今週のみことば

1月4日

今年当教会に与えられた年頭のみことばは上記の通りです
（口語訳では以下のとおり）
「あなたのなすべき事を主にゆだねよ
そうすれば、あなたの計るところは必ず成る」

多くの人は、自分の人生を自分の考えに従って生きていますが
人間の計画はなかなか理想通りには進みません
目に見える財産や権力があれば幸せになるわけでもなく
予測しなかった病気や災いに見舞われる等
人生に不安は尽きないものです

そんな計画通りに行かない人生にあって
クリスチャンであることの幸いは
どんなことがあっても神におまかせすることで
物事が必ず良い方向へと導かれていくという点です

ただし、この”良い方向”というのはあくまでも神のご計画の事を指し
それは自分の理想通りではないかもしれません
人は目先のことしか見ないため
それが本当に良い方向に向かっているのかわからず
そのまま神を信頼しておまかせするという信仰もなかなか持てないのですが
目の前の問題をとりあえず受け入れて
もろもろの心労も神にゆだねる
これが”従う”ということです
そこに神のご配慮があり、平安が与えられ
その先の道も開けていくのでした

「何事も思いわずらってはならない
ただ、事ごとに、感謝をもって祈りと願いとをささげ
あなたがたの求めるところを神に申し上げるがよい
そうすれば、人知ではとうてい測り知ることのできない神の平安が
あなたがたの心と思いとを
キリスト・イエスにあって守るであろう」
（ピリピ人への手紙4章6-7節）

聖書には、イエスによって不治の病が癒された人がたくさん出てきます
その癒され方はまちまちで
見えない目をシロアムの池に行って洗うようにと指示された人などは
その前にまず汚い泥を目に塗られるという嫌な体験をしています
他にも
ラザロが死にそうだとイエスに助けを求めたのに
わざわざ手遅れになるまで待って
死んでしまってからそこに出向き、生き返らせる等
人間的に考えれば不可解なことがたくさん出てくるのは
ひとりひとりに対する神のご計画が異なっているからです

わたしたちの人生にも
そこを通りたくなくても通らされ
自分ではできるはずもない（したくもない）と思っている事を
あえてさせられる試練があります
そんな中で
それでも神に希望を置いて祈っていける人は幸いです

「神はあなたがたをかえりみていて下さるのであるから
自分の思いわずらいを、いっさい神にゆだねるがよい」
（ペテロの第一の手紙5章7節）

「神にまかせる・ゆだねる」というのは
何もしないことではなく
祈って自分のするべきことをするということ
その時に、必ず進むべき道は見えてきますから
その先がどうなるか分からないままでも
歩んでいけば自然と結果は出てきます

自分で結果を決めて、自分の力で頑張っていくのではありません
もしそうするなら
自分の計画通りに行かず、不安で
いつも悩まなくてはならなくなるでしょう

「それから弟子たちに言われた
『それだから、あなたがたに言っておく
何を食べようかと、命のことで思いわずらい
何を着ようかとからだのことで思いわずらうな
命は食物にまさり、からだは着物にまさっている
からすのことを考えて見よ
まくことも、刈ることもせず、また、納屋もなく倉もない
それだのに、神は彼らを養っていて下さる
あなたがたは鳥よりも、はるかにすぐれているではないか
あなたがたのうち、だれが思いわずらったからとて
自分の寿命をわずかでも延ばすことができようか
そんな小さな事さえできないのに
どうしてほかのことを思いわずらうのか」
（ルカによる福音書12章22-26節）

一体わたしたち人間は自分でどれほどのことができるでしょうか
神の側から見れば
人の寿命の問題も”小さな事”ですが
人間には誰もそれを自分の力で伸ばせる人はいません

人間が自分の力でできることなど限られているというのに
その自覚がないがゆえに
人は自分を過信し、思いあがり
過分なものを求めていく一方で
いつも”足らない”と言って嘆き
将来の不安から逃れることができないのです

「わたしはどんな境遇にあっても足ることを学んだ」
（ピリピ人への手紙4章11節）

小さな野の花でさえ装ってくださる神は
わたしたちに必要なものを全部ご存じで
必要に応じて与え、装って下さいます
それを自分で自らを装ってみても
自分がすごいと思うほど人は思ってはくれません

自分に与えられた環境で、置かれた場所で
どのように生きていくことが求められているのかを知り
自分のがむしゃらな頑張りによらず
神の導きというものに目覚めていくことが大切です

「目をさまして、感謝のうちに祈り、ひたすら祈り続けなさい」
（コロサイ人への手紙4章2節）

今日まで守られてきた感謝を思いつつ
これからのことも必ず良くなると信じて祈り
その心が決して動かされることがないよう
堅く保っていきましょう

何が起きても神と共に歩む覚悟をもち
必要なものは必ず与えられることと
思いにも願いにも勝る不思議なことをして下さることを信じ
新しく生まれ変わった人として
希望ある一年を過ごしていくことができますように

「わたしたちは、その死にあずかるバプテスマによって
彼と共に葬られたのである
それは、キリストが父の栄光によって、死人の中からよみがえらされたように
わたしたちもまた、新しいいのちに生きるためにである」
（ローマ人への手紙6章4節）



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