今週のみことば
4月9日
「さてエリコは、イスラエルの人々のゆえに、かたく閉ざして
出入りするものがなかった
主はヨシュアに言われた
『見よ、わたしはエリコと、その王および大勇士を、あなたの手に渡している
あなたがた、いくさびとはみな、町を巡って
町の周囲を一度回らなければならない
六日の間そのようにしなければならない
七人の祭司たちは、おのおの雄羊の角のラッパを携えて
箱に先立たなくてはならない
そして七日目には七度町を巡り
祭司たちはラッパを吹き鳴らさなければならない
そして祭司たちが雄羊の角を長く吹き鳴らし
そのラッパの音が、あなたがたに聞こえる時
民はみな大声に呼ばわり、叫ばなければならない
そうすれば、町の周囲の石がきは、くずれ落ち
民はみなただちに進んで、攻め上ることができる』」
(ヨシュア記6章1-5節)
難攻不落のエリコの城に攻め入るに際して
ヨシュアは神よりその戦い方を教わります
すでにエリコはイスラエルの手に落ちたものと約束された上で
教えられた戦略は、とても変わったものでした
武器を持って直接戦うのではなく
ただ一日一回城のまわりを黙って回る
そして7日目には7回まわって
最後にラッパが長く鳴らされるのを合図に
民はみな大声で呼ばわりました
すると、頑丈な石がきは崩れ落ちたのです
エジプトを出てから荒野を旅する間
イスラエルの民はしばしば不平を言い
神の言葉になかなか従えませんでしたが
ここにおいてはみな黙って従っているようです
その結果、約束どおり石がきは崩れ
また、以前イスラエルの斥候をかくまった遊女ラハブに対する約束も果たされて
彼女とその家におる者はみな助けられていきました
石垣の周りを一日に一回まわるだけの行為は
常識的には無意味で、無駄な時間のように思えます
しかし神はそれを意味のあるものとしてくださいました
エリコの城の石垣は
わたしたちの持っている問題でもあり
自分で考えてどうにもならないと決めつけず
信仰をもって対処するべきことが教えられます
わたしたちの問題には、外的な要因よりも
むしろ内的(心理的)な要因が大きく
恐れや不安でパニックになってしまわないように
祈って冷静に対処することが必要なのです
イスラエルの民は
神の言葉に従ってただ城の周りを黙々とまわりながら
神の時が来るのを待ちました
そうすることによって
人手によらず、神によって
結果的に人は苦労もすることなく城は落ちていったのです
もし、わたしたちが目先の問題だけで心がいっぱいになっているなら
どうしたらいいのか何もかもがわからなくなっていくでしょうが
心に神の存在があるならば
物事がよく見えるようになり、解決の糸口も与えられます
神にはできないことは何もありません
すべては神のご計画のうちに進み
神の言葉を聖書のうちから聞いて学んでいくことで
人は神の不思議な力を体験し
神の前に謙遜に、成長していくことができるのです
「ああ主なる神よ
あなたは大いなる力と、伸べた腕をもって
天と地をお造りになったのです
あなたのできないことは、ひとつもありません」
(エレミヤ書32章17節)
ヨシュアたちはいとも簡単にエリコを落としたようであっても
そこには信仰が必要でした
不可能と思えることもすべて神にゆだねて
不安の中にあってもいよいよ祈り
希望を与えられて進んでいきましょう
<目次