今週のみことば


3月17日


「しかし、助け主、すなわち、父がわたしの名によってつかわされる聖霊は
あなたがたにすべてのことを教え
またわたしが話しておいたことを、ことごとく思い起こさせるであろう
わたしは平安をあなたがたに残して行く
わたしの平安をあなたがたに与える
わたしが与えるのは、世が与えるようなものとは異なる
あなたがたは心を騒がせるな、またおじけるな」
(ヨハネによる福音書14章26-27節)


十字架上の死を前にして
イエスは弟子たちに、やがて聖霊が与えられることを告げました
そして、聖霊は必要なことをすべて教え
平安を与えてくれるというのです
これから神の姿を見ることはできなくても
ひとりひとりの中に神ご自身が宿り、助けてくださる
その助け主としての聖霊は
今わたしたちにも与えられるものであり
わたしたちを常に支え導いてくれるものです

ヨハネによる福音書20章においては
復活後のイエスが弟子たちのところに現れ
『安かれ』と言われます
ユダヤ人を恐れて隠れていた彼らにとって
神よりの平安は何よりも大切なものでした

「これらのことをあなたがたに話したのは
わたしにあって平安を得るためである
あなたがたは、この世では悩みがある
しかし、勇気を出しなさい
わたしはすでに世に勝っている」
(ヨハネによる福音書16章33節)


世に勝った、すなわち世で一番恐れられている死に勝ち
よみがえったイエスにより頼むことは
本当の心の平安を得
その心を穏やかに平和に保っていくことにつながります

世の中でも、神を信じない人々が平和を語りますが
平和平和と簡単に口では言っていても
実際にやっていることは常に争いであり
各々が心の平和を得ることは簡単ではないことがわかります

本当の平和とは
その心をすべて神にゆだねたところから得られるもの
神を信じ、愛し、敬い、恐れ、従っていく
そういった思いが各々の信仰であり、その信仰が各々を救うのです

聖書を読んでいるから、教会に行っているから心が平和になるのではなく
そこにどういう思いがあるか
その心が神にすべてをゆだねようとしているのかどうか
心にあるものが問われるのです

「キリストの平和が、あなたがたの心を支配するようにしなさい
あなたがたが召されて一体となったのはこのためである
いつも感謝していなさい
キリストの言葉をあなたがたのうちに豊かに宿らせなさい
そして、知恵をつくして互いに教えまた訓戒し
詩とさんびと霊の歌とによって
感謝して心から神をほめたたえなさい
そして、あなたのすることはすべて、言葉によるとわざによるとを問わず
いっさい主イエスの名によってなし
彼によって父なる神に感謝しなさい」
(コロサイ人への手紙3章15-17節)


「あなたがたは主にあっていつも喜びなさい
繰り返して言うが、喜びなさい
あなたがたの寛容を、みんなの人に示しなさい
主は近い
何事も思い煩ってはならない
ただ、事ごとに、感謝をもって祈りと願いとをささげ
あなたがたの求めるところを神に申し上げるがよい
そうすれば、人知ではとうてい測り知ることのできない神の平安が
あなたがたの心と思いとを
キリスト・イエスにあって守るであろう」
(ピリピ人への手紙4章4-7節)


世の中の人は
目に見えるものを得ることで平安を得ようとしていますが
その平安は一時的なものであり
問題の根本解決にはいたらないものです

一方、神を信じ、その価値観の中心に神を置く人
すなわち、キリストの心を自分の心として歩もうとする人は
神の知恵を得て、根本的な解決を得るのです

神の与えるものは
人と比較されるようなものではありません
この世に生きる限り悩みは尽きませんが
それでもこの信仰に立って生きていくのだという強い信念を持って
本当の平安を与えられていきましょう



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