今週のみことば
9月3日
「御使いが答えていった
『わたしは神のみまえに立つガブリエルであって
この喜ばしい知らせをあなたに語り伝えるために、つかわされたものである
時が来れば成就するわたしの言葉を信じなかったから
あなたは口がきけなくなり
この事の起こる日まで、ものが言えなくなる』」
(ルカによる福音書1章19-20節)
祭司であるザカリヤと妻のエリサベツの間には子どもがなく
彼らはすでに年老いていましたが
ある日、御使いガブリエルが現れて
これからエリサベツが男の子を生むことと
その名をヨハネと名づけるべきことを告げました
しかし、常識で考えればすでに子どもは望めない状況でありましたから
ザカリヤはガブリエルの言葉を信じることができず
そのために彼は子どもが生まれるまで口がきけない状態とされます
そして、約束どおりエリザベツは身ごもりました
エリザベツが妊娠6ヶ月目の頃
ガブリエルは、今度はガリラヤの処女マリヤのところへ現れ
まだ結婚していない彼女に対して
これから男の子を生むことと
その名をイエスと名づけるべきことを告げます
驚くマリヤにガブリエルは言いました
『神には、なんでもできないことはありません』
それに対してマリヤは答えます
『わたしは主のはしためです
お言葉どおりこの身に成りますように』
このように
バプテスマのヨハネと、救い主イエスの誕生が告げられた際
直接告げられた本人はそれぞれ驚きましたが
ザカリヤはガブリエルの言葉を信じることができず
一方、マリヤは戸惑いつつもその言葉を受け入れました
彼女は自分を”主のはしため”と気づいていましたから
神がなさることはすべて良しとして受け入れる信仰を持っていたのです
わたしたちの人生においても
なぜ今このようなことが起こるのかと疑問に思うような
常識的に考えれば不都合とも思える出来事が
色んなタイミングで起きてくるものです
しかし
それが神の導きであるならば
自分の計画した道とは違っていても
目の前に開かれた道に信仰をもって進んでいくことが大切です
「主のお語りになったことが必ず成就すると信じた女は
なんとさいわいなことでしょう」
(ルカによる福音書1章45節)
わたしたちの頭で考える常識は
時にそれ自体が落とし穴になることもあり
前へ進めなくなる原因ともなりうるものです
自分で正しいと信じていることへの固執が
逆に自分にとって落とし穴を掘ることになっているかもしれません
あやふやな自分の考えに固執せず
神の御旨を信じて受け入れる姿勢をもっていくことで
今まで見えていなかった世の中の落とし穴にも気づき
自分の進むべき道を迷わず進んでいくことができますように
不安の多い世の中ではありますが
そんな中でも常に変わらない神よりの平安を与えられつつ
新しい週へと踏み出していきましょう
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