」
(歴代志下20章12節)

ユダの王、ヨシャパテは
アンモン、モアブ、セイル山の人々が攻めてくることを知り
大いに恐れて神に助けを求めます
数では到底太刀打ちできないこの大軍の前に
どうすることもできないヨシャパテですが
その時預言者ヤハジエルにしめされた神の言葉に従って
翌朝はやく、軍を率いて敵のところに攻め入りました

「この戦いには、あなたがたは戦うに及ばない
ユダおよびエルサレムよ、あなたがたは進み出て立ち
あなたがたと共におられる主の勝利を見なさい
恐れてはならない
おののいてはならない
あすかれらの所に攻めて行きなさい
主はあなたがたと共におられるからである」
(歴代志下20章17節)


こうして出て行ったヨシャパテ王の軍勢の前で
アンモン、モアブ、およびセイル山の人々はいきなり同士討ちをはじめ
互いに滅ぼしあったので
ヨシャパテ王は結果的に戦うことなく勝利を得ました
預言者の言葉の通りのことが起こったのです

はじめ大軍が攻めてくる情報に大いに恐れていたヨシャパテですが
預言者の言葉を賜ると
躊躇せずその言葉に従って潔く進軍します
常識的には負けるとわかっていれば
当然人間的にはあれこれ思うことですが
ヨシャパテは神の力を体験させられるために
戦いの場に導かれていきました

神にある人、神と共に歩んでいる人の本当の強さは
いざという時、神の言葉に従って潔く行動できることにあります
普段どんなに信仰的に立派な勇ましいことを言っていても
いざという時、神の前から逃げてしまう人は
結局その人の心の中に信仰が育っていないのです

このように
教会は基本的に誰でも恵まれるところである一方
恵まれるために、その人の欠点もあらわになるところです
自分の間違いがはっきりした時
それを正す方向へ進むように導かれていけばそこには神の証が伴いますが
それを認めず、現実から目を背ければ
神の働きを見ることもできません

信仰はすべて人にまかせられているものであって
神は方向性を示してくださっても
その道に歩むかどうかは人にまかせられていますから
最後は自分で潔く決断しなければならないのです

大軍の前に成すすべのないヨシャパテ王は
すべての民と共に地にひれ伏しました
いざという時、まずは神の前に出て祈ること
これは信仰の基本です
すべてはここから始まります

ヨシャパテ王に対して、預言者は
『これはあなたがたの戦いではなく、主の戦いである』と言いましたから
では人は何もしなくていいのかといえば
まず、敵の所へ攻めていくべきことを告げています
神の力は人の知恵をもって計り知ることはできません
そこから先は何が起こるかわからない
だからおゆだねして進み出すのです

わたしたちを常に恵もうとしてくださっている神は
決して悪い方向へ進ませはしません
この神から与えられる限りない愛、最高の愛は
わたしたちの魂を目覚めさせます
それぞれの人生の戦いを通して
神がいかなる方で、どのように働いてくださるのか
具体的に知ることとなるのです

ホタルは
昼間に見ると単なる虫ですが
夜になると美しく光ります
わたしたちもココというところで輝くように
各々が与えられた個性が光るように
歩み方を教えられ、整えられていきましょう

「あなたがたをキリストにある永遠の栄光に招き入れて下さったあふるる恵みの神は
しばらくの苦しみの後、あなたがたを癒し、強め、力づけ
不動のものとしてくださるであろう」
(ペテロの第一の手紙5章10節)




<目次