今週のみことば


9月1日


「シラスとテモテが、マケドニヤから下ってきてからは
パウロは御言を伝えることに専念し
イエスがキリストであることを、ユダヤ人たちに力強くあかしした
しかし、彼らがこれに反抗してののしり続けたので
パウロは自分の上着を振りはらって、彼らに言った
『あなたがたの血は、あなたがた自身にかえれ
わたしには責任がない
今からわたしは異邦人の方に行く』
こう言って、彼はそこを去り、テテオ・ユストという神を敬う人の家に行った
その家は会堂と隣り合っていた
会堂司クリスポは、その家族一同と共に主を信じた
また多くのコリント人も、パウロの話を聞いて信じ
ぞくぞくとバプテスマを受けた
すると、ある夜、幻のうちに主がパウロに言われた
『恐れるな、語り続けよ、黙っているな
あなたには、わたしがついている
だれもあなたを襲って、危害を加えるようなことはない
この町には、わたしの民が大ぜいいる』
パウロは一年六か月の間ここに腰をすえて
神の言を彼らの間に教え続けた」
(使徒行伝18章5-11節)


アテネからコリントへやってきたパウロは
天幕造りを職としつつ
安息日ごとに会堂で論じては
ユダヤ人やギリシャ人の説得に努めていました

しかし、パウロが伝道活動に専念するようになり
更に熱心に、イエスが救い主であることを伝えても
ユダヤ人たちは反抗し続けたので
そこからこの福音は異邦人へと伝えられていくのでした

せっかく真の神を知るチャンスがあっても
心を開かない人はどうしてもそのままですから
それならば、その責任は自らがとるようにと
パウロは言い残しています

わたしたちは異邦人でありながら
こうして救いにあずかるチャンスを得たわけですが
たとえ救われて
神と共に歩む者とされ
世の中のしがらみから自由になっても
結局は己の損得で歩んでいたり
その心に神を忘れて離れたりと
間違った道を進んでしまうならば
その責任は自分でとっていかなければならないのです

「自由人にふさわしく行動しなさい
ただし、自由をば悪を行う口実として用いず
神のしもべにふさわしく行動しなさい」
(ペテロの第一の手紙2章16節)


また、世の中には人心を惑わす者がいて
人はしばしばそれに負けそうにもなります
使徒行伝13章には
バルイエスという偽預言者が現れ
地方総督セルギオ・パウロが神の言葉を聞こうとして
バルナバとサウロ(=パウロ)を招いていたところを邪魔していました
ところが
パウロは聖霊に満たされて偽預言者をにらみつけ
彼に向って
『おまえは盲目になって、当分、日の光が見えなくなるのだ』
と言うと
たちまち彼はその通り目が見えなくなったので
それを見た地方総督は驚いて神を信じる者となりました

人生には色んな事が起きてきて
その時、正しく導いてくれる人に出会えば良いのですが
そこには偽預言者が出てくることもあり
そちらを信じてしまう人も多いのです
人は、たいてい表の姿しか見えていないので
本当の姿を見極めることが難しいのが現状です

だからこそ
わたしたちを確実に正しい方向へと導いて下さる神と共に歩む道を選び
惑わす者がきても心を奪われないように
その心は常に神に奪われておれば
神は決して無茶なことをされる方ではありません

もし人が失敗をしてしまっても
自分で懸命に面子を保とうとしなくても
ちょうど親が子どもの失敗を「なんとかしておくから大丈夫」と慰めるように
すべて良いようにして下さることは間違いないのです

また、この世の中には理不尽なことや
おかしいこともたくさんあって
それにいちいち腹を立てていたのでは大変です
そういう人の言葉にも心を奪われないように
注意していきましょう

「主の道は直く、正しき者はこれを歩む
しかし罪びとはこれにつまづく」
(ホセア書14章9節)

「主は、まっすぐに歩む者には城であり
悪を行う者には滅びである」
(箴言10章29節)



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