今週のみことば


2月1日


「兄弟たちよ、その時期と場合とについては、書きおくる必要はない
あなたがた自身がよく知っているとおり、主の日は盗人が夜くるように来る
人々が平和だ無事だと言っているその矢先に
ちょうど妊婦に産みの苦しみが臨むように、突如として滅びが彼らをおそってくる
そして、それからのがれることは決してできない
しかし兄弟たちよあなたがたは暗やみの中にいないのだから
その日が、盗人のようにあなたがたを不意に襲うことはないであろう
あなたがたはみな光の子であり、昼の子なのである
わたしたちは、夜の者でもやみの者でもない
だから、ほかの人々のように眠っていないで、目を覚まして慎んでいよう
眠る者は夜眠り、酔う者は夜酔うのである」
(テサロニケ人への第一の手紙5章1-7節)

4章の終わりには、イエスのご再臨の様子について記されていましたが
再臨の日(=主の日)がいつなのかは誰も知る者はなく
その日は、予想もしない時
神を信じない人々が、自分の欲のままに生き
自分は無事だ安全だと思っている矢先に
突然、滅びは来るのです

しかし、神を信じ
イエスの名による救いを受けたクリスチャンは
すでに闇の中から救い出され、「光の子」「昼の子」とされたのですから
再臨の日には天に引き上げられていくと約束されています
そして
「その日」が来るまで、信仰の目をさまし
イエスに習う落ち着いた生活をして行くことが大切です

世の中では、多くの人が
お金や地位や名誉といった滅び行くものを求めてあくせくし
さまざまな思想が入り乱れ、人心を惑わしています
移り行く流行のような考え方に振り回されていると
いつまでも本当の平安は与えられません

ただし、こういった世の側ではなく
神の側についている光の子であっても
イエスに習う歩みでなく、自分の都合のいい信仰を作り上げてしまうと
自分の考え(理想)より違うことがなされた場合に
それを受け入れるのが難しくなってしまいます

信仰生活の基本は、あくまでも”イエスに習う歩み”で
どんな状況に置かれてもそこで信仰を保って進んでいくことです
これが”従う”ということ

イエスご自身は、神でありながら
人間の肉体をもって生れ
十字架の死に至るまでの定められた道に従い
こうして救いの道は開かれていったのでした
そして、この姿がわたしたちの人生の見本なのです

「しかし、わたしたちは昼の者なのだから
信仰と愛との胸当てを身につけ、救いの望みのかぶとをかぶって、慎んでいよう
神は、わたしたちを怒りにあわせるように定められたのではなく
わたしたちの主イエス・キリストによって救いを得るように定められたのである
キリストがわたしたちのために死なれたのは
さめていても眠っていても、わたしたちは主と共に生きるためである
だから、あなたがたは、今しているように
互いに慰め合い、相互の徳を高めなさい」
(テサロニケ人への第一の手紙5章8-11節)


自分の理想とは違う道が開かれても、上手く行っている時も
どんな時も
落ち込むことなく、あるいは思いあがることなく
”信仰と愛との胸当てを身につけ、救いの望みのかぶとをかぶって、慎んでいよう”

救いを受けてクリスチャンになっても
その心は不安定で、信仰が弱る時もあるでしょう
信仰に目覚めている時も、眠った状態になった時も
救われている事実は変わらず
イエスは共に居て、共に生きて下さいます
この救いのありがたさを感謝し、希望をもち
お互いが励まし合い、お互いの向上を目ざしていきましょう

「このようにして、キリストの日に
わたしは自分の走ったことがむだでなく
労したこともむだではなかったと誇ることができる」
(ピリピ人への手紙2章16節)


イエスと主に生きる人生は
決して空しいものではありません
それは、各々が
自分の頑張りによらない神の装いを得ていくことができるからです

そして、イエスと主に生きるとは
各々が置かれたところ(境遇)で生きていくということ
そこで生きるように定められたら
生きる使命を捨ててはなりません

神に従うというのは
先の見えないところへ連れて行かれるようなもの
賛美歌の中にも
”神の恵みの中で沖へこぎ出す”ようにと歌われていますが
神は決して悪い所へは連れて行かないのです
仮に人の目にはそこがわるく見えたとしても
後の結果が良いからそこに導かれるわけで
そこに向かって進んでいくには勇気(信仰)が必要です

十字架の恥までも従うという見本を見せて下さったイエスは
十字架にかかるその時も、人を恨んだりしませんでした
人間にはここが難しい所ですが
恨みがひどくなると、品性が下がってしまうので
そのような嫌な姿にならないよう心がけたいものです

日々の歩みの中に、イエスにある恵みと喜びを見いだし
大きな恵みに支えられて今日があることを感謝して
平安な日々を送っていきましょう



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