今週のみことば


11月28日


「シセラはアビノアムの子バラクがタボル山に上ったとの知らせを受けると
すべての戦車、すなわち九百両に及ぶ鉄の戦車に加えて
自分に属するすべての軍隊を召集し
ハロシェト・ハゴイムからキション川に向かわせた
デボラはバラうに言った
『立ちなさい。主が、シセラをあなたの手にお渡しになる日が来ました
主が、あなたに先立って出て行かれたではありませんか』
バラクは一万の兵を従え、タボル山を下った
主は、シセラとそのすべての戦車、すべての軍勢をバラクの前で混乱させられた
シセラは車を降り、走って逃げた
バラクは、敵の戦車と軍勢をハロシェト・ハゴイムまで追いつめた
シセラの軍勢はすべて剣に倒れ、一人も残らなかった」
(士師記4章12-16節)

士師エフドの死後、イスラエル人はまた神にそむいたので
神はイスラエル人をカナンの王ヤビンの手に渡されました
ヤビンは鉄の戦車を九百両も持っており
20年にわたってイスラエルを苦しめたので
彼らは神に助けを求め、女預言者デボラが士師として立てられます

デボラはナフタリ族のバラクに命じ、一万の兵力を動員して
ヤビンの将軍シセラとの戦いに出ていかせました
しかし、シセラ軍には九百両も戦車があるというのに
イスラエルには戦車はありません

このことについて、ヨシュア記17章18節でヨシュアは
「カナン人は鉄の戦車を持っていて、強いかもしれないが
きっと追い出すことができる」と語っています
そして、それは現実となっていくのでした

「主よ、あなたがセイル山を出で立ち
エドムの野から進み行かれるとき
地は震え、天もまた滴らせた
雲が水を滴らせた」
(士師記5章4節)


イスラエル軍のいるタボル山の下、キション川のそばに陣を敷いたシセラ
そこへイスラエル軍は一気に下って行きました
その時、神は働き
地が震え、大雨が降り、川は増水
土はぬかるんで、九百両の戦車は役に立たず
やがてシセラ軍は全滅するのです

相手が何者であろうが、どんな力を持っていようが
神によって力が与えられる時には必ず勝利することができる
この証はわたしたちにとって大きな希望です
なぜなら、人生は戦いの連続で
勇気を振り絞って出ていかなくてはならない場面も多く
そのたびに信仰が試されるからです

クリスチャンは、救われて
ただ天を仰いでいればいいのではありません
教会へ行っていれば
仕事もせず何もせず生きていけるわけではないのです

嫌な仕事、苦手な人との応対、面倒な交渉、恥をかくかもしれない恐れ
そういうことから逃げることはできず
もうダメか・・・と思いつつも
それでも神の助けを信じ、勇気を振り絞って出ていく
その行動が常に要求されるのが信仰生活なのです

デボラの戦いにおいてもわかるように
神の言葉を伝えるデボラの指示に従って行動したことで
戦いは勝利へと動いていきました
神にはできないことは一つもありませんが
人が従わなくては(動かなくては)事は進みません

どんな戦いの中にも
わたしたちには救いを与えてくださる神が共にいてくださいます
自分のすべきことをして(使命を果たして)時を待ち
開かれた道を恐れず歩む
それが神に喜ばれることです

人にはできない事でも神にはできるのですから
今自分が第一にしなければならないことは何かを考えて
その道に従って進んでいきましょう
神が選んで下さった道には必ず実(結果)が生ります
そして、その実をもってわたしたちは信用を得るのです

「アブハムが九十九歳になったとき、主はアブラムに現れて言われた
『わたしは全能の神である
あなたはわたしに従って歩み、全き者となりなさい
わたしは、あなたとの間にわたしの契約を立て
あなたをますます増やすであろう』」
(創世記17章1-2節)


この後、神の約束は成就し
アブラハムとサラに子どもが与えられます
神にできない事は何もない
その祝福を得るために必要なのは
信じて従うことです
この信じて従うことにおいて
わたしたちは「全き者」として成長していかなくてはなりません

聖書には多くの奇跡の記述がありますが
その奇跡はどれも、神の言葉に従う「行動」があって成されています
何もせず上から何かが降ってくることを期待しているのではなく
わたしたちには今すべきことがある
そのことを一人一人認識して
どんな戦いの中も恐れず進んでいきましょう



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