今週のみことば
3月22日
「この世で富んでいる者たちに、命じなさい
高慢にならず、たよりにならない富に望みをおかず
むしろ、わたしたちにすべての物を豊かに備えて楽しませて下さる神に
のぞみをおくように
また、良い行いをし、良いわざに富み、惜しみなく施し、人に分け与えることを喜び
こうして、真のいのちを得るために
未来に備えてよい土台を自分のために築き上げるように、命じなさい」
(テモテへの第一の手紙6章17-19節)
目に見える「財産」を持っていること自体は幸いなことですが
例えばお金を頼りにして生きていると
いくらあっても確実な安心感がないばかりか
いざという時にお金では解決できない問題も多々あります
このような不確かなものを頼りにするのではなく
わたしたちにとって必要なものをすべて備え
しかも楽しませて下さる神に望みをおくように
と聖書は教えます
更に、神に希望をおく=神を信頼する生き方は
神に備わる良いものを得ていく(受け継いでいく)道ですから
”良い行いをし、良いわざに富み、惜しみなく施し、人に分け与えることを喜び”
と記されているように
神より与えられた良いものをお互いの間で生かすことができれば
どんなに幸いでしょうか
例えば、教会に集う信者同士の間でも
お互いの間で慰めや励まし、あるいは知恵の交換をするなど
各々が神から頂いた恵みの経験を生かして
他の人の力になろうとする事も
上記のみことばが教える事と同じです
教会は、個人が何か活躍したり、行いがほめられる場所ではなく
ひとりひとりが
神より与えられる恵みの数々をもって
更にお互いが良い影響を与えあっていくところ
そして
人生の土台をどのように築いていけばいいのかを
実物を通して教えられる場所でもあるのです
かつて「富んでいる者」であったパウロは
自らを誇りとし、キリスト者を迫害することに熱心でしたが
真理(=神=イエス)に出会う事で
そこに”活ける命の源”があることを知りました
そして彼の価値観は一変し
キリストの影響を受け、キリストの心を得ることで
言動も全く変わって行くのです
そして、彼の言動に多くの人が影響を受けていくこととなるのでした
こうして
何が「真理」であるのかを知ることは
「真のいのち」を得ることにつながり
そのためにわたしたちは
キリストの言葉を受け入れ、それを土台として
未来に備えていくのです
前回もピリピ人への手紙4章のみことばを引用しましたが
「わたしは、飽くことにも飢えることにも、富むことにも乏しいことにも
ありとあらゆる境遇に処する秘けつを心得ている」
と語るパウロのように
どんな境遇にもあっても平安で幸いな生き方ができるよう
神よりの知恵と力が与えられるなら
これほど心強いことはありません
そして、実際にみことばを実践して
困難な境遇にあっても平安に穏やかに生きている人の姿は
多くの人に勇気を与えるものです
このように
キリストの心を持って穏やかに生きることは
何よりの福音伝道になることは間違いないのです
人生には色んな事が起きてくるものですが
キリストに出会い、本当に大切なことを知れば
心は自ずと恵まれてきて
心が恵まれていれば
どんな状況でも楽しむことが可能になるのです
逆に、どんなに良い境遇にいても
心が荒んでいたら楽しむこともできません
心がいつも恵まれた状態であるために
不安定な財産にすがるのではなく
神により頼む心=信仰を大切にしていきましょう
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