今週のみことば
6月2日
「『だから、イスラエルの全家は、この事をしかと知っておくがよい
あなたがたが十字架につけたこのイエスを
神は、主またキリストとしてお立てになったのである』
人々はこれを聞いて、強く心を刺され、ペテロやほかの使徒たちに
『兄弟たちよ、わたしたちはどうしたらよいのでしょうか』と言った
すると、ペテロが答えた
『悔い改めなさい。そして、あなたがたひとりびとりが罪の許しを得るために
イエス・キリストの名によって、バプテスマを受けなさい
そうすれば、あなたがたは聖霊の賜物を受けるであろう
この約束は、われらの主なる神の召しにあずかるすべての者
すなわちあなたがたと、あなたがたの子らと
遠くの者一同とに、与えられているものである』」
(使徒行伝2章36-39節)
聖霊を受けたペテロは
その後、堂々とイエスこそがキリスト(=救い主)であることをのべ
人々の心がイエスを神としてあがめる方向へ向くように(=悔い改め)
そして、イエスの名によるバプテスマを受けて救われるようにと
多くの人を前に語っていきます
こうして
この日3千人もの人が救われ
現在、わたしたち異邦人も同じ救いにあずがり
イエスに属する者となる幸いを与えられたのでした
しかし
洗礼と聖霊のバプテスマを受けても
人間はこの肉体を持つ限り、弱さも共に持ったままで
さまざまな迷いや過ちから逃れることができません
それまで持っていた考え方もすぐに変わるわけではなく
少しずつその心が神に向いていくように歩む努力が必要になります
神の前に歩む時、大切なのは
「人と比較しないこと」です
ひとりひとりが神の前にあって成長するという気持ちで
自分の置かれたところで自分のなすべきことを一生懸命やっていれば
途中、色々なことに迷い、左右されながらも
それでもその道は正しい方向へと導かれていきます
救われた(聖霊を持った)者は
神の心を持っている、すなわち神の心がわかる力をもっているわけで
その人は神を恐れている限り
悪い道に進むことはできないのです
人の考えはすべて正しいわけではなく
良かれと思ってしたことでも
人や物事をダメにしてしまう場合もあるでしょう
しかし、神の愛はすべての人を活かします
わたしたちが信仰するのは
自分が活かされるためのみならず
わたしたちに触れる人も活かされるためです
ですから
もし一人の人が救われるなら
その幸いは自然と周りの人々にも波及するものです
このように
信仰は常に神と自分の問題であり
人に見せて自慢するようなものではありません
「そういうわけだから、神に従いなさい
そして、悪魔に立ち向かいなさい
そうすれば、彼はあなたがたから逃げ去るであろう
神に近づきなさい
そうすれば、神はあなたがたに近づいて下さるであろう
罪人どもよ、手をきよめよ
二心の者よ、心を清くせよ」
(ヤコブの手紙4章7-8節)
「神に近づく」には
まず聖霊をいただいて神の心を知る者となることが前提です
だからこそ教会へ来て、まず救いを受ける事が先なのです
救われれば神に近づくことができるようになり
また、神に近づくようにと道を定めて進んでいけば
その人にとって一番良い道が開かれていくのです
もし、聖霊をもたず
自分で勝手に神の心を想像してみても
それは己の考えでしかありません
「(律法は、何事をも全うし得なかったからである)
他方では、さらにすぐれた望みが現れてきて
わたしたちを神に近づかせるのである」
(ヘブル人への手紙7章19節)
人は律法の行いでは救いに至らず
そのために与えられた聖霊によって
人は神に近づくことができるようになりました
聖霊は、わたしたちが生きていく上での希望です
なぜなら
どんな境遇にあっても、また困った状況にあっても
聖霊が必ず助け導いてくださるので
わたしたちは困ることがないからです
「だから、わたしたちは
あわれみを受け、また、恵みにあずかって時機を得た助けを受けるために
はばかることなく恵みの御座に近づこうではないか」
(ヘブル人への手紙4章16節)
どんな時にも
時機すなわち、ちょうど良いチャンスが与えられ
それによって助けられるという恵みの約束があれば
これほど心強いものはありません
「この望みは、わたしたちにとって
いわば、たましいを安全にし不動にする錨(いかり)であり
かつ”幕の内”にはいり行かせるものである」
(ヘブル人への手紙6章19節)
こうして、聖霊はわたしたちの心に希望となって
ふらつかないように、迷わないように
しっかりとイカリのごとくつなぎとめて
神に近づく者としての道を整えてくださるのです
さまざまな事がおきてパニックに陥りそうになっても
神を思い出すことで
「ちょっと考えてごらん」と
心にふと落ち着きが与えられます
そして
ちょうど良い助けがそこに用意されていて
試練から抜け出すことができたなら
その経験がいよいよ神の働きを確信させ
先の希望へとつながっていくでしょう
「あなたがたのうちに働きかけて
その願いを起こさせ
かつ実現に至らせるのは神であって
それは神のよしとされるところだからである
すべてのこと、つぶやかず疑わないでしなさい
それは、あなたがたが責められるところのない純真な者となり
曲がった邪悪な時代のただ中にあって
傷のない神の子となるためである
あなたがたは、いのちの言葉を堅く守って
彼らの間で星のようにこの世に輝いている
このようにして、キリストの日に
わたしは自分の走ったことがむだでなく
労したこともむだではなかったと誇ることができる」
(ピリピ人への手紙2章13-16節)
今の時代はとても難しく、悪いことや曲がったことも横行していますが
そんな中でも
神は聖霊をもってひとりひとりを正しく導き
各々にふさわしい志を与え
実現へと至らせてくださいます
どんなに世の中が悪くても
聖霊に導かれておれば生き生きとした人生を送ることができ
苦労もまた必ず報われ
神のなさることすべてに無駄はないことがわかるでしょう
また、悪い時代だからこそ
賢く生きるための知恵も必要になります
それもまた神が備えてくださるもの
知恵も力も喜びも慰めも
あらゆる必要なものをすべて与えて下さる神は
人の心を、たましいを、ふらつかないようにつなぎとめて
危ない谷に誘われることのないように
ある時はストップをかけ
ある時はGOサインを出し
必ず幸いへと導いてくださいます
神に近づくために
まず救いを受ける事
そして次には、自分の心や考え方が変わっていくように
心を神に向けて、信じて進んでいきましょう
<目次