今週のみことば


3月5日


「あなたが敵と戦うために出る時、馬と戦車とあなたよりも大勢の軍勢を見ても
彼らを恐れてはならない
あなたをエジプトの国から導きのぼられたあなたの神
主が共におられるからである
あなたがたが戦いに臨むとき
祭司は進み出て民に告げて、彼らに言わなければならない
『イスラエルよ聞け
あなたがたはきょう、敵と戦おうとしている
気おくれしてはならない
恐れてはならない
あわててはならない
彼らに驚いてはならない
あなたがたの神、主が共に行かれ
あなたがたのために敵と戦って、あなたがたを救われるからである』」
(申命記20章1-4節)

イスラエルに対する戦いの心構えは
わたしたちの人生における戦いの備えでもあります
わたしたちの周りには
脅威と思える存在がたくさんあって
それらを前にする時には少なからず気おくれするものです
しかし
世の中で武器となるような地位も財産も学歴も何も持たないことで
不安になることはありません

一人一人には神より用意された「走るべき道」があり
神に寄り頼む信仰者は
その道を神の助けを得ながら進んでいきます
それは往々にして自分の理想とは違ったもので
時には忍耐を強いられることもあるでしょうが
そこで従っていく人には必ず幸いな道が開かれていくのです

人生の戦いをすべて自分の力で戦いぬこうとすれば行き詰まります
面白くない現状にも冷静になって、神の知恵を得て対処すれば
事態は必ず変わっていきます
そのために大切なのはまず「自分が変わる」ということ
昔にこだわることなく
日々新しい自分として生きていく柔軟性をもっていくのが重要なのです

花は美しく活けられることでより優美な雰囲気をかもし出しますが
活けられる際には、活ける人の感性に合うように
切られたり、曲げられたりします
それに対して文句を言わない花はそのまま美しい作品になるように
人もまた、神から与えられた使命を受け入れて
切られても曲げられても従う心構えを持つことができたら
どんなにか素晴らしい人生を送ることができるでしょう

しかし
残念ながら人の場合は
しばしば自分の望む方向へ進むことにこだわり
聖書のみことばでさえも自分の都合よく解釈してしまうことがあります
たとえ教会に行っていても
心が神から離れてくるとそうなってしまうので要注意です

人生の戦いにおいて神がわたしたちのために戦ってくださるのは
こちらも神に従うことが前提です
それぞれ今おかれている境遇も待遇も不満は色々あるでしょう
それでもそこで神を信じ、祈って従って行く時には
ふりかえってみると
いつの間にか自分も自分を取り巻く環境も変えられていることに気づきます

こうして
神に従うとはどういうことなのかを少しでも実感できたなら
与えられた仕事(チャンス)に対して更に真摯にチャレンジする向上心をもちたいもの
人は皆、神に似せて造られ
ひとりひとりにふさわしい資質が備わっているのですから
信仰も仕事もレベルアップするように
日々新しい自分として努力していきましょう

「神の御旨を行って約束のものを受けるため
あなたがたに必要なのは、忍耐である
もうしばらくすれば、きたるべきかたがお見えになる
遅くなることはない
わが義人は信仰によって生きる
もし信仰を捨てるなら、わたしのたましいはこれを喜ばない」
しかしわたしたちは、信仰を捨てて滅びる者ではなく
信仰に立って、いのちを得る者である」
(ヘブル人への手紙10章36-39節)




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