今週のみことば


12月8日


「さて兄弟たちよ、あなたがたに勧告する
あなたがたが学んだ教にそむいて分裂を引き起し、つまづきを与える人々を警戒し
かつ彼らから遠ざかるがよい
なぜなら、こうした人々は、わたしたちの主キリストに仕えないで、自分の腹に仕え
そして甘言と美辞とをもって、純朴な人々の心をあざむく者どもだからである
あなたがたの従順は、すべての人々の耳に達しており
それをあなたがたのために喜んでいる
しかし、わたしの願うところは
あなたがたが善にさとく、悪には、うとくあってほしいことである
平和の神は、サタンをすみやかにあなたがたの足の下に踏み砕くであろう
どうか、わたしたちの主イエスの恵みが、あなたがたと共にあるように」
(ローマ人への手紙16章17-20節)


イエスの名によるバプテスマを受けて救われ
キリストの心を心とし、イエスに習う者としての歩みを教えられているクリスチャンにも
聖書の教えから遠ざかるように導く間違った教えがふきこまれると
たちまち迷いの道に入り込んで行く恐れがあります

現実に、世の中にはさまざまな欲の惑わしがあって
それらはサタンが持ち込んでくるものですから
惑わしに陥ってしまうと
その人生も失敗する方向に向いてしまうのです

イエスに習う者の歩みは
”善にさとく、悪にうとく”あることが大切なのですが
信仰の道が、ただ自分の利得を追求する道であるなら
それは聖書の教える信仰者の姿ではありません

「あなたは、これらのことを教えかつ勧めなさい
もし違ったことを教えて、わたしたちの主イエス・キリストの健全な言葉
ならびに信心にかなう教に同意しないような者があれば
彼は高慢であって、何も知らず、ただ論議と言葉の争いとによって病みついている者である
そこから、ねたみ、争い、そしり、さいぎの心が生じ
また知性が腐って、真理にそむき
信心を利得と心得る者どもの間に、果てしのないいがみ合いが起こるのである
しかし、信心があって足ることを知るのは、大きな利得である
わたしたちは、何ひとつ持たないでこの世にきた
また、何ひとつ持たないでこの世を去っていく
ただ衣食があれば、それで足れりとすべきである
富むことを願い求める者は、誘惑と、わなとに陥り
また、人を滅びと破壊とに沈ませる、無分別な恐ろしいさまざまの情欲に陥るのである
金銭を愛することは、すべての悪の根である
ある人々は欲ばって金銭を求めたため、信仰から迷い出て
多くの苦痛をもって自分自身を刺し通した」
(テモテへの第一の手紙6章3-10節)

この世において
多くの人は
自分が富むことによって幸せを得ると信じています
ところが
金銭に心を奪われていく人の行く末は常に滅びであり
自らの欲からさまざまな問題(苦痛)が生じ
自分で自分を苦しめる元を造っているのです

ですから
本当の幸せを求めるなら
大切なのは、まず”足ることを学ぶ”こと
そのためにも
金銭に富んでいる人が幸せなのだという世の中の価値観から
わたしたちの心が解き放たれて
新たに神にある幸いを知る必要があるのです

「兄弟たちよ、どうか、わたしに習う者となってほしい
また、あなたがたの模範にされているわたしたちにならって歩く人たちに、目をとめなさい
わたしがそう言うのは、キリストの十字架に敵対して歩いている者が多いからである
わたしは、彼らのことをしばしばあなたがたに話したが、今また涙を流して語る
彼らの最後は滅びである
彼らの神はその腹、彼らの栄光はその恥、彼らの思いは地上のことである
しかし、わたしたちの国籍は天にある
そこから、救い主、主イエス・キリストのこられるのを、わたしたちは待ち望んでいる」
(ピリピ人への手紙3章17-20節)

滅びに向かう人は
自分の考えを神の考えとし
恥ずべきものを誇りとし
この世で自分がいかに富み、繁栄するかしか考えません

しかし、クリスチャンの国籍は天にあるのですから
この世のことを第一に追い求めて歩むのではなく
もう世の中の価値観に束縛されず
神から与えられた自由を大切にし
再び世の中の価値観の中に引き戻されていかないように
注意しなくてはなりません

イエスに習う者の歩みは
神を中心とし
世の人の言葉を恐れたり左右されない歩みです
日々の歩みにおいて何をしようが自由ではありますが
神のみことばを中心にするところだけはつかんでおくことが大切です

「兄弟たちよ、物の考え方では、子どもとなってはいけない
悪事については幼子となるのはよいが
考え方では、おとなとなりなさい」
(コリント人への第一の手紙14章20節)


「こうして、わたしたちはもはや子どもではないので
だまし惑わす策略により
人々の悪巧みによって起こる様々な教の風に吹きまわされたり
もてあそばれたりすることがなく
愛にあって真理を語り、あらゆる点において成長し
かしらなるキリストに達するのである」
(エペソ人への手紙4章14-15節)

世の中には
真実を自分の都合よく曲げるウソが横行しており
人は賢く生きなければ間違いに巻き込まれてしまいます
だからこそ
真実を見極めるための力が必要であり
キリストが聖霊として内側に居て下さるなら
その力も知恵もみな与えられていくわけです

とはいえ
救われていても人生には試練が多く
間違いを犯すこともあるでしょう
聖霊の導きに従いたいと思っても
自分勝手な道を神の道と考えてしまいがちでもあります
多くの失敗が
もう取り返しのつかないことであったとしても
それでも神と共に歩むならば
時の流れが味方になってくれることもあるでしょう
時がたてば恥もおおわれ
問題もいつの間にか解決し
悪い事がいつまでも悪いままではないこともあります

時だけでなく
色々なものを味方につけることができるなら
物事は良い方向に向き
決して苦痛だけに終っていくものではありません

わたしたちの信じる神は希望の神です
今がどんな状態であっても
後に振り返った時には必ず悟ることがあるはずです
悪い事がすべて悪いのでもなく
良い事がいつまでも続くわけでもなく
人生は神によって調整されていて
人が自分で調整しようとするところに無理があるのだと・・

しかし確実に言えることは
今それぞれが歩まされているところが一番良い道であり
その良いところに目が向くなら希望もわいてくるということ
途中で希望を捨てないで
必ずすべてのことは幸いにつながっていくことを信じて
この信仰を堅く保っていきましょう

今年の更新は今日が最後となります
”神による本当の自由と平安”を得ていくことの幸いを
この一年も多く教えられてきました
残り少ない今年も最後まで守られ
新年を希望を持って迎えることができますように(祈)



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