今週のみことば
2月12日
「モーセは主に言った
『ああ主よ、わたしは以前にも、またあなたが、しもべに語られてから後も
言葉の人ではありません
わたしは口も重く、舌も重いのです』
主は彼に言われた
『だれが人に口を授けたのか
話せず、聞こえず、また、見え、見えなくする者はだれか
主なるわたしではないか
それゆえ行きなさい
わたしはあなたの口と共にあって
あなたの言うべきことを教えるであろう』」
(出エジプト記4章10-12節)
イスラエルの人々をエジプトから導き出す役目を
神より命ぜられたモーセは
自分にはとてもそのような大役は務まらないと躊躇していました
しかし、神がモーセを選び
その任に当たらされるのですから
それがどんなに難しいこと不可能なことに思えても
本来は素直に受け入れるべきところを
モーセは
ああ言いこう言いしながら
最後に神を怒らせてしまいます
そして
ついにはモーセの代弁者としてアロンが与えられるわけですが
アロンは後に「金の子牛」という偶像を造る大罪を犯すなど
モーセを悩ませていくのでした
こうしてモーセは
ついに自らが出エジプトのリーダーとして踏み出して行きます
彼の手には杖が与えられ
それをもって神の奇跡を行うよう命じられます
ヘブル人の子として生まれ
本来ならば殺されるべきところを、エジプト王の娘によって拾われたモーセは
彼女の子どもとして育てられますが
40歳の時、同胞を救おうとしたことから
王宮からヘブル人の元へと逃げていきました
王宮(世)の生活から、羊飼い(信仰者)の生活へと
新しい歩みがスタートして40年
神はいよいよモーセを用いて
イスラエル人をエジプトからカナンの地へと導き出します
そのために
モーセの手には杖が与えられました
杖は、羊飼いにとって
ある時はよりすがるものであり
ある時は武器になるものです
ただの木には何の見栄えもありませんが
それは神から与えられたもの
そこには大きな力がありました
これから一体何が起こるのか
大きな不安の中で踏み出すモーセは
ただ杖一本、つまり信仰だけをもって行ったのです
これは
わたしたちがそれぞれ置かれたところで
戸惑いながらも、不安ながらも
それでも信仰をもって勇気をもって踏み出すことと同じ
心に神をよりどころとして進む姿です
「それでは、これらの事について、なんと言おうか
もし、神がわたしたちの味方であるなら
だれがわたしたちに敵し得ようか」
(ローマ人への手紙8章31節)
「だからわたしたちは、はばからずに言おう
『主はわたしの助け主である、わたしには恐れはない
人は、わたしに何ができようか』」
(ヘブル人への手紙13章6節)
神から与えられた新しい道に踏み出す時
自分には向いていないとか、自信がなく不安になったとしても
そこは信仰をもって進みだしていきましょう
その時
わたしたちは決して孤軍奮闘するわけではありません
決して自分が一人ではなく
必ず神が共にいて、働いてくださるのです
また、仮に人間的にはひとりぼっちになったとしても
信仰をもって神と共にある人には
必ず理解者が現れます
ですから
どんな時も自分は孤独だとは思わないで
常に神の助けを信じ
祈っていきましょう
「あなたがたのうち主を恐れ、そのしもべの声に聞き従い
暗い中を歩いて光を得なくても、なお主の名を頼み
おのれの神にたよる者はだれか」
(イザヤ書50章10節)
世の中の人々は、それぞれ自分で頼りにする人やものを持っていますが
わたしたちは滅び行く人やものに希望をおくのではなく
たとえ暗い状況にあってもなお神により頼む者として
信仰の杖を携えて進んで行きたいものです
<目次