今週のみことば


6月5日


「人の歩みは主によって定められる
主はその行く道を喜ばれる
たといその人が倒れても
全く打ち伏せられることはない
主がその手を助けささえられるからである
わたしは、むかし年若かった時も、年老いた今も
正しい人が捨てられ、あるいはその子孫が
食物を請い歩くのを見たことがない」
(詩篇37篇23-25節)


「ふたりの人がまだ寝ないうち
ラハブは屋上に上って彼らの所に来た
そして彼らに言った
『主がこの地をあなたがたに賜ったこと
わたしがあなたがたをひじょうに恐れていること
そしてこの地の民がみなあなたがたの前に震えおののいていることを
わたしは知っています
あなたがたがエジプトから出てこられた時
主があなたがたの前で紅海の水を干されたこと
およびあなたがたが
ヨルダンの向こう側にいたアモリびとのふたりの王シホンとオグにされたこと
すなわちふたりを全滅されたことを、。わたしは聞いたからです
わたしたちはそれを聞くと、心は消え
あなたがたのゆえに人々は全く勇気を失ってしまいました
あなたがたの神、主は上の天にも、下の地にも、神でいらせられるからです
それで、どうか、わたしがあなたがたを親切に扱ったように
あなたがたも、わたしの父の家を親切に扱われることを
いま主をさして誓い、確かなしるしをください
そしてわたしの父母、兄弟、姉妹およびすべて彼らに属するものを生きながらえさせ
わたしたちの命を救って、死を免れさせてください』
ふたりの人は彼女に言った
『もしあなたがたが、われわれのことを他に漏らさないならば
われわれは命にかけて、あなたがたを救います
また主がわれわれのこの地を賜わる時
あなたがたを親切に扱い、真実をつくしましょう』」
(ヨシュア記2章8-14節)

エリコを探るためにつかわされた二人の斥候は
遊女ラハブの家に入り
そこで彼女にかくまわれます

異邦の民であり、イスラエルにとっての敵であるラハブでしたが
彼女はイスラエルの神がいかなる方であるかをよく知っており
それゆえ神をおそれ、イスラエルの民をおそれていました

イスラエルの神が今まで何をなされたのか
ラハブは情報を正しくとらえており
それを自分のものとして役立て
自分の行く末についてそこに希望を託します

彼女が異邦の民であろうと
また遊女という立場であろうと
神はその心を見られるかたなので
約束どおり彼女とその一族は
やがてイスラエルが攻めてきた時に助け出されるのでした

ラハブと二人の斥候との約束は
単に人と人との約束ではありますが
イスラエルの約束はすなわち神との契約
彼女なりにイスラエルの神を信じ
一体その約束が守られるのか、あるいは裏切られるのか
わからない状況でありながら
それでも神を信じた上での行動だったのです

「人の歩みは主によって定められる」

この時助け出されたラハブは
異邦の民でありながらその後の運命は大きく変わり
やがてイスラエルの系図に入れられ
ルツの夫ボアズの母となっていくのでした
そして、やがてそこからダビデが生まれ、更に進んでキリスト誕生へと
歴史は展開していきます

それらはすべて神のご計画のうちにあるもの
どんな状況の人であっても
神は信じる者を同じように祝してくださいます
何はともあれ
倒れて全くダメになってしまうようなことはありません

人生のうちにはさまざまな困難に遭遇しますが
そのたびに神が知恵を与えて解決へと導いてくださるので
わたしたちは神によって開かれる道を見出していくように
その心を常に神に向けていることが大切です

「彼は、神の約束を不信仰のゆえに疑うようなことはせず
かえって信仰によって強められ、栄光を神に帰し
神はその約束されたことを、また成就することができると確信した
だから、彼は義と認められたのである」
(ローマ人への手紙4章20-22節)


100歳で子どもが与えられるとの神の約束を信じたアブラハム
彼が神から義と認められたのは
ただその約束を信じて疑わなかったからです

人は自らが豊かになると
昔のような純粋な信仰も失せてしまいがちですが
困難から逃れ、豊かになっても
なおいよいよ神に信頼していきましょう




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