今週のみことば


10月5日


「わたしの愛する者たちよ
そういうわけだから、あなたがたがいつも従順であったように
わたしが一緒にいる時だけでなく、いない今は、いっそう従順でいて
恐れおののいて自分の救いの達成に努めなさい
あなたがたのうちに働きかけて、その願いを起こさせ
かつ実現に至らせるのは神であって
それは神のよしとされるところだからである
すべてのことを、つぶやかず疑わないでしなさい
それは、あなたがたが責められるところのない純真な者となり
曲がった邪悪な時代のただ中にあって、傷のない神の子となるためである
あなたがたは、いのちの言葉を堅く持って
彼らの間で星のようにこの世に輝いている
このようにして、キリストの日に
わたしは自分の走ったことがむだでなく
労したこともむだではなかったと誇ることができる
そして、たとい、あなたがたの信仰の供え物をささげる祭壇に
わたしの血をそそぐことがあっても、わたしは喜ぼう
あなたがた一同と共に喜ぼう
同じようにあなたがたも喜びなさい
わたしと共に喜びなさい」
(ピリピ人へ手の手紙2章12-18節)

パウロは、ピリピの教会の人々に対して
自分が一緒にいなくても、ずっと純粋な信仰を持ち続け
すでに洗礼と聖霊を受けて救われた身ではありますが
いよいよ神に近づこうとしながら
(神が喜ばれる道を歩もうとしながら)
救いの完成を目指すべきことを伝えています

ひとりひとりに対しては
神の定めた「み旨の道」というものがあり
その道に歩むように、神は人の心に働きかけて
「志」を立てさせ
人はそこを目指して歩むように導かれていきます

このように
神のご計画が成就するためにわたしたちは歩まされているものの
人間の都合で考えれば「なぜこんなことが起こるのか」と
疑問に思うような試練も通されるでしょう

それでも
神にある者はくよくよせず、つぶやかず、失望せず
たとえ大変な目にあったとしても
そこから神の働きを見ることができるのだと
すべてのことがやがて益になることを信じて進むべきと
ここでは教えています

「霊の賜物は種々あるが、御霊は同じである
務めは種々あるが、主は同じである
働きは種々あるが
すべてのものの中に働いてすべてのことをなさる神は、同じである」
(コリント人への第一の手紙12章4-6節)


神は、ひとりひとりに異なる賜物や務めを与え
神の定めたご計画に応じて色んな働きをなして下さいます
そして
あくまでもひとりひとり神のご計画は異なっており
そのため、異なる方法で一人一人に働かれるので
人間的な見方をすると
「あの人の方が元気で幸せそう」「物事が上手くいってうらやましい」など
勝手に色々比べてしまいがちですが
見かけは異なっていても、そこに働く神はみな同じであること
だから、むやみに人と比べずに
そのまま信じて自分の道を歩めばいいのだということを
しっかり心に留めておかなくてはなりません

このように、すぐ人と比べてしまうのが世の常ですから
そのような感覚にまみれて自分を見失わないためにも
教会生活が大切になってくるのです

自分の計画とは違った人生であっても
それが決して無駄な人生なのではなく
神の装いがあれば、みじめなわけでもなく
苦労の多い道であっても
神にたくさん助けられて今こうして生きているわけです

様々な試練によってわたしたちはダメになっておらず
かえって神によって強くなり
試練を通ったからこそ知った(教えられた)ことも多い
こうして
神のご計画の道を歩まされていくうちに
神の働きをたくさん見て、いよいよ神への信頼を増していく時
感謝と平安と喜びにみたされた姿は
この暗い世の中にあって
星のように輝いていくとあります

「いつも喜んでいなさい
絶えず祈りなさい
すべての事について、感謝しなさい
これが、キリスト・イエスにあって
神があなたがたに求めておられることである
御霊を消してはいけない
預言を軽んじてはならない
すべてのことを識別して、良いものを守り
あらゆる種類の悪から遠ざかりなさい」
(テサロニケ人への第一の手紙5章16-22節)


この信仰は、何か頑張って修行するものではなく
すべてのことは神の力によってなされ
神のご計画が成るために
わたしたちはそこで用いられていくわけです

その時
神の判断に対して人間の思いが入ると迷いが生じるので
神の道に進もうと思っているなら
自分の思いを捨てるしかありません
悔しいことや情けないこともあるでしょうが
過去の恨みを捨てて前を向いて生きていく
そのように気持ちが変わっていけば
起こること、見えてくるものも変わります

人は色んな場面で、自分で良いと思うことをやっていきます
それは、ちょうど種まきをしているようなもの
自分でまいた種から何が生えてくるのかは
後にならなければわかりませんし
その時、生えてきたものを刈り取らなくてはなりません

神から来る良い心をまくのか
人間に潜む傲慢な心をまくのか
”すべてのことを識別して、良いものを守り
あらゆる種類の悪から遠ざかりなさい”

とあるように
せっかくの聖霊を無きもののようにせず
神への信頼より離れさせるものから遠ざかり
何が正しい事かを判断できるように
その心を神に向けていきましょう

信仰は人に見せるものではなく
心の問題です
人生にどんな戦いがあっても
神よりの知恵と愛とを持って
キリストの福音にふさわしい日々を送っていくことができますように

「神は、神を愛する者たち、すなわち、ご計画に従って召された者たちと共に働いて
万事を益となるようにして下さることを、わたしたちは知っている」
(ローマ人への手紙8章28節)




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