今週のみことば
1月17日
「愛する者たちよ。わたしたちは互いに愛し合おうではないか
愛は、神から出たものなのである
すべて愛する者は、神から生まれた者であって、神を知っている
愛さない者は、神を知らない。神は愛である
神はそのひとり子を世につかわし、彼によってわたしたちを生きるようにして下さった
それによって、わたしたちに対する神の愛が明らかにされたのである
わたしたちが神を愛したのではなく
神がわたしたちを愛して下さって
わたしたちの罪のためにあがないの供え物として、御子をおつかわしになった
ここに愛がある
愛する者たちよ。神がこのようにわたしたちを愛して下さったのであるから
わたしたちも互いに愛し合うべきである
神を見た者は、まだひとりもいない
もしわたしたちが互いに愛し合うなら、神はわたしたちのうちにいまし
神の愛がわたしたちのうちに全うされるのである」
(ヨハネの第一の手紙4章7-12節)
人間には見栄や面子があって
それによって人間関係にはしばしば「まさつ」が生じます
自分の思いや欲に駆られ
人に不愉快なことを言う人があっても
その人は自分が何を言っているのかわからないので
正論を持って説得しても
変わることもないでしょう
また、弱い立場の人に頼られ、助けてみても
その人が横着になり、不満ばかり言うのでは
事態は一向に良くはなりません
このように
人間には、どうしようもない難しいところがあって
そういう難しい人々の間で生きていく時
人間の力でもって「互いに愛し合う」のはとても困難なことです
しかし
ここに記されている愛は、人間の愛ではなく
神そのものを指しています
神の愛とは、全人類のために命を捨てるほどの愛ですから
人間の愛とはレベルが違い
その神の愛によって救われた者は
自分の中に神が共に居てくださることで
愛を持った生き方が可能になるのです
神ご自身が、全人類の救いのために人間となり
十字架にかかり血を流して救いを与えて下さった
これこそが本当の愛であり
神よりの一方的な無償の愛なのです
わたしたちは誰も神の姿を見た者はいなくても
神が愛して下さるから救われることができ
救われることで神を知り、愛を知り
この世の罪に死に、新たに生きる者とされました
そして
神が聖霊として共に居てくださるから
神の心を持って歩むことができるわけです
「神が御霊をわたしたちに賜ったことによって
わたしたちが神におり、神がわたしたちにいますことを知る
わたしたちは、父が御子を世の救い主としておつかわしになったのを見て
そのあかしをするのである
もし人が、イエスを神の子と告白すれば、神はその人のうちにいまし
その人は神のうちにいるのである
わたしたちは、神がわたしたちに対して持っておられる愛を知り、かつ信じている
神は愛である
愛のうちにいる者は、神におり、神も彼にいます
わたしたちもこの世にあって彼のように生きているので
さばきの日に確信を持って立つことができる
そのことによって、愛がわたしたちのうちに全うされているのである」
(ヨハネの第一の手紙4章13-17節)
こうして
人間は弱いので、自分の力で愛することはできなくても
聖霊の力によって
「互いに愛し合う」ことも可能になりました
この「互いに愛し合う」とは
神を中心においた生き方であり
世に下って、十字架にかかり、救いを与えたキリストに習う生き方です
それはちょうどわたしたちにとっても
この世に生きる時に、嫌な人に出会ったり
困難な立場に置かれたりする時
相手が嫌いでも、腹が立っても
「自分の思い(感情)」をおいて
「神のために」と考えた冷静な選択をすることを教えています
具体的なことで言えば
嫌いな人に対しても、常識的な挨拶するといった
大人の対応をすることや
自分が悪く思われるようなことがあっても
争うことをしない方向で冷静に対応することも大切です
しかし
それでは自分の立場はどうなってしまうのかとの恐れもあるでしょう
人は死を恐れるように
自分がダメになっていくことを恐れますが
救われて神と共にある者は「命を得た者」です
「御子を持つ者はいのちを持ち、御子を持たない者はいのちを持っていない」
(ヨハネの第一の手紙5章12節)
救われて神と共にある者は
新たに与えられた「いのち」を持って生きています
世の中の人は、お金や人の力で人生を切り開こうとして失望しますが
神によっていのちを与えられている者は
どんな困難や戦いの中でも
必ず神よりの助けを得るので恐れがありません
愛である神は、信じる者を決して見捨ててはおかないからです
「愛には恐れがない
完全な愛は恐れをとり除く
恐れには懲らしめが伴い
かつ恐れる者には、愛が全うされていないからである
わたしたちが愛し合うのは
神がまずわたしたちを愛して下さったからである
『神を愛している』と言いながら兄弟を憎む者は、偽り者である
現に見ている兄弟を愛さない者は
目に見えない神を愛することはできない
神を愛する者は、兄弟をも愛すべきである
この戒めを、わたしたちは神から授かっている」
(ヨハネの第一の手紙4章18-21節)
どんな時も、神が共にいてくださることを信じて
人を恐れず、争わず
神よりの知恵を勇気を得て
神の証人としての賢い生き方をすることができますように
<目次