今週のみことば
12月19日
「彼は三百人を三つの小隊に分け、全員に角笛と空の水がめを持たせた
その水がめの中には松明(たいまつ)を入れさせ、彼らに言った
『わたしを見て、わたしのするとおりにせよ
わたしが敵陣の端に着いたら、わたしがするとおりにせよ
わたしとわたしの率いる者が角笛を吹いたら
あなたたちも敵の陣営全体を包囲して角笛を吹き
”主のために、ギデオンのために”と叫ぶのだ』」
(士師記7章16-18節)
”いなごのように”数が多い敵と戦うギデオンの軍勢は
神によってわずか300にまで減らされましたが
神は敵に夢を見させることにより
あらかじめギデオンの勝利を予言したので
小心者のギデオンは勇んで戦いに出ていくのでした
こうして始まった”神による戦い”は
用いる武器も戦術も常識とは随分違っていました
ギデオンは300人を3つの小隊に分けて
全員に角笛と空の水がめを持たせたのです
彼らは剣や盾といった武器を用いず
角笛を吹き、空の水がめを割り
松明をかざし、角笛を吹き続け
「主のために、ギデオンのために剣を」と叫びました
彼らは各自持ち場を守り、敵陣を包囲したので
敵軍は恐れて叫びながら陣営から逃げ出します
そして、300人が角笛を吹くと
神は敵に同士討ちをさせたので
敵軍は逃走して行きました
逃げる敵軍をイスラエルは更に追撃し
ギデオンは使者をエフライム山地に送って援軍を要請します
こうしてミディアンの二人の王は捕えられ
イスラエルは勝利をおさめたのでした
この勝利は
神の言葉を武器として持つことがいかに幸いであるかを教えています
多くの兵力がなくても
神の言葉の導きがあれば
どんな大軍にも勝利することができる
このことは
わたしたちの人生に大きな問題が起きた時
自分自身には力(財産や地位や名誉等)がなくても
神の知恵と力を得ていくなら
必ず問題を乗り越えることができることを示しています
「人間を豊かにするのは主の祝福である
人間が苦労しても何も加えることはできない」
(箴言10章22節)
すべてのことは神の手の内にあり
その祝福によってわたしたちは生かされています
自分の力や頑張りで自分を支えているわけではありません
大切なのは
神が開いてくださる道に従って歩むこと
こんな事は成らないと決めつけて、何も行動しなければ
そこには何も成らないのです
イスラエルの人々は
神の言葉を信じて立ち上っていけば
人間の力では考えられない勝利が得られることを経験しました
神の戦いに持ち物は関係なく
人にできない事も神にはできることを
彼らはここで教えられたのです
このように
試練を前にしたわたしたちも
恐れて何もしないのではなく
神に望みをおいて
その言葉に従って立ち上ろうとする姿勢を
神は喜んでくださいます
わたしたちは「お祈り」というと
自分の願いをアピールすることばかりを考えがちですが
神から何かしてもらうことばかりを考える前に
神のために何ができるのかを考えてみましょう
せっかく神から与えられた道があり
そこには戦い方の知恵もありながら
なお自分の我を通し
自分の願いどおりになることに固執するのは
神に喜ばれることではありません
用いる武器も戦い方も自分の考えとは違っていても
神がどのように導いてくださるかを重視し
神は必ずわたしたちを幸いにしてくださると信じて進んでいきましょう
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