今週のみことば


1月29日


「アブラムはロトに言った
『わたしたちは身内の者です
わたしとあなたの間にも、わたしの牧者たちとあなたの牧者たちの間にも
争いがないようにしましょう
全地はあなたの前にあるではありませんか
どうかわたしと別れてください
あなたが左に行けばわたしは右に行きます
あなたが右に行けばわたしは左に行きましょう』
ロトが目を上げてヨルダンの低地をあまねく見わたすと
主がソドムとゴモラを滅ぼされる前であったから
ゾアルまで主の園のように、またエジプトの地のように
すみずみまでよく潤っていた
そこでロトはヨルダンの低地をことごとく選びとって東に移った
こうして彼らは互いに別れた」
(創世記13章8-11節)

アブラムと甥のロトは共に財産が多く
それぞれの牧者たちの間で争いが起こるようになったため
アブラムはロトに別れることを提案します
行き先の選択権を与えられたロトは
見た目の豊かさでヨルダンの低地を選びますが
そこには後に神から滅ぼされるソドム、ゴモラがありました

神に従うアブラムについていくことで自分も祝されていたロトは
自分の道を選ぶことになった際には
神の御旨ではなく自分の考えで良さそうなところを選びました

人間というのは
自分が大きくなるとしばしば間違いをするものです
ロトも今に至るまでの祝福がどこから来たのかを冷静に考えれば
それが神の祝福によることがわかったはずですが
欲に目がくらむと、そうも思わなくなってしまうのでした

一方
ロトと反対の方向に行くと言ったアブラムの行く先は
見た目には山と瓦礫が多いところでしたが
そこは神に祝された地、天よりの雨水を吸って潤う地でした

一見、豊かなもの、派手なものには魅力があり
人生の節目にあって、道を選ぶ際には
どうしてもそちらに目がいくかもしれません
しかし
欲に目がくらんだロトは
最初は豊かな地に出て行き
最後はすべてを失って逃げてくることになります

わたしたちの人生はそれぞれ自分で選べるものではありますが
目先の欲に惑わされることなく
そこに神を見出す道を選んでいきましょう

「信仰によってアブラハムは
受け継ぐべき地に出ていけとの召しをこうむった時
それに従い、行き先を知らないで出て行った」
(ヘブル人への手紙11章8節)


成功願望にかられていると
何が大切なのかもわからなくなり
ただ利益の道を追及するようになりがちです

アブラハムは自分の行き先を神にゆだね
その先に何が待っているのか知らないまま
神に希望をおいて出て行きました
それは
彼はここまで恵まれてきたのは神によることを知っており
これから先の人生もまたおまかせしていたからでした

わたしたちは人生にあって
良いことも悪いことも色々ある中で教育されます
ある時は逃げ出したいようなところに置かれるかもしれませんが
いつも逃げていたのではきりがありませんから
神にあって開かれた道ならば
信仰をもって踏み出していきましょう

「ある者は戦車を誇り、ある者は馬を誇る
しかしわれらは、われらの神、主のみ名を誇る」
(詩篇19篇7節)




<目次