今週のみことば


6月23日


「これを聞いた者たちは、激しい怒りのあまり、使徒たちを殺そうと思った
ところが、国民全体に尊敬されていた律法学者ガマリエルというパリサイ人が
議会で立って、使徒たちをしばらくのあいだ外に出すように要求してから
一同に向かっていった
『イスラエルの諸君、あの人たちをどう扱うか、よく気をつけるがよい
先ごろ、チウダが起こって、自分を何か偉い者のように言いふらしたため
彼に従った男の数が四百人ほどもあったが
結局、彼は殺されてしまい、従った者もみな四散して
全く跡方もなくなっている
そののち、人口調査の時に
ガリラヤ人ユダが民衆を率いて反乱を起こしたが
この人も滅び、従った者もみな散らされてしまった
そこでこの際、諸君に申し上げる
あの人たちから手を引いて、そのなすままにしておきなさい
その企てや、しわざが、人間から出たものなら、自滅するだろう
しかし、もし神から出たものなら、あの人たちを滅ぼすことはできまい
まかり間違えば、諸君は神を敵にまわすことになるかも知れない』」
(使徒行伝5章33-39節)


使徒たちは「イエスの名」を語ることを禁じられながらも
一向にひるむことなく大胆に神の言葉を語り続け
同時に、多くの奇跡としるしがそこに伴ったので
民衆は彼らを尊敬していました
その様子を見て嫉妬した大祭司やその仲間たちは
使徒たちを捕らえて留置所に入れますが
みつかいがやってきて獄の戸を開いたので
彼らはまた宮に入って教え始めたのでした

そして、ついに使徒たちは議会に連れてこられ
ここでもイエスについて熱心に語り
そのため議会においていよいよ反感を買いました
ところが
ここで律法学者ガマリエルが登場し
使徒たちが「人間から出たもの」か、あるいは「神から出たもの」か
それを冷静に見守るべきと主張したため
結局、使徒たちは鞭打たれたのち、開放されます

29節において、ペテロは
『人間に従うよりは、神に従うべきである』と主張していますが
ガマリエルは、判断を神にまかせ、ゆだねたのでした

わたしたちの人生においても
本当にこの道で良いのかどうか、迷うことも多々ありますが
本当に「神から出たもの」には
それにふさわしい実が成る=つまりは証が伴い
途中、紆余曲折はあれど
最終的には明らかにそこに神の働きや導きを感じる結果となるので
それまでは、自分のすべきことを日々こなしながら
黙々と前へ向いて進んでいくことが大切です

人はみな自分の人生を自分なりに思い描き
ああなればこうなれば幸せだろうと目論みはするのですが
多くの人は、人生の一時的な途中経過だけを見て
自分の人生は良いことは何もないと思う人もあれば
これでもう順風満帆、怖いものなしと思う人もあるでしょう
しかし
重要なのは
その人生がその先も続いていて
それがどうなっていくのかはわからないということです
ただひとつわかっていることは
その道が「神から出たもの」であれば幸いになるということです

「主に向かっては知恵も悟りも、計りごとも
なんの役にも立たない
戦いの日のために馬を備える
しかし勝利は主による」
(箴言21章30-31節)

「人はくじをひく
しかし事を定めるには全く主のことである」
(箴言16章33節)


「神から出た」人の歩みは正しい歩みであり
そこには必ず証が伴います
しかし、人間が自分であれこれ目論み
これこそ成功者の道と思う道を歩んでいても
人の計画は神の前には何の力もありません

心に神を求めるものがあるならば
それは信仰の一部ではあるでしょう
ところが、心で信じていたとしても
その目がどこに向いているかによっては
その人の信仰はゆがんだものになってしまします

つまりは、物の見方そのものが間違っていて
世の中の勝ち組思想にはまっているなど
「人から出た」考えから抜け出そうとしないと
心で神を求めつつも、自分の思い通りにことが展開しなければ
結局は不満と疑問ばかりが残って
感謝に至らないのです

このように
信仰は、目と心がセットです
その目が「神から出たもの」に向き
心も神を求める時
力もなく、弱い者であっても
神よりの知恵や力、必要な助けが必ず与えられ
感謝へと導かれていくのです

聖霊を受け、イエスの名を果敢に語り始めた使徒たちにとって
議会でガマリエルのような人が登場したことは大きな助けでした
彼らはまだ経験も浅く
人間的には不安も多かったと思われますから
その人の心の状態に応じて
こうして必要な助けが与えられることは本当に感謝なことです

神のなされることは
良いことも悪いことも受けていく時
それはすべて人生の幸いへとつながり
感謝となっていきます

口で信仰信仰と言いつつも
見ている先が間違っていて
それに伴って行動もおかしいのは問題ですから
まずは
すべての事は神によることを知り
その目が正しくなるように神に近づき
日々いろんな不安はあれど
神に任せていれば大丈夫なのだと知って
いよいよ神に近づく人生を歩んでいくことが出来ますように



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