今週のみことば


10月8日


「一同が旅を続けているうちに、イエスがある村に入られた
するとマルタという名の女がイエスを家に迎え入れた
この女にマリヤという妹がいたが
主の足もとにすわって、御言に聞き入っていた
ところが、マルタは接待のことで忙しくて心をとりみだし
イエスのところにきて言った
『主よ、妹がわたしだけに接待をさせているのを
なんともお思いになりませんか
わたしの手伝いをするように妹におっしゃってください』
主は答えて言われた
『マルタよ、マルタよ、あなたは多くのことに心を配って思いわずらっている
しかし、無くてならぬものは多くはない
いや、一つだけである
マリヤはその良い方を選んだのだ
そしてそれは、彼女から取り去ってはならないものである』」
(ルカによる福音書10章38-42節)

ここでのマルタの行為は
人間的に考えれば何も間違ったものではなく
大切な人を招いているのですから
一生懸命接待しようとするのはごく当然のことでしょう
しかし
イエスは何を望んでおられるのか
わたしたちは何を導かれているのだろうと考えていく時
自ら思いわずらい、あくせくする前に
まずはその言葉に耳を傾けることが大切なのだと気づきます

神にあって大切なものはひとつだけ
それは
神の言葉に聞き従っていくことです
ところが、多くの人は
人の言い伝え、自分の固定概念や面子といったもの(世のもの)にふりまわされ
その結果
心が乱れて、しばしば愚かなことをしては
自ら疲れ果てて、問題を大きくしていくのでした

「だれもふたりの主人に兼ね仕えることはできない
一方を憎んで他方を愛し、あるいは、一方に親しんで他方をうとんじるからである
あなたがたは、神と富とに兼ね仕えることはできない」
(マタイによる福音書6章24節)


わたしたちは、救いを受けてもなお
”神”と”富=世のもの”の間で常に迷う者ですが
神が各々に良い出会い(チャンス)を与え
幸いな道を開いてくださることを信じて
余計なことに心を奪われることなく
神の知恵を得て、潔い決断をしていきたいものです

「だから、何を食べようか、何を飲もうか、あるいは何を着ようかと言って思いわずらうな
これらのものはみな、異邦人が切に求めているものである
あなたがたの天の父は、これらのものが
ことごとくあなたがたに必要であることをご存じである
まず神の国と神の義とを求めなさい
そうすれば、これらのものは、すべて添えて与えられるであろう
だから、あすのことを思いわずらうな
あすのことはあす自身が思いわずらうであろう
一日の苦労は、その一日だけで十分である」
(マタイによる福音書6章31-34節)

今わたしたちは誰の言葉を聞いているのでしょうか
世の思いわずらいでイライラがつのるほど
神の言葉は耳に入らなくなって
不必要なことばかりに熱心になってしまいます

問題が起きた時にはまずは冷静になって
自分の心がどこにあるのか、何を信じているのか省みてみましょう
いつの間にか世の心づかいでがんじがらめになっている自分に気づいたら
そこから抜け出していくために
自ら思いわずらわないで、神にすべてをおゆだねし
自分が今何をしなくてはならないかを教えられて
開かれた道を歩んでいきましょう

「信仰は聞くことによるのであり
聞くことはキリストの言葉から来るのである」
(ローマ人への手紙10章17節)




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